このブログは「風見鶏」が、日々気づいたこと、思ったこと、したことを気ままに綴る日記です。2008年9月に旧ブログから引っ越しました。バックアップをご覧ください。

ゲストログインがうまくできないので、コメントを承認制にしました。スパムでないことを確認の上、公開します。判断はあくまで「風見鶏」の主観で行いますので、文句は受け付けません。(笑)承認が遅れることもままあると思いますが、あしからず・・・

システムトラブルのため、2015年以降のブログ画像と2018年5月以降の記事が消失しました。画像は鋭意、新しい物から順次復旧中ですが記事については残念ながら戻せません。残念ですが、あきらめます。

なお、ここに書いていることは、あくまで個人的な思いであり、いかなる組織をも代表、代弁するものではありませんし、無関係ですので念のため。

2019年11月アーカイブ

今週も・・・

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気がつけば明日はもう金曜。まったく、バタバタしている割りには仕事が進まないのは、外出が続いているせいだろうが・・・。ここ数日、一気に気温が下がって朝夕は結構寒くなってきた。昨日は午前中に打ち合わせが入っていたので早起きしたら、こんな朝焼けの富士山。

昨日は、その後午後も引き続き出歩いて、帰ってきたのはもう夕方になっていた。流石に一日外出と打ち合わせが続くと疲れがたまる。今朝はちょっと寝坊気味に起きて、午前中にいつもの病院で検査のために都内へ。もう10年ほど前に一度やったっきりの心臓のエコー検査である。久しぶりにやってみようかと医者が言うので受けてきたのだが、たまにはそういうのもいいだろう。御茶ノ水の神田川周辺も紅葉がいい感じになっている。

午前中の検査の後、しばらくノマドって、午後2時からは耳鼻科の診察。帰りは例によって歩数稼ぎにアキバまで歩く。このあたりは鉄ちゃんお約束の風景。

そんな感じで帰ってきたら、もう日が傾いている。まだ4時前なのに夕方っぽい。このあたりの桜の葉も色づいてきた。

自宅に帰って、メールチェックやらしていたらもう日が暮れた。西の空には金星と木星が接近中。

外出続きなので資料作りがなかなか進まない。今日は休肝日として早めに飯だけ食い、それから今し方まで資料作りをしていた。明日の午前中に出来れば午後の打ち合わせに持って行けるのだが・・・・。はぁ、明日もまたバタバタである。

今日も小春日和

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今朝もおだやかな晴天。とりあえず久しぶりにまともな散歩に出かける。

周辺の木々もいい感じに色づいてきた。

この銀杏の木も、すっかり黄色くなっている。

道ばたのアロエがたくさん花をつけている。そう言えば、実家にも大きなアロエがあるのだが、茎が伸びて花をつけ始めていたような。

猫が車の上で気持よさげに寝ている。風も無く、日差しもたっぷりなので寝心地もいいだろう。

このところ、散歩をサボっていて、ちょっと足腰がなまっている感じだ。平地はそこそこ歩いているのだが、散歩コースのアップダウンを歩くのは久しぶり。ちょっとスピードを上げて足腰に負荷をかけてみるが、ちょっと辛い。

スキーシーズン到来まであと少し。体重をもう少し落とすのと、足腰をちょっと鍛え直しておかないといけない。まぁ、このところのバタバタはまだ続きそうだから、どれくらい行けるかは仕事次第なのだが・・・。

公園の木々も、広葉樹の葉がすっかり落ちて、空がよく見えるようになった。こういう青空は気持ちがいい。

そう言う意味では、今が一番いい季節。もうすぐ木枯らしが吹いて一気に寒くなるだろうから。

今日は洗濯したり、ゴロゴロしたり、少し仕事をしたりして過ごす。この週末はちょっと息抜き。夕方頃に母からややこしい電話がかかってきて、長話になった。このところ、認知症がまた少し進んだような感じがする。結局、話が終わらず、コードレスフォン子機のバッテリーが切れてしまい終了。施設に居る分には、大きな心配はないのだが、記憶の時系列が混乱して、大昔のことと最近のことの区別が付かなくなっている。加えて、次第に新しいことから順に物事を思い出せなくなっていく。糸口を与えると思い出すから、完全に記憶を失っているわけではないのだが、前後関係が分からないのでかえって混乱してしまうことも増えてきた。考えてみれば人の記憶のメカニズムとは不思議なものだ。しかし、そうやって混乱する母の様子を思うと、少し切なくなるのである。

さて、明日からまた一週間、バタバタモードである。

おだやかな土曜日

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今朝も快晴。今日は風も無くて、おだやかな小春日和となった。

富士山はまた少し冠雪が大きくなったようにも見える。空には朝の月。

今週はバタバタが続いたので、今日は仕事はせず、身の回りのあれこれをしながら過ごす。天気がいいので、布団干しと毛布の洗濯。午後からちょっと出かけて、先週壊れてしまった眼鏡を新調しに、関内方面へ。横浜西口のビブレにも同じ店があるのだが、小さい店で品揃えもなさそう(高級品ばかり集めた雰囲気)だったので、本店へ行くことにした。

休日とあって、結構人が多い。とりあえず、店に入って相談と度数の測定。壊れた眼鏡も遠くの視力に不満はなかったのだが、流石に7年前に作った眼鏡は手元がかなりきつくなってしまった。一応可変焦点のレンズではあるのだが、「老眼」の進行が勝っている。とりあえず、壊れた眼鏡はフレームだけ安いのを買って修理し、予備にすることにして、新しい眼鏡はもう少し手元が見やすいものに替えることにした。まぁ技術はどんどん進んでいくので、遠い所の視力を確保しつつ、手元も見やすいものにできそうである。

新しいのは2週間ほどかかるので、壊れた眼鏡のフレームだけを交換してもらう。これは30分ほどで完了。とりあえず、新しいのができるまではこれでしのげる。それから、ぶらぶらと桜木町まで歩き、電車に乗って帰ってきた。駅前のスーパーに寄った頃には、そろそろ日没である。もう4時半過ぎには日が沈んでしまう。このあたりも歳末モードのイルミネーションが始まっている。まだ一月半あるのだが、どんどん気分的にせわしなくなっていく。あまり早くから歳末モードに入るのはやめてほしい。

さておき、とりあえず晩飯などの買い出しをして、自宅に向かう頃には、こんな夕景が広がっている。

富士山のシルエットと夕焼けのグレデーションがなかなかいい感じである。

西の空にはまだ低いが宵の明星。時間はまだ5時と少し早いが、この夕景を見ながらプシュっとやる。いい気分である。

ほろ酔い気分でテレビなど見ていたら、いつの間にか寝落ち。10時過ぎに目が覚めて、片付けをしてからこれを書いている次第。中途半端に寝てしまうと夜、眠れなくなるのがまずいのだが・・・。

さて、昨日からチェックしてなかったポートスキャンの様子を見たら、なにやら139/tcpと445/tcpで活動が活発化している。主体は中国とセーシェルだが、アジアの各地でも活動が見られるので、もしかしたら新手のマルウエアとかかもしれない。

日本国内発で見ると、昨日から1433/tcpの活動が見られる。445/tcpも今日は少し活発化している。137/udpとか、Windows系全般に活動が高まっている印象。新手のマルウエアとかでないといいのだが・・。休日に拾って週明け、会社に持ち込むとか言うパターンにならなければいいのだけれど。

さておき、そんな感じで、ちょっと仕事を離れた一日。明日ものんびりしたいところだが、仕事もちょっとしないといけないな・・・と。

例によって・・・

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実家から帰って数日、結構バタバタして過ごしている。外出続きなこともあるが、自宅に居る時もあれこれとやることが多い。しかし、もう少し平均的に仕事が来ればいいのだけど・・・。まぁ、贅沢は言えないので頑張るしかないのだけれど。

日本海を抜けて行った爆弾低気圧のせいで、昨夜は天気が崩れたものの今朝にはもう晴れ間が広がって天気は回復。午前中の南風が、午後は北風に変わって気温が一気に下がった。こうした気温の変動は身体によくない。とりあえず、天気がいいうちに洗濯などしつつ、今日も昼間は自宅で仕事。それから、夕方4時過ぎに自宅を出て、こんなあたりで夜まで仕事である。

帰りに周辺で呑んで、ちょっと盛り上がり、帰宅したのは午後10時過ぎ。そういえば、そろそろこんなイルミネーションも目立ち始めた。

まだ今年の締めまでは一ヶ月半はあるし、年末気分とはほど遠いのだが、そうこうしている間に、あっという間に今年も終わってしまうだろうから気は抜けない。稼げる時に頑張って稼いでおかないといけないのである。

ところで、このところネットが結構騒がしい。23/tcpなどのポートスキャン活動が活発化しているのだが、IoTボットの活性化なのか、それとももっと大きな動きがあるのか・・・ちょっと注視が必要だろうと思っている次第。

とりあえず、継続的に観測していれば、何か見えてくる事もありそうなので、地道にやっていくつもりである。

週末実家

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土曜は先に書いたとおりで、母の面会と夜は酒盛りで終了。日曜は午後に妹が帰り、私は実家で仕事などしつつ過ごした。

ちょっと買い物がてら散歩に出てみれば、白山の上の方に少し白い物が見える。朝晩が冷えるので、昨日は灯油を買ってきてストーブを焚いた。次に車で来るときは冬タイヤにしないといけない。小松駅の様子は先に書いたが、新幹線の高架も少しずつ伸びている。

まぁ、新幹線が出来ても私は確実に飛行機の方が早いのでそっちを使うのだが、はてさて地元にとってプラスなのかマイナスなのか・・・。蓋を開けてみないとなんとも言えない。さておき、地元のスーパーは、(も?)既にこんな飾り付けになっている。しかし、ハロウィーンが終わった途端、クリスマス飾りはないだろうと思うのだが、このあたりは日本全国一律のようだ。季節県が狂うから止めて欲しいのだが・・・。そういえばハロウィーンにしても9月の始めくらいから飾り付けをしていたので、まったく困った物である。

さて、今朝は7時起きして朝飯のあと片付け。10時頃に実家を後にする。例によって北陸道から東海北陸道、高山、松本を経由するルートである。とりあえず、分岐手前の小矢部川SAで小休止。

このあたりもそろそろ紅葉が始まっている。高山では、例によって牛串を食って一休み。

そこから諏訪湖まで一気に走る。途中松本手前でこんな虹。

諏訪湖SAあたりもそろそろ紅葉が見頃。

ここで、チャーシュー麺などを食す。

そこからまた一気に談合坂まで走って小休止。ここも紅葉。

天気が不安定なので、景色が水墨画のよう。

そこから八王子JCT経由圏央道、海老名から東名。大和トンネル渋滞9Kmをへて帰宅したのは午後6時過ぎだった。結局8時間かかるということである。

そんな感じの週末実家。明日からはまた仕事でバタバタ・・・である。

バタバタ・・・

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米国から帰って数日。さすがに一週間以上留守にしたせいで、あれこれドタバタ。日記も先週の顛末書きでパワーを使い果たし、日々の日記はストップしてしまった。この間、昼間は仕事で外出とノマドワークな日々である。

そんな感じで都内某所に出没しながら、たまった仕事やら、新規の営業やらをこなした一週間だった。

しかし、今回は帰ってからの時差ぼけが長引いている。ほぼ昼夜逆転の米国東海岸に一週間いたので不思議では無いのだが、サラリーマン時代とは違って時間に自由がきくのがかえって回復を妨げているようである。もう少し規則的な生活をしなければ・・・と思うのだが、なかなか・・・・(苦笑)

さておき、今週末はまた実家である。昨日の朝は快晴。とりあえず、出かける前のあれこれを午前中にこなす。

結局、午後2時頃に自宅を出て、いつものルートで実家を目指す。道は空いていて、渋滞も皆無。いつもこんな感じだといいのだけれど。

午後になって少し雲が多くなってきたのだが、大崩れはせず、諏訪湖辺りではまた青空が見えてきた。まだ午後5時前だが、もう少し薄暗くなりつつある。とりあえず、ちょっと早いが晩飯としてラーメンなどを食う。

いつものように松本から高山へ抜けるルートだが、松本ICを出る頃にはすっかり日が暮れた。全国的に気温低下ということなので、山道の凍結やら積雪がちょっと心配だったが、特に問題もなく、気合の入った先行車のおかげで、午後7時には高山を通過した。

結局、午後9時前に実家に無事到着。しかし、家の中の気温は10℃を下回る状態で、急いでストーブを焚くなど。季節はどんどん冬に向かっている。

今日は、いつものように午後に妹と叔母さんが来て、一緒に母のいる施設に面会に行った。小松駅まで二人を迎えに行ったらいつもの東口側のロータリーが閉鎖されてしまって入れず、しかたなく向かいの駐車場に車を入れる。

そろそろ新幹線の駅舎工事が佳境に入って、これから2年ほどは東口は使えなくなりそうだ。

母は元気そうでひと安心。二時間弱、4人で談笑してから帰ってきた。認知症でちょっと混乱気味の母だが、身体が元気なのはなによりである。叔母を駅まで送ってから買い物をして実家に戻り、夜は例によって妹と酒盛り。時差ぼけの残りもあって、私は早々に沈没。いましがた起きて歯を磨き、再度寝る前にこれを書いている次第である。今回はもう一日実家に居て、月曜に帰る予定だ。

先週の顛末(帰国)

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帰国日は午前4時前に起床。4時45分に予約していた乗り合いシャトルに乗って空港へ。まだ暗いリゾート地の空港は混雑も無く、そのままラウンジへ収まって搭乗を待つ。うっすら東の空が白み始めた頃にミネアポリス行きに搭乗。離陸する頃には朝日が顔をのぞかせた。

経由地のミネアポリスまでは3時間弱。フライトは快適。国内線のWiFiは高速でストリーミングも可なのだが、とりあえず低速の安いプランでメール処理などをする。いつもなら、ブログに画像を上げたりするのだが、今回はサーバダウンのおかげで、そうした作業はできず、とりあえず仕事のメールを頑張ってさばく。(苦笑)朝食を食って、少しうとうとしている間にミネアポリスに到着。

北海道よりも、だいぶ北にあるミネアポリスの気温は既に氷点下。夏から一気に冬に逆戻り。ボーディングブリッジに出たとたん、寒気に包まれる。それから、お土産を免税店で買い、一時間半ほどラウンジで時間を潰してから羽田行きに搭乗。ウエルカムドリンクのスパークリングワインを飲みながら窓の外を見ていたら、A350が隣に入ってきた。最近デルタはこれの導入を進めている。そう言う意味では、米国の航空会社としては異色の存在だ。渦中のボーイングを思うと、これは正解だったのかも知れない。まぁ、トランプの逆鱗に触れる危険はあるのだが・・・(笑)

そんな感じでミネアポリスを離陸する。

ミネアポリスのダウンタウンを眼下に上昇。あとは帰るだけ。

帰りも機内食は和食選択。前菜はいつもの小鉢。

メインはエビである。

食事が終わる頃にはカナダ国境を越え、眼下には雪景色が広がり始める。

それからしばらく寝て、気がつくともう飛行機はアラスカの北を飛んでいる。今回はだいぶ北寄りのルートを飛んで、アラスカ北の北極海からシベリアの端を横切り、カムチャツカの西からオホーツク海へ抜けるコースである。眼下の北極海に氷がない。温暖化の現場を目の当たりにする。

それから後、4時間ほどは、起きて仕事をしていた。気がつけばもうオホーツク海から北海道上空に入っている。

デルタ・ワンのスイートはサイドテーブルが広いのでポータブルのLCDを置いて二画面構成で仕事ができる。なかなか素敵なノマドオフィスになるのである。

ちなみに、これが今回のルート。かなり北回り。東海岸のニューヨーク路線などが飛ぶルートに近い。

あとは、いつもの千歳線の帰りと同じようなルートを飛び1時間ほどで東京上空へ。雲の向こうにうっすらと富士山が見える。

定刻より30分以上早く羽田にアプローチである。

ここから先は、いつもの実家帰りと何も変わらない。入国も顔パス(顔認証の自動システム:笑)だし、荷物は全部持ち込みだからそのまま税関を抜けて京急へ。唯一の難点と言えば、京急が始発でないので、座れないことがままある点。まぁ、どのみち川崎で各停に乗り換えるまでの短時間なので問題は無い。なんだかんだで午後4時くらいまでには自宅に帰り着いた。晩飯までに一仕事できる時間である。やはり羽田は便利だ。まぁ、海外から「帰ってきたぞ」感が薄くなってしまうのはいたしかたあるまい。そんな感じで今回の高飛びは終了したのである。

さて、いよいよ翌日(日曜)からは、セキュリティイベントが始まる。朝一番にホテルをチェックアウトして次の滞在先、イベント会場隣のDisney Swanにタクシーで移動する。イベントの最初は、CSA Summitである。Cloud Security Alliance(CSA)は今年で10周年を迎えるクラウドセキュリティの団体。私も日本支部(Chapter)の一員として、この数年活動してきた。米国ではRSA Conferenceと(ISC)2 CongressでSummitと呼ばれる1日のイベントを開催している。

活動開始当初は「クラウド」という新しい流れの中でセキュリティの考え方の変化に対応したい人たちの関心を集め、こうしたイベントは立ち見が出るほどの盛況だったのだが、このところ次第に参加者が減ってきている感が否めない。それだけ「クラウド」が一般化し、ITインフラとして定着した裏返しなのだろうと私は思うのだが、CSA自体も、これからの方向性を模索している・・・というのが実情のようだ。実際、クラウドにからめて、モバイルやIoT、ブロックチェーンといったテーマを積極的に取り上げているのだが、その分、フォーカスがボケてきている感は否めない。クラウドがインフラとして定着することで、クラウドセキュリティのカバー範囲は劇的に広がる。それと同時に、それは「クラウド」というよりも、個々の分野のセキュリティという色彩が濃くなっていく。この団体にとっても、ここしばらくは、存在意義をかけた試行錯誤が続いていきそうだ。

ただ、広い目で見れば新しいテーマに事欠かない。たとえば、このセッションでは、ブロックチェーンの様々な用途が示された。オープンなID管理への応用などは数年前から提唱されているが、CISSPやCISAといったCPE(継続教育ポイント)を必要とする資格のCPE管理をブロックチェーンでやろうというような発想は面白い。複数の資格を横断した管理も可能になりそうだ。こうした技術の多くが、現時点ではオープンなクラウドプラットフォームを前提としている。ただ、ブロックチェーンのような、いわゆるP2P技術に根ざした考え方は、これまでクラウドプロバイダーが主張してきた「クラウド集中」型の考え方とは一線を画している。むしろ、また「分散」の方向へと舵を切るもののように思えるのである。「集中」と「分散」は何度も繰り返す。結局、最後は両方を組み合わせた階層的な考え方に落ち着いていくのだろうと思うのだ。IoTで言われているように、クラウド、フォグ、エッジという三つの階層がそれぞれ連携してシステムを作り上げていくのである。

そう言う意味では、少し試行錯誤的な感じも覚えたイベントだった。ただ、「クラウド」が一般化し、その言葉が特別な意味を失ったとしても、ここまでCSAが作り上げてきた考え方は根底に生きていくはずだ。地味ではあるが、そうした部分に存在意義を見いだして行くのも一つの形だろうと思うのである。

さて、翌日、月曜日からはいよいよ本番の(ISC)2 Congressの開幕である。オープニングのキーノートは、「ハドソン川の奇跡」の機長。ある意味、究極の危機管理である。

これまで報道やドキュメンタリーで、その対処や判断過程などは知られては居るが、実際に本人の口から出る言葉には重みがある。彼は、自分が「幸運」だったと言う。それは、彼自身の実感だろう。だが、その幸運を引き寄せたのは彼自身の冷静な判断だ。ただ一つの間違いを犯さなかったとしても、最終的に負けることはある。それが「不運」というやつだ。しかし、どれだけ「幸運」に恵まれようとも、それを活かせなければ、結局負けなのである。危機管理とは、幸運を逃さず、「不運」に際しても、被害を最小限にとどめるためのものなのだ。

初日は、サプライチェーンリスク関連のセッションや、IoT関連のセッションなどを中心に聞いた。サプライチェーンリスクマネジメントは、米国企業にとって、最大の関心事の一つになっている。だが、サプライチェーンを管理する作業の多くは地道なものだ。とりわけ多くの関連企業をかかえる巨大企業では、いかにしてその労力を軽減するかが大きな課題になっている。こうした部分に、多くのビジネスチャンスがあるのだろうと思うのである。

早めの現地入りのおかげか、それとも前日のドタバタのせいか、眠気に襲われることも無く初日を終えた。とりあえず、こんな感じで一日を締めくくる。

夜になっても、湿気が多くて生暖かい風が吹いている。もう10月の終わりだというのに、流石にフロリダだ。

翌日のキーノートは、ベストセラーになった「スマートフォンとサヨナラする方法」の著者であるキャサリン・プライス氏。この講演はなかなか面白かった。

スマホ依存は、それが脳内のドーパミンの分泌を活性化することによって発生する。たばこや麻薬などと同じような作用だ。米国でも、特に若者のスマホ依存は深刻なようで、このキーノートの前に話したCyber Safty Programの教育を子供たちに提供している団体の代表によれば、小中学生にはインターネットとの安全な接し方を教えるが、高校生に対しては、少し、ネットから距離を置いて見ることを勧めるようなプログラムを用意しているのだという。スマホの画面の派手な色使いはドーパミンの分泌を促進する。アイコンの表示される様々な「通知」は、それを確認することをせきたてる。スマホを取り上げられた人の多くが隔絶感から来る不安を覚えるのはこのためなのだという。スマホのすべてが悪と言うわけでは無いが、ワーク・ライフ・バランスならぬ、スクリーン・ライフ・バランスが重要だと言う。たまには一週間ぐらいスマホから離れた生活をしてみると、世界が変わるというのだ。家族とゆっくり話をする時間等の貴重さが分かるというのである。私も同居する家族が居ればそうするかもしないと思ったが、いかんせん独り者にとってはネットは生命線なのである。それでも、たまにはスマホの電源を切ってみるのも悪くないかもしれない。ちなみに、無意識にスマホに手を伸ばしたとき、ちょっと間を置いて、「目的は何か」「なぜ、今なのか」「他に方法はないのか」を考えるといいと言う。たしかに、以外と意味も無く手を伸ばしている時があるから、これはいい方法かも知れないと思った。

この日は、またサプライチェーンマネジメント系のセッションやクラウド、ダークウエブ、そして、セキュリティイベントについての統計的な異常値分析手法などのセッションを聴いた。最近やっているポートスキャン観測にこうした異常値分析手法が応用出来ないか、ぼちぼち考えて見ようかと思っている。その日の夕方は、前々日の迷子原因解明をかねて、ちょっと周辺のボードウォークを歩いて見た。

とりあえずの夕涼みの後、その夜は肉を食う。たまには、肉を食って元気をつけたいところだ。

その夜はなぜかあまりよく眠れず、ちょっと睡眠不足気味。朝もちょっと寝坊して起床した。

その日はAI関連や、組み込みOSの脆弱性の話、Threat Intelligence系の話、インシデント対応系の話などあれこれ聞いて回った。AIについては、その応用に際して、GDPRに関連した制約がかなり問題になりそうな雰囲気だ。特に個人情報を扱うAIにおいては、その判断根拠などの説明責任をどう担保するかや、要求された場合にその個人の情報のみを確実に削除できるか、といったあたりに技術的な困難がありそうである。

クロージングは、元海兵隊の退役提督閣下のご講演。ビン・ラディン討伐などを指揮した指揮官である。海兵隊のハードな訓練やビン・ラディン討伐作戦などを紹介しながらも、人との関わりの重要性を説いていた。典型的な軍人さんらしい感じの講演。さて、昨今の大統領閣下のご発言をどう思っているのかはちょっと聞いてみたかったが・・・。米国では、こうした軍人、特に命を張って戦争に行って来た軍人に対しては特段の敬意を払う文化が定着している。戦争そのものの是非は様々な議論があるが、少なくともこうした敬意は必要だろう。現代のシビリアンコントロール下では、戦争の責任は軍人よりむしろ政治家が負うべきところが大きいからである。

さて、そんな感じで全日程は終了。その夜は、懇親会でこんな場所へ。

ここもディズニー系の施設の一角にある場所だが、この場所を借り切っての懇親会である。

さて、こういう場所に来ると一人は結構辛い。バーとかで、一人っぽい奴を捕まえて話しをするといいのだが、なかなか話が持たない。かといって日本人を見つけて群れるのは、ちょっと避けたいところである。とりあえず、旧知のCSA関係者(今は(ISC)2の幹部をやっている)としばらく話をして、それからちょっとぶらぶら。

脇にある建物へ行ったら、そこではカラオケをやっていた。しばらく様子を見ていたのだが、酒のせいもあってちょっとむずむずしてしまいリクエスト。流石に英語の歌はレパートリーが少ない。とりあえず、S&GのAmericaをリクエストしてみたのだが、用意が無いというので、Mrs Robbinson に変えて見たらこれが大失敗。ちょっと無残なことになってしまう。まぁ、これもご愛敬なのだが、ちょっと面白くない。しばらくは、周囲と一緒に盛り上がりつつ、リベンジのチャンスを狙う。

そろそろ時間も残り少なくなってきたころに、タイミングを見計らってリクエストしたのが、日本でも十八番にしているMy Wayである。で、これは大成功。やんやの喝采を浴びることになった。これはアメリカでも通用するようだ。

懇親会場からホテルに戻るバスの中で、Frank(シナトラ)と声をかけられて、ちょっといい気分になってしまった。

そんな感じで予定はすべて終了。翌早朝にホテルを後にするのである。

翌日は、ちょっと遅めに宿を出て、まずは昨日のようにMagic Kingdomまで行き、そこからシャトルバスでこちらへ。

これまでフロリダのディズニーは3回ほど来ているのだけれど、ここは始めて。とりあえず探検気分で入場。

前日ほどではないが、ここも結構人が多い。それでも緑が多いので、人の多さもあまり気にならない。ちょっと異世界っぽくていい感じだ。

とりあえず、初めてなので、ぶらぶらと一巡りしてみる。

いわゆるアドレナリン系のアトラクションは平均1時間待ちと、ちょっと厳しいのでとりあえず、こんな列車の乗って見る。

行き先は、野生の環境を保全したエリア。どちらかと言えば、子供の教育を目的としたようなエリアである。

まぁ、なんと言うこともない公園というか動物園的な感じ。しばらく時間を潰してからまた列車に乗って戻る。で、少しは行列が出来ているアトラクションに・・・と思ってこれに並ぶ。およそ30分待ち。

いわゆるサファリツアー。アフリカの様々な地形を模したエリアに野生に近い状態で動物を飼育している。見所も多くてみんなカメラをかまえて動物を撮影している。

これはダチョウの卵。

それから、またぶらぶらと各エリアを歩いて見る。

流石にちょっと腹も減ったので、遅い昼食。思えば、これを食っておいてよかった・・・

それからまたしばらく歩く。何かと思えば、おサルの遊び場。

そんな感じで、この日は終始まったり・・・のはずだった。とりあえず、バスターミナルから、(ISC)2 Congressの会場である、Disney Dolphinまでバスで移動。翌日からのイベントに備えてレジストレーションを済ませておこうと思っていたのである。

ところが着いてみると前日のレジストレーションは4時までで既にクローズしていた。このあたりからちょっと雲行きが怪しくなる。予定では、ここからEpcotまで移動してさらにMagic Kingdomの駐車場までモノレールで移動、午後5時半のホテルのバスに乗って帰るつもりだった。まだ時間があるので、とりあえずEpcotまで歩こうと思ったのが最初のつまづき。実はSwan&Dolphinの船着き場から船でEpcotまで行けるのは、事前に分かっていた。だが、湖(池?)沿いのボードウォークを歩いても行けるはず・・・と歩き出したのが間違いのもと。本来なら一度、DolphinとSwanの間に戻って、そこから水辺のボードウォークを歩かなければいけなかったのだが、とりあえず方向を合わせて歩き出したのが間違いのもと。少し大回りを覚悟でマップを見ながら道路沿いを歩いた。折しも雲行きが怪しくなり、遠くで雷鳴が・・・。やがて、道路沿いの歩道がなくなり芝生になってしまう。このあたりで素直に戻れば良かったのだが、そのまま歩いてしまったのが傷口を広げた。さて、この先の川沿いからボードウォークに・・・と思ってあっ居ていくと、道路は下り坂になり、その先にトンネルが・・・・。地図上は交差しているように見える道が、実は川の下をくぐるアンダーパスだったというオチである。しかも、脇に道はまったくない。仕方が無いので、道の脇のおそらく点検用の狭い歩道を通ってトンネルを抜け、向こう側へ。抜ければその先に左への道が・・・と思ったのだが、そんなものはまったく見当たらない。そろそろ疲れもあって、判断力も鈍ってしまったのか、そのまま惰性で歩き続けること1時間以上。途中でどこかホテルでもあれば、そこでタクシーでも捕まえて・・・と思うも、そんなものはどこにも見当たらない。道はいつの間にか自動車専用道路になってしまい、やむなく道沿いの芝生を歩く。そのうち何か施設があるだろう・・・と思うが何もない。完全な迷子状態になってしまった。

地図で自分の位置を把握しているにもかかわらず迷子である。道はわかっても、その周囲がどんな場所かなんて分かるはずが無い。一つ見つけたホテルらしき建物は改装中のようで工事車両が出入りしている。いいかげん足腰が辛くなってきたのだが、先が見えず次第に不安になってくる。既に歩き始めから2時間近く経過している。とりあえず、地図にあるホテルらしき施設を目指して歩き、ようやく見つけたホテルみたいな場所の敷地に入ろうとしたら、セキュリティのおばちゃんに呼び止められた。ここから先は宿泊者でなければ入れないという。いや、フロントに行ってタクシーを・・・と言っても通じない。まぁ、当然と言えば当然。それが彼女の仕事である。なんとか事情を話したら、電話で上司を呼んでくれた。やってきた上司に話をして、タクシー会社の電話番号を教えてもらい、ようやく電話して一段落。しかし、それもつかの間、いつまでたってもタクシーがこない。再度電話してみたら、ドライバーが行き先を間違えたらしい。再度別の車をアレンジしてもらい、7分で行く・・・ということになったのだが、また、20分ほどたってもまったく来る様子が無い。3回目の電話で、また今度は9分・・・。結局、それからタクシーがやってきたのは20分後くらいで、最初の電話から1時間以上待たされる羽目になってしまった。

その間、セキュリティのおばちゃんやその上司の男性に色々と心配してもらい、すごく世話になった。最後にもう一度感謝の言葉を述べてタクシーに乗る。疲労困憊。いやぁ、知らない土地をなめてはいかんという教訓である。ちなみに、歩いたルートは下の地図のとおり。本来、青い線を歩くべきだったのだが・・・・。

今回、最大の「やらかし」である。

【追記】

よくよく調べて見ると、青のルートを通るためには、一度Epcotの中に入らないといけないことが判明。持っているチケットは一日あたりパーク一箇所だけなので、中には入れない。外を迂回しようとすると、また道なき道を歩く羽目になるので、結局迷子必至ということがわかった。素直にシャトルバスかタクシーを使え、ということである。

到着した夜、そこまでの日記を書いて就寝。飛行機の値段の都合で(当然安い日程選択の都合で)早めに現地いりしたので、2日間の余裕ができた。で、例によってMickey&Minnieに会いに行くことにする。

木曜から、イベントが始まる日曜の朝までは、ちょっと離れた安いホテルに宿泊してたので、ホテルのシャトルバスで近くの駐車場まで乗せてもらい、そこからモノレールで入り口まで移動する。チケットはタッチ式+指紋認証。最初に入場した際に指紋登録をする。使い回し防止のためだろう。

入ったら、さすがにハロウィーン一色になっている。

しかし、流石に本家フロリダのDisney Worldとあって、混雑も半端ではない。とりあえず、FastPassを取りに行くが、めぼしいアトラクションはすべて売り切れである。

仕方が無いので、とりあえずめぼしい辺りからStand byで並ぶ。

あとは順次、「なんちゃらマウンテン」系を潰していく。平均30分待ちくらいだったので午前中にはひととおり回ってしまうことができた。

さて、次は・・・と思って歩いていたら「ぽつり・・・」ときた。この時期のフロリダ、まだ気温は30℃を越えるが、天気は不安定。朝は晴れていても昼過ぎに一雨・・ということも多い。歩いている間にだんだん本降りになってきたのでちょっと建物の軒に雨宿りする。

やがて雨は本降りから土砂降りに・・・。建物の脇にはこんな鳥たちが集まっているのだが、流石にこの雨では飛ぶのが辛そうである。

2,30分で小やみになってきたので、とりあえずレストランへ避難して遅めの昼飯。

しかし、この昼飯は塩辛くて血圧が上がりそう。どうもアメリカは味付けが大雑把で、歳とともにちょっと辛くなってくる。レストランを出たらまた一雨あって雨宿り。それが上がってから、また少し歩く。

絶叫系(といってもディズニーなのでそれほど怖くないのだが・・・)は午前中で制覇したので、ゆったりとリバークルーズなど。

開拓時代、トムソーヤの冒険の世界である。

そんな感じで、午後4時過ぎまで時間を潰してから、ホテルへ戻ることにする。

モノレールで駐車場まで戻り、4時半のバスを待ってホテルへ。さて、ちょっと顛末記を・・・とPCを開いてこのサーバにアクセスしようとしたら応答が無い。VPNも繋がらない。この症状はたぶん以前にあったのと同じ。そろそろバッテリーがくたばりかけているUPSがトラブって電源が落ちたのだろう。出る時にちょっと不安はあったのだが、UPSを外してくれば・・・と後悔先に立たず。こうなってしまうと手の打ちようがない。最悪なのはDNSサーバが死んでしまって、メールも徐々に届かなくなってしまうこと。特に仕事関係のメールは困る。メールそのものはGoogleのG-Suitesなので問題ないのだが、DNSが死ぬと、そもそも配送できないからダメ。仕方が無いので、実験用のアカウントを使って、DNSだけAzureクラウド上に立てることにした。結局この作業で夜半過ぎまで。ようやく仕事用のメールだけは復活させたが、このブログと個人用のメールは帰国するまで死んだままになってしまった。そんな感じで、いきなりドタバタの高飛びである。そして、翌日はさらに大変なことに・・・・。(続きはまた)

サーバ・メール復旧

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フロリダ出張中にサーバがダウンし、ブログとメールが利用不能に陥ってしまいました。物理的な障害のため遠隔復旧できず、本日帰国後ようやく復旧しました。

ご心配おかけしてすみません。そろそろクラウド化を考えなくては・・・・

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