昨日はなんと5時前に起床。流石にすっきり目覚めとはいかず、しばし悶々としながらも、支度して6時過ぎに家を出た。本当は6時前には出ようと思っていないのだけれど、ちょっともたついている間に6時をまわってしまう。実は、乗る予定の電車は6時12分。駅までは普通に歩くと10分はかかるので、当然ながら走る羽目になってしまった。流石に半分寝ぼけた状態で走れば息が上がる。どうにか電車には間に合ったものの、しばらく電車の中でゼーゼー言う羽目になってしまった。
朝のこの時間は電車の本数が少ないので、鶴見でエアポート急行に乗り換えるのに、この電車を逃すと、ぎりぎりになってしまうのである。以前、一度、この便に乗り遅れて悲惨な思いをしたことがあるのだが、今回はどうにか間に合うことができた。ちなみに、それでも、あまり時間の余裕は無く、しかも、出発がバスゲートだったので、そのまま搭乗。でも、朝飯を買う時間は、どうにか取れた。
行き先は南紀白浜。残念ながら赤い会社の便しかないので、マイル稼ぎには貢献しない旅である。普段はエンブラエルのE190が飛んでいる路線だが、この日は朝一の便だけ737-800に変わっている。それでも機内は満席。
しかも、乗っている乗客の大半が某ギョーカイの方々。しかも、あちこちで重責を担っている人も少なくないので、万一、この便に何かあると・・・というのは毎回のお約束である。しかし、流石に東京から電車で行くと大変なので、この便と次の便に人が集中するのである。ともあれ、天気も良くてフライトは順調。こんな感じで富士山を横目に一時間弱のフライトである。
そうまでして行くイベントがこちら。決して「温泉」が目的ではないので念のため。(これはサラリーマンな方々の代弁。まぁ、私はどちらでもいいのだけど(笑))
開会は午後なので、一便到着組は、だいぶ時間を持てあますことになる。流石に眠いので、ちょっと外のベンチで横になったりして過ごす。気温は全国的に上がって夏日になっているのだが、湿気が無いので、日陰はまだ過ごしやすい。
トップの講演はいきなり通訳なしの英語。白浜でこれは結構きついだろう・・と思いながらも、パワポは全部日本語だったので、英語がだめな人も内容は分かっただろう。ただ、英語を聞きながら日本語のパワポを読むというのは、逆にちょっと厳しい。言語スイッチがうまく切り替わらないのである。おまけに、寝不足とあって、ついついスイッチが切れてしまう。このセッションはかなり辛かった。二つ目は、おなじみL社のN本氏(笑)。いつものようにテンポのいいしゃべり口で、目が覚める。
初日の講演はこの二本だけ。とりあえず、夜の部の前に宿にチェックインする。今回のお宿はこんなところ。夜会場のホテルからは少し離れた場所にある温泉民宿である。
で、夜のウエルカムパーティーに出るために会場まで歩く。
途中にこんな源泉がある。
ところが会場に行って、チケットのQRコードを提示する段階で、なんと申し込みを忘れていたことに気がついた。大ボケである。しかたないので、近くの店まで歩くことにする。
ぼっちビールはちょっと寂しいが、やむなし。
しかし、一人飲みはついつい飲み過ぎる。いい加減酔っ払って、結局夜の部は行かず、宿に帰って終了となってしまった。
で、宿で寝落ちして、熟睡もできず、結局ちょっと二日酔いかつ睡眠不足の状態で二日目を迎えることになる。
朝飯のあと、少し海沿いを歩いて、バスのピックアップ場所へ向かい、会場行きのバスに乗る。今日は、全部で5セッション。朝一はJPCERT/CCのトップによるパネル。来年のオリパラに向けた準備の話など。やはり課題は非常に多いという印象。しかし、イベント標的の攻撃もさることながら、どさくさに紛れた国内への攻撃も気になる。むしろ、実際の被害はそちらのほうが大きいのではないかという危惧もあるのである。JPCERTのコーディネーション機能がイベントに振り向けられてしまうと、それ以外のインシデントに対応が難しくなりそうだ。そう言う意味では、民間企業や地方の自治体、組織は自ら問題解決にあたらなければならない。情報共有や連携の要としての機能をどこかが担う必要があるのだが、各組織のCSIRT間で何か連携策を考えるしかなさそうな感じである。東京という日本のビジネスセンターが数週間麻痺状態になるこの時期は、攻撃者にとって狙い目とも言えるだろうから、こうしたどさくさ紛れの攻撃には十分な警戒をしないといけない。NCAあたりが音頭をとってくれるといいのだが・・などと思いつつ聞いていた。
午後のI隊長のセッションでは、昨今話題の某国某社の話。立場が変わって、一層歯切れが良くなった感じがして楽しかった。問題の本質が安全保障でも単なる貿易摩擦でも無く、技術的な覇権争いだという話も腑に落ちるところである。その後のフェイクニュースについてのセッションも面白かった。欧米各国はフェイクニュース問題を安全保障、国防の問題として捉えて対処しているという話も興味深い。実際に、それによって国の治安が脅かされたり政治体制が影響を受けたりすることを考えれば当然かもしれない。一方、民主国家の根幹とも言うべき、言論の自由を逆手に取るような攻撃という意味では非常に危険だろう。対処を誤れば、本末転倒なことになりかねない。そうした問題意識を持てたという点でも面白い講演だった。
夜は、いつものサンセットディナーを申し込んでいたので、バスで移動して会場に向かったのだが、古株な人たちの多くがこちらには参加せず、よそへ流れてしまったので、結果的に、今日も「ぼっち」っぽい感じになってしまった。
バイキング形式の晩飯も早々に食い終わってしまい、ちょっと時間をもてあましてしまう。でもまぁ、こんな夕日を見られたので、よしとしよう。
みんな、外に出て夕日鑑賞、撮影である。
夜はまたメインのホテルに戻って夜の部。
今日は講師陣を囲んでのお話し。私は、I隊長のテーブルに加わって、あれこれ参加者の人たちと話をした。それから、JPCERT/CCのテーブルに行って、O先生と朝思ったことについてお話しをする。そこに、JNSAでなじみの関西S氏が加わって、あれこれ盛り上がる。そんな感じで、今日も終了。夜風にあたりながら、宿まで歩いて帰り、一風呂浴びてからこれを書いている次第だ。
明日は午後一のセッションまで聴いてから帰る予定である。帰りは電車なので、ちょっと早めに出ないといけない。明日も面白い話を期待しよう。