本日からISACAのCSXに参加している。ISACAのイベントは久しぶり。今朝のキーノートはシンガポールのCyber Security Agencyのお話に続いて、CNNの看板キャスターの一人である Richard Quest氏の講演。
専門家の前で素人の私がサイバーセキュリティーの話をするなんて・・・・と言いながら、番組と同じように、ユーモアを交えながら、鋭い指摘をくりだす。今年の米国での様々なインシデントを例に挙げて、「いったい君たち専門家は何をやってたんだ!」と冗談まじりに話す。先の大統領選でのFBIの話にひっかけて、「君たちが政治家の注目を浴びたいなら、銀行のハッキングとかじゃなくて、このまえのクリントン氏のメール暴露事件について語るべきだ」とも。
最後の質問で、「メディアがもっと一般の利用者を啓発すべき」という指摘に対しては、「冗談じゃない。メディアにそんなことができるわけがない。一般消費者を安全に保ちたいなら、君たちが安全な(システムやサービスを)作って提供するしかないよ」と言い放った。考えようによっては、これが社会一般の考え方かもしれない。既にITは生活の中に組み込まれてしまっているし、消費者はそれを使わざるを得ない。他の製品ならば、その安全はメーカーの責任である。ITだけがある意味異常な状況にあるのかもしれない。この問題は、今後IoTや自動運転などの普及とともに、クローズアップされてくるだろう。
今日はちょっと技術系のセッションを中心に聴いたが、ISACAのイベントでは、どちらかと言えば初歩的な内容が中心のようで、ちょっと不完全燃焼。明日はマネジメント系を中心に聴いてみようと思っている。
今日のシンガポールは雨。それも、かなり激しく降っていて、外に出られるじょうたいではなかったので、昼休みはサンズのモールの中を少し歩いて見る。
このあたりはもう、すっかりクリスマスムードである。まだちょっと気が早い感じもするが、ハロウィーンの終了と共に、カボチャがツリーに変わるのは日本も同じである。商魂のなせる技だろう。
夜は、ちょっとレセプションに顔を出して、ISACA東京支部な人たちとお話しする。彼らは、海外の支部の人たちともつながっているので、入れ替わりでいろんな人と会えたのは楽しかった。こうしたイベントでは、日本人はともすればかたまって閉鎖空間を作りがちなので、私はいつも日本人を避けているのだけど、こうして現地や他の国の人たちと繋がっている人たちと一緒なのは悪くない。日本人もそろそろ自分たちの島国カルチャーを変えなければいけないだろうと思うのである。
一度ホテルに帰ってから、ぶらりとクラークキーの川沿いに出てみた。あいかわらず天気は悪くて、ちょっと雨粒が落ちてくる空模様だったが、川沿いの日本居酒屋で一杯ひっかける。
シンガポールもポケモンGoが出来るようになっていたので、ちょっと屋台の中でGPSのゆらぎを利用してポケストップをあさったり、狩りをしてみる。海外に行くと、時に、日本ではレアなポケモンをゲットできることもあるので貴重な機会である。(笑)今日も2種類ほど、新たに図鑑に加えた。
さて、初日はそんな感じで終了。明日も終日CSXである。
ちなみに、夜見られなかったスーパームーンの満月は、朝になってホテルの窓からチラ見できた。
数十年ぶりの大きさだと言うのだが、まぁ、見かけでそれほど大きく感じるわけでもない。気になるのは潮汐の影響と地震の関係だったりする。
そんな感じのシンガポールな旅である。
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