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寝不足なCES最終日

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実は、昨夜、日記を書いてから、ちょっと一騒ぎ・・・。ネットの接続が不安定だったので、PCを再起動したら、起動中に固まってしまった。しかたがないので、電源をぶちっ、とやったのだが、再起動してみたら、ディスクの不整合修復のために、BITLOCKERの回復キーを要求されてしまった。考えてみれば、このPCで、こういう荒技は初めて。BITLOCKERの起動チェックでエラーになるところまでは考えていなかった。しかも、回復キーはUSBメモリの中。そもそもPCなしで、USBメモリからどうやって読み出せというのか。(>じぶん)iPadとかで、なんとか読めないか悪戦苦闘してみたり、自宅のNASなどを探し回ってみたりしたのだが、結局どうにもならず、あきらめたのが午後3時過ぎ。しかも、それからぜんぜん寝付けず、ようやく眠ったのが朝の5時頃である。10時頃まで寝ていたのだが、寝不足は否めない。PCは、結局、ホテルのビジネスセンターのPCを使ってUSBメモリのファイルを印刷して、回復キーを投入、復旧した次第。これからは、ハードコピーを持ち歩くことにしよう。

さて、今日は最終日。実は、ラスベガス・コンベンションセンター(LVCC)以外に、もうひとつVENETIANホテルとSANDSコンベンションセンターに展示会場があるのを忘れていた。なので、今日はそちらへ行くことにした。SANDSのホールも結構広い。LVCCのホールと同じくらいの規模だ。こちらの展示は、ウエアラブル端末やIoT関連、それから3Dプリンタ、ロボットなどである。とりあえず、ウエアラブル端末やヘルスケア系IoTなどから見て回る。

これは、脳波センサー。用途はいろいろ。たとえば、映像や音などの反応を拾ったり、一種のブレイン・マシンインターフェイスなどにも使える。瞑想を支援するアプリとかのデモもやっていた、

フィットネスやヘルスケア用途での、こうした腕時計型端末もあちこちもブースで展示されている。

こちらは、医療用のバイタルセンサーをたばねるユニット。こうした医療系のネット化もどんどん進んでいるようだ。

こちらは、子供用のスマートベッド。眠りの状態に合わせて、傾斜などを変えてくれる。いびきをかいていると、少し上体を起こすとか、睡眠の状態をモニタする機能がついている。

なんと、スワロフスキーのブースも。センサー付きジュエリーの展示など。さすがに女性が集まっている。

こちらは、ヘルスケア、フィットネス系のセンサーを束ねて通信で接続するためのハブユニットらしい。

この分野は、これから花盛り。ベンチャー企業なども多く参入してきて競争が激しくなる。単品商売ではなく、品揃えがものを言いそうだ。

これらの展示の隣のエリアは、3Dプリンティングの展示。こちらも、すでに大流行の様相。様々なプリンターが様々なモノを作って(印刷して)いる。

プリンターではないが、こんな変わり種も。空中に線が書けるペン。まだまだ自由自在とはいかないようだが、立体的な線を書くことができるという触れ込み。現在、試作品で改良途中だとか。

3Dプリンタのデモもあちこちでやっている。工業用の高性能品から、家庭用のものまで様々。

こちらは家庭用。子供の教育などにも。

値段もどんどん下がっているようで普及機はもうこんな値段。一家に一台も可能。

さて、何を印刷するか・・・というのが問題になりそうだが、こちらは3Dモデリングに使う3Dスキャナなど。

これも小型のモノから、人間をスキャンできる大型のものまである。

こんな3Dプリンタも・・・・。食品用プリンタ。クッキーを印刷していたり・・・・。

こちらの会場ではスマートホームなどのIoT系展示もある。ZigBeeアライアンスが頑張っているのだが、さて、利便性はさておき、無線で繋ぐのは大丈夫か・・・・などとついつい考えてしまう。通信障害なども念頭にシステムを組まないといけないだろう。

周辺には、こうしたZigBee対応制御ユニットのメーカーも店を並べている。

こちらはBOSCHのブース。BOSCHといえば、車の電装品をイメージするが、家電IoTにも参入する気のようだ。このスマートホームはどちらかといえばコンセプト的な展示だが。

本業はこちら・・・。やはり車のインフォテインメントまわりも展示している。

その脇にはロボットのエリア。こちらも、様々なロボットが展示されているのだが、人型や動物型のものも多い。

こちらは何かと思えば、グリルのお掃除ロボ。しつこい焦げ付きもなんのその・・・ガリガリと綺麗にしてくれる。このあたりは、アメリカ的発想の産物かもしれない。

こちらは最近はやりの案内ロボ。でも、ちょっと不気味。

こういうスケルトンな奴も。ちゃんと二足歩行する。

これはロボではないので念のため。本物のわんこである。でも、いずれはこういう介助の仕事はロボにかわっていくのかもしれない。

おもちゃみたいな感じもするが、動きはかなりインテリジェントで、学習機能も持っている。うまく使えば、様々な用途に応用ができるかもしれない。

こちらの自動車型ロボは、床の絵を学習して、特定のパターンをたどったりもできる。スマホでコントロールするようだが、なにやらデモが不調。ブースの兄ちゃんいわく、Bluetoothの無線が混雑していて・・・とのこと。

ちなみに、2.4GのWiFiはこんな感じで大混雑なので、同じ帯域のBluetoothも繋がりにくい状態なのだろう。

しかし、このあたりは無線モノの弱点でもある。比較的空いているといわれる5GHzでも、会場では隙間泣く電波が出ている状況で、これは昨年のCEATECと同じ。みんなが、ポケットWiFiなんかやスマホのテザリングを使い始めている現在、町中でも混雑が始まっている。日本では、ZigBeeも今のところ2.4GHzしか使えないようなので、新たな帯域の確保が課題だろう。

さて、今日の昼飯は会場内の売店でサンドイッチを買って済ませる。こちらの会場もかなりの混雑だが、売店は比較的マシである。周囲にホテルのレストランなどが多いからだろう。

家電系IoTは、いわゆるHEMSなどとの接続の標準化が要だが、日本のECHONETのようなものは見当たらない。メーカーが個々に囲い込みをやっている印象が強いのだが、こんなオープンソースをベースにしたアライアンスもあった。かなりの有力メーカーが参加しているので、こうした仕様が今後伸びていくかどうかがひとつの見所だろう。ちなみに、日本からはソニー、パナソニック、シャープなどが参加している。どうやら、Linuxファウンデーションが音頭をとって始めた団体のようだ。

こちらは、各社の対応ユニットの展示など。

さて、今のところ、統合リモコンの域をまだ出ない家電系IoT、スマートホームだが、今後どのような方向に発展していくのかは興味深い。

今回のコンファレンスでもいくつか発言があったようだが、こうしたIoTとビッグデータ解析は切っても切れない。データ集めを目的にIoTを始める向きも少なくないので、プライバシー面での検討も急務だろうと思う。メーカーがどこまで透明性を高められるか、消費者がどこまで自分の尺度を持って判断ができるか、その両面が試される。

そういえば、こんな代物があった。IPv6コーヒーメーカーである。

Bluetooth Smart での、IPv6接続のデモなのだが、往年のIPv6推進論者が大喜びしそうな展示である。

とりあえず、ひととおり見て回ってから、見落としがないか、再度、一廻りしてみた。こんな指輪型のモーションセンサーがあった。指の動きを検出して、ジェスチャー入力などができる。カメラで画像解析するより、処理リソースを食わないので現実的かもしれないと思った次第。

こちらのチビロボ、これもちょっとコンセプト的な展示だが、このサイズで学習能力を持ち、特定の線をなぞったり、タブレットに表示される画像に反応して踊ったりする。何か用途を考え出せれば面白いかもしれない。

そういえば、ブラザーがこんなものを展示していた。自動ミシンというよりは、刺繍ロボといった方がいいのだが、入力された画像をもとに刺繍をしてくれる。これは最高級機のようで、ジョンレノンの顔を刺繍していた。多色の市尾を使い分ける。単色の普及機っぽいのも展示されていた。

EPSONは、CEATEC同様にめがね型端末を展示していたが、こちらは日本と違って、アプリケーションベンダが実際のアプリケーションを展示している。このあたりの食いつきが日本とアメリカの違いなのかもしれない。

こちらは、いわゆる見守りセンサー。管理したいものにタグを貼っておき、そこから情報を集めて、あらかじめ予定した動きがないような場合に警告してくれる。たとえば、ペットの餌皿にタグをはっておいて、餌のやり忘れを検知させるとか、日用品に貼っておいて、それを使ったことを検知するとか。一人暮らしの年寄りの安否確認用にも使える。

さて、そんな感じで、今回のCES日程は終了。

結構歩き疲れたので、とりあえずバスで一旦ホテルに帰ることにした。

ちょっと昼寝してから、またダウンタウンまで晩飯を食いに行くことにした。続きは、後ほど・・・・

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このページは、風見鶏が2015年1月10日 16:21に書いた記事です。

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