なにやらバタバタしている間に12月突入。ここ数日の動きをまとめて書くことにする。一昨日と昨日は、CCDS主催のIoTセキュリティウィークに参加するために那覇に行って来た。
沖縄は3年ぶりくらいだろうか。国内線で3時間近いフライトは久しぶりである。お昼過ぎに那覇入りして、午後からイベント。CCDS関係の研究発表などを聞いた後で、パネルにパネリストの一人として登壇。各方面から出ているIoT関連のガイドラインをどう見るかという内容のパネル。私は今回、CSAジャパンの帽子で出て、CSAがグローバルや日本のIoTWGで行っている検討の方向などを話してきた。国際標準化もテーマの一つになっていたのだが、私に言わせれば標準化の議論の前に、まずどうやってデファクトを押さえるかという議論が必要。能書きや単なる研究ではなく、実際に有効なことが立証できているものをもとに標準化しないと、標準そのものが見向きもされなくなってしまう。国際的な流れは、欧米を中心に、まず市場を押さえてから、短時間で標準化の話をまとめるという形が主流だが、どうも日本は、そうした流れにはおいていかれがちだ。CSAのグローバルWGでアクティブな人たちの多くが、そういう立場で自分の会社や国の仕事をしながら、互いに情報交換やすりあわせた内容をCSAのアウトプットにしていく作業をしている。つまり、自分たちが考えた内容をCSAという独立な主体から発表し、それを逆に参照することで、デファクト化していくという動きである。そのほうが直接やるより、各方面との調整が容易だからなのだが、知る限りでは日本はそういうプロセスから完全においていかれているように見える。そこに危機感を抱いて、日本発の内容を、できるだけCSAグローバルに持ち出そうと考えているのだが、そのためには、そうした認識のもとに今回参加した各方面(で動いている人たち個人)との協力が不可欠である。しかし、この認識を(とりわけ、国関係の流れで動いている人たちと)共有するのは、なかなか難しいのも現実である。標準化を叫ぶ前にもう少し世界の現実を見て欲しいところだ。
初日の夜は懇親会があって、一部の人たちとそんな話で盛り上がった。ちょっと疲れたので、早めに宿に帰って、そのままダウン。
昨日は朝からいくつか招待講演を聴いた。昼飯を抜くつもりだったのだが、時間つぶしに歩いている間に腹が減って、なんとカツ丼を食うという暴挙に出てしまい、ちょっとカロリー消費が必要になった。
なので午後、二つほど講演を聞いた後、ちょっと早めに抜けて首里方面へ行って来た。
そう言えば、このモノレールの切符が磁気では無くて、QRコードを読み取る形なのは、ちょっと珍しい。ICカードは沖縄独自のものしかダメなので、切符を買わなくてはいけないのだが、最初、ちょっと戸惑った。特に出る時も切符が回収されないので、違和感が大きい。まぁ、飛行機のゲートとかをイメージすればいいのだが、鉄道ではちょっと変わっている。
そんなわけで、以下、首里城の風景など。
重たいリュックを背負って歩き回ったので、ちょっと疲れて、この、いかついのが見守るレストハウスでアイスなどを食って休憩。修学旅行生の団体が時々、どどっと押し寄せてくるのが観光地っぽい。そう言えば、往路の飛行機もほとんど修学旅行生で占領されていた。
帰りは守礼門から出て、駅まで歩くのだが、これがまた、結構距離があるので、モノレールに乗る頃にはかなり疲れ果てていた。
そんな感じで夕方6時過ぎに那覇空港到着。ラウンジで、しばらく搭乗待ち。
12月とあって、那覇もクリスマスムードである。午後7時過ぎの飛行機で羽田に向かい、午後9時半前に到着。帰りはおよそ2時間とだいぶ早かった。羽田に車を置いていたので、帰りはラクチン。そんな感じで、12月の最初の2日はちょっと遠出した。
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