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RSAコンファレンスと「ぷち観光」

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今朝はいいお天気のサンフランシスコ。今日からRSAコンファレンスの本番なので、朝8時前に会場へ向かう。

午前中はキーノート。派手なオープニングは、こんなユニットによる、セキュリティソングから。歌詞の字幕が結構笑える。

今日は混雑するメイン会場を避けて、スクリーンで観るビューイングルームでキーノートを聞いた。昨今の状況をおさらいして、セキュリティ対策の考え方を変える必要がある(攻撃を防ぎきれない前提で、どのように対処するかを考えるなど)といった話も改めて出てくる。

キーノートは、昨今の状況にからめた話も多く、AppleとFBIの問題なども取り上げられた。この問題は、プライバシーといった個々の権利と、公共の安全とのバランスをどう取るかという難しい議論である。今回のように犯罪やテロの捜査に関わる場合は、保護解除もやむを得ないが、恒久的なバックドアを作るというのは別の問題だという見方が多い。この話は、この二種類の議論が混同されてしまっているという指摘もあった。ただ、個別対応をやる場合、昨今の状況を見れば、多くの対応要求にメーカーが煩わされるのは明らかで、しかも世界中でそうした自体が起きる可能性が高い。民主国家ならばまだしも、独裁国家の政府からの要求だと問題は複雑だ。そうした混乱を避けるために、AppleはFBIの要請を拒否せざるを得なかったという見方もある。

いつもの暗号学者のパネル。今回のメインはDiffie氏とHelman氏。DH鍵交換の発案者で、最近、暗号学の権威あるアワードを授与されたそうである。量子コンピュータがそろそろ現実のものとなり始める中、今後の暗号のありかたなども議論された。そんな中、NSAが唐突に楕円曲線暗号を推奨リストから外すといった出来事もあったが、パネリストの見方は多少楽観的な感じもした。

パネルの最後は、NSAサイバーコマンドのトップ。サイバーコマンドの役割が、防衛系のシステムの防御やDoDの防衛、重要インフラの防衛などであることを述べた上で、民間との連携の重要性を強調する内容。つまり、サイバー軍は、軍そのものをサイバー攻撃から守るのが役割だから、民間は自衛してくれ!という話だ。まぁ、これは当然と言えば当然。でも、日本でこうした話をしたら、なんとなく税金泥棒などと言う輩が出てきそうだ。

お昼前に、出張で来ている元同僚(女性)と待ち合わせてランチデート。近くのイタメシ屋でお昼。この店は以前から知っているのだけど、まともなイタリアンのお店である。

それから、少し展示会場を一緒にまわって、その後、少し会場でお話をしてから、今夜の深夜便で帰るという彼女をケーブルカーでフィッシャーマンズワーフまで連れて行った。

私自身もこのあたりは久しぶり。まぁ、時間が無いのでちょっと歩いてすぐに折り返しとなった。

で、またケーブルカーで坂道を走って、市街に戻る。

天気が良くて、適度の風もあるのでなかなか気持ちがいい「ぷち観光」である。

とりあえず、会場近くまで戻って、現地スタッフと待ち合わせの彼女と別れて、私は一度ホテルへ。

夜は、いつものメンバーでカニを食いに行く。手がべたべたになるのだけど、なかなかおいしいので、時々食べに来る。ビールは地物のアンカースティームなど。

そんな感じで今日も終了。明日は、RSAをちょっと離れて、CSAのResearch WGのイベントに出る予定だ。

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このページは、風見鶏が2016年3月 2日 18:16に書いた記事です。

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