カリフォルニアといえば、爽やかな青い空のイメージが強い日本人も多いのではないだろうか。しかし、冬場は雨期にあたることを知っている人は少ないだろう。いつもの年ならば、雨期が明けるのは4月である。実際、昨年のRSAコンファレンスは4月だったが、まだ少しぐずついた天気だった。ところが今年はどうだ。まだ2月だというのに、抜けるような青空が続いている。
今年の冬は記録的な乾燥だそうだ。こちら在住の知人によれば、2月の降水量はゼロになりそうとのこと。日本の暖冬といい、オーストラリアの山火事といい、世界的な異常気象であることは間違いなさそうである。
一昨日も終日ホテルで仕事をして、夜はまたピア39辺りへ。初日は曇り空で寒かったが、この日はいい天気で気温も高めだった。何より風が無かったのが助かった。こんな薄暮の風景である。この日はケーブルカーが運休だったので、マーケットをしばらく歩いて、電車が来たところで乗ってピア39まで。
晩飯は、例によってクラムチャウダーと、この日はサーモンがメイン。
帰りはまた歩いて帰る。マーケットストリートでコンビニに寄って買い物して、出たところでCSAのJim Reavisにばったり。まぁ、翌日はCSA Summitなので、そんなこともある。図体がデカい彼は遠くからでもよくわかる。(笑)
翌日、昨日もいいお天気。昼間はRSAのプレイベントでCSA Summitに参加である。
昨年も感じたのだが、話題が10年前に我々が話していたクラウドの基本的な話によく似ている。たとえば、クラウドの責任分担モデルなんて話は、既に語り尽くされたと思っていたのだが、いまだに話題に上がるのは、クラウドが実用(普及)期に入り、そんな話をしなければいけない人たちが増えたからなのだろうか。
昨夜はCSAのパーティーに参加。飲み食いしながら2時間ほどを過ごす。
帰りはこんな夜景を見ながらホテルへ。
一夜明けて、今朝もいいお天気。8時前にホテルを出て会場へ向かう。
今日からRSAコンファレンスの本番である。まずはオープニングキーノートから。
今回のテーマは Human Elemant。結局、最も大きなセキュリティ問題は人の脆弱性と言うことなのだろうか。lpmp世界にも深層学習(俗に言うAI)の波が押し寄せているのだが、それと人を対比すると、弱さばかりが目立つ。幻想も多いAIブームだが、うまく使えば人の弱点をカバーする方向にも使えるかもしれないなと思う。今朝のキーノートで記憶に残ったフレーズがいくつかある。、コロナ騒ぎに関連して、こんな話も。「いかに、お客が手を洗おうとも、料理人は手を洗わなければ無意味である」この「お客」を「ユーザ」、「料理人」をITソリューションの提供側と置き換えれば、まさにその通りだろう。セキュリティ・バイ・デザインが必要な所以である。ユーザがいかに注意を払おうとも、SIerやITベンダがいいかげんでは無意味だ・・・ということである。
このスライドも興味深い。サイバー攻撃の71%が、金銭的な動機から行われているという話。国家関与のサイバー攻撃ばかりがクローズアップされる傾向が強いが、実は犯罪組織による金銭目的の攻撃がはるかに多いという話である。
4時過ぎにセッションが終わったので、ホテルに戻って仕事をしていたのだけど、ちょっと手違いが発覚してその手直しに時間を食ってしまった。気がつけばもう8時。とりあえず一区切りつけて、晩飯を食いに行く。初日に行ったのと同じ居酒屋である。
そんな感じで、もうサンフランシスコ4泊目である。RSAは金曜日までなのでまだ先は長い。仕事の締切は土曜日だが、これは先があまりない。さて、明日もセッションの合間を縫って仕事をしないといけない。
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