ランサム騒動は、とりあえず一段落したようだが、北朝鮮犯人説が出始めた。金集めとテロを兼ねた攻撃という意味では、この説は説得力がある。初期感染ベクターが不明・・・というあたりも含めて、そういう臭いも強いのだが、これはかなり厄介な話だと思う。
タイミングを合わせたのか、我が国の政府で「サイバー反撃」の可能性が検討されるというニュースも出ている。しかし、これはバカげた話だと思う。「反撃」の中身はDDoS想定というのも、きわめて安直な発想だ。そもそも、サイバー攻撃には固定された「拠点」は存在しない。攻撃は、ほとんどが無関係な踏み台経由である。反撃しようにも、ピンポイントで狙いを定めることができるはずもない。モグラ叩きになること必至だ。下手にDDoSなどかけたら、周辺に大迷惑がかかるだろう。こんな馬鹿げた話を政治家に吹き込んだ大馬鹿野郎は誰だろう。とんでもない似非専門家に違いない。
そもそも、サイバー攻撃部隊を対抗手段として持つのは、「抑止力」のためである。ピンポイント反撃が困難ならば、同等以上の広範囲な報復攻撃を行うしかない。攻撃側もそれがわかっているから、サイバー攻撃能力は「抑止力」として働くのである。ある意味、核兵器のようなものだ。互いにインフラを狙ったサイバー戦争になれば、国の社会そのものの崩壊を引き起こしかねないのだから。しかし、日本はこうした報復攻撃を、少なくとも今の憲法下ではできない。つまり、抑止力としては「張り子の虎」以下である。そんなことにカネを使うのなら、インフラの強靱化にもっとカネを回せと言いたい。それとも、反撃を口実に、攻撃部隊を作って、いずれは・・・・を狙っているのか。それも物騒な話だが、今の政権ならば、そう言う政治的な意図もあるのかもしれない。なんとなく不穏な動きである。
海の向こうでは、トランプ政権が日替わり疑惑にさいなまれている。大統領自ら機密漏洩をやらかしたという話や、解任したFBI長官に、その直前に、元大統領顧問についてのロシア疑惑の調査を止めるように要求していたとか・・・。世界一の大国(軍事大国)のトップがこの有様では、世界全体が不安定化しかねない。困った話だと思う。
さておき、昨日、今日は天気もイマイチだったので、自宅で仕事などをして過ごした。明日はいつもの(メタボ)定期診察があるので、今夜は晩酌を抜いて、おとなしくしていることにする。まぁ、直前に頑張っても焼け石に水。検査結果は正直なのだが・・・。気休めである。
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