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ちょっと栄養補給

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そう言えば、1月のCES以来、ちょっと栄養補給が途絶えているな・・・と思って、今日はぶらっと幕張まで。

往年に比べると、ずいぶん小規模になったInterop、まぁ、これも時代の流れなのか。とりあえず、ネットワーク系の最新情報を少し仕入れておこうかと思うのだが、まぁ、キーワードはSDxとか、IoTとか・・・なので、なんとなく漠としてわかりにくい。SDN(Software Defined Network)とNFV(Network Functions Virtualization)とかをまとめて、SDI (Software Defined Infrastructure)ってのは、アレだが、中身は様々・・・・な感じがして、いまいちつかみ所が無い。サーバやネットワークの抽象化は流れではあるのだが、結局の所、理想はハードウエアの構成を一切変更せず、コンフィグレーションだけで、データセンタのシステムを自在に構成できるようにしよう・・・ということだろう。逆の言い方をすれば、ハードウエアを変更、追加する際に、システムを意識しなくていい・・・とか。その一方で、こうした設定で何でもできるということは、これをいじることができれば、悪いことはし放題・・・・・なわけだ。こっそり、裏サーバとか裏ネットワークとかを気づかれずに作ってしまえるんじゃないか・・・なんて考えるのはさすがに職業病だろうか・・・。

NOC裏のラックの機器も、昔に比べるとだいぶい少なくなったような気もする。SDxはセキュリティ屋にとっても恩恵をもたらす部分はある。たとえば、インシデント対応として動的に構成を変更して、マルウエア感染マシンを隔離するとか、怪しいPCを監視強化するとかいうことが、自動化出来そうだからだ。もちろん、これをやるためには、SDxの設計言語やAPIが標準化されるのがベストだが、結局、主導権争いが長引いて、各陣営に対応するプラグインとかを作らなければいけなくなるのは必至だ。出来ることも異なるので、なかなかめんどくさい。結局、これも、C3Oとか、V4eとか、そのスジの大手どころが、巻き取ってしまうのだろう。そう想像するとなんとなくつまらん。

会場は、去年に比べるとまた少し閑散とした感じがする。最終日の午後にしては人も少ない。そろそろこのイベントに幕張くんだりまで来る奴も減ってきているのだろうかな。

3時間ほど会場をぶらついていたのだが、歩き疲れたので、早々に退散した。

最先端のネットワークのショーケースのはずが、コアの部分はSDxのおかげで、つかみ所がなくなり、目立つのはセキュリティやらIoTと称した有象無象やら・・、周辺部分のほうが目立ってしまうのは、ある意味でネットワークが本当の意味でインフラと化したからなのかもしれない。ある意味皮肉な話だ。そのうちネットワーク技術者も、PCの画面に向かってほぼすべての仕事ができる時代になるんだろう。そういう意味で、このイベントは既に、年寄りたちが工事屋さんだった昔を懐かしむものになりつつあるのかもしれない。

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このページは、風見鶏が2015年6月12日 21:10に書いた記事です。

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