年明け早々に還暦を迎えた今年。人生の折り返しと思ったのもつかのま、いつもどおりの日常に追い回されて、あっという間に過ぎ去った一年である。2月にはコロラド(Vail)にスキーに行き、3月にはRSAコンファレンスでサンフランシスコ、4月はちょっと仕事の合間を縫ってハワイに行き、オアフのノースショアで一息。5月は白浜シンポの後、大学時代のサークル同窓会で広島へ。6月はCIS(Cloud Identity Summit)十数年ぶりにニューオーリンズへ出かけた。7月はRSA AP&Jコンファレンスでシンガポールへ。8月は毎年恒例のDEFCONでラスベガス、そして大曲の花火大会。9月はまたハワイ。今度はいつものハワイ島ステイ。10月は外遊はなし、11月はISACAのCSX ASIAでシンガポール、12月はコンファレンスで沖縄と北海道スキー。仕事に遊びに外遊や国内行脚。その合間に毎月の実家行きと、今年もあちこち飛び回った。
仕事面で大きなイベントと言えば、初めて一人で一冊本を書いたこと。「IT管理者のための情報セキュリティガイド」は、昨年後半から書き始めて、今年ようやく出版にこぎつけた。ある意味、自分のここまでの仕事の集大成である。もちろん、これで終わるわけではないが、ひとつの区切りにはなったと思う。そのほかの仕事は、年末時点でもなお仕掛かり中で、完成するにはもう少し時間が必要。遠大な計画の仕事が多くて、なかなか短期で形が出来にくいのが辛いのだが、これは私の性格のせいでもある。小さな成果を積み上げるのが堅実なのだろうが、どうしても一発狙いに走ってしまう性格は、たぶん最後までなおらないのだろう。人生二巡目の最初の一年はそんな感じで過ぎていった。あれこれ、やり残したことも少なくないが、それなりに充実した一年だったように思う。このところのテーマであるIoTも、いよいよ本格的な普及のフェーズに入ってきた。まだまだ興味も、課題も尽きそうにないから、走れるところまで走って行くしかなさそうである。新たなテーマを見つけながら、チャレンジャーとして頑張っていきたいと思うのである。
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