このブログは「風見鶏」が、日々気づいたこと、思ったこと、したことを気ままに綴る日記です。2008年9月に旧ブログから引っ越しました。バックアップをご覧ください。

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なお、ここに書いていることは、あくまで個人的な思いであり、いかなる組織をも代表、代弁するものではありませんし、無関係ですので念のため。

読書の最近の記事

今朝は予報通りに雨。花粉症持ちの私にとっては、しばし救いの雨。外出予定もあったので散歩はパスした。しかし、今年の花粉は目にくる。日に日に痒さが増して、一日数回、アレルギー用の目薬を欠かせない。継続的に使っているとマシなのだが、ちょっと使い忘れて外出すると、そのあとが最悪。こすると余計痒くなるので目薬をさして、かゆみがおさまるまで我慢するしかない。鼻のほうは比較的マシ。たまにクシャミが出る程度でとどまっている。鼻の手術は無呼吸症には効果が薄かったものの、花粉症にはかなり効果があったようだ。もちろん油断大敵なのでマスクと飲み薬は欠かさないのだが、鼻が詰まった息苦しさがないのは快適だ。

一昨日、病院の診察予定を忘れてすっぽかしてしまったので、今日は午前中に行ってきた。出る頃にはもう雨は上がって曇り空。いつものお茶の水界隈。このあたりも梅がいい感じで咲いている。

耳鼻科の診察では、鼻は特に問題なし。とりあえず、また薬を一ヶ月分処方してもらった。医師の話では2月は比較的少なかったのだが、今月に入ってから大量に花粉が飛んで、患者さんが一気に増えたらしい。特に、やはり目にくる人が多いようで、目が腫れ上がって開かなくなる人までいるとのことだ。もともと昨年の6倍とか言われていたのが、どうも2月が寒かったために、3月になって一気に飛んだらしい。困った話である。

帰りはいつものように秋葉原まで歩いて、ヨドバシカメラをひやかして帰ってきた。ちょっと行かない間にヨドバシの店内が変わっていた。ただでさえ、横浜の店とフロア割を間違えるのだけど、今日はちょっと混乱。特に買いたい物もない完全ひやかしなので、まぁ、時間つぶしにはいいのだけど。

秋葉原駅のUDX側の歩道にハクモクレンが咲いている。ここも春景色になってきた。

とりあえず、新子安まで帰ってきて、駅前でチャーシュー麺を食い、薬局で薬などを買って帰る。小学校の校庭、これは早咲きの桜だろうか。

家に帰って、ちょっとメール対応とか、書き物をして、それからまた、Antifragileを読み進める。この本が面白いのは、大きな区切りが、Chapterではなく、Bookであることだ。著者いわく、そもそも別の本にしてもいい、まったく違う分野の話だからとのことだが、その意味がBook1の第一章を読むとなんとなくわかる。つまり、Antifragileなものは、様々なところや分野に登場する。だが、そうした異なる現象や、異なる分野の特性の本質が同じであるというところには、なかなかみんな気づかない。それ故に、著者はそうした事例を違う切り口から書いて、共通性を暗示しようとしているのだろう。このことは、私にはよく理解できる。IT分野に限っても、様々なことに手を出したし、IT以外の分野でも、趣味やらなにやらで様々なことをしていると、意外な共通性に気づくことがある。そして、その根底に本質的に同じ特性が潜んでいるというわけだ。人間の頭脳というのは、こうした潜在的な共通性を見つけ出す能力に優れているのだと思う。そういう意味で、以前にも書いたのだが、器用貧乏を恐れずに様々なことに手を出すのは、悪いことではないと思うし、それが、人間が本来持っているAntifragilityを活かす方法のひとつなのではないだろうか。一昨日の日記で、fragileの説明に、飛行機の荷物タグを引き合いに出したが、今日読んだ一節では同じことを引き合いに出して、Antifragileの概念の説明がされていた。"Fragile"の注意書きには、だいたい「取り扱い注意」つまり手荒な扱い禁止という意味合いの言葉が一緒に書かれている。ならば、もし、Antifragileな荷物を送るとしたら、そこにはなんと書くのか。そもそも、Antifragileがrobust(堅固な)と同義だったら、敢えてrobustとは書かず、何も書かずに荷物を出すだろう。でも、Antifragileな荷物だったら、「手荒に扱うこと」と書くべきだと著者は言う。そうした、手荒な扱い(破壊や傷つくこと)から何かを獲得するのがAntifragileな特性だから、扱いは手荒な方がいいのである。面白い比喩がある。ヒドラという神話上の怪物がいる。複数の頭を持った蛇というか竜のようなものだが、こいつは一本首を切られるとそこから二本の首が生えてくる。つまり、傷つけられることで、より強くなるわけだ。このヒドラは、Antifragileの典型だといえる。なんとなく、このAntifragileというものの性質はわかってきたのだが、著者がそれをどのように使いこなそうとしているのかに興味がある。たぶん、本を読み進めていくにつれてわかってくるとは思うのだが・・・。

そんなことをしている間に、日が暮れてしまった。空には少し晴れ間も見えている。しかし、こういう専門外の分厚い英語の本を真面目に読むのもたまにはいい。自分の専門分野の本だと、ついつい横着して斜め読みしてしまう。それは、多少単語がわからなくても文脈で捉えられるからなのだが、文学とか専門外の分野の本だとそうはいかない。真面目に辞書と格闘しなくてはいけないから結構大変だ。でも、こういう本をたまに読むと自分の語彙がまだまだ足りないのがよくわかる。時には、学生時代に戻って辞書を片手に本を読むのもいいものだと思う。ちなみに、最近は英和辞典は使わない。敢えて英々辞典(といっても電子辞書だが)を使うようにしている。そのほうが、英語として意味を理解しやすいからだ。この方法は、おすすめしたい。特に会話も含めての英語思考になれるにはいい方法だと思う。

さて、今週もあと一日、明日は某協会の会合とか・・・。明日は天気も回復しそうだし、また夕方には彗星探しでもやってみよう。

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