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Cloud ASIA / CSA APAC Summit

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昨日は、終日、SUNTECコンベンションセンターで開かれているCloud ASIA の会場内で、CSA APAC Summitに参加。

とりあえず、早めに会場に着いたのだが、ホテルにiPhoneを忘れてきたのに気がついて、一度戻ることにした。会場からホテルまでは、徒歩で15分くらい。中途半端な距離で、ホテルからMRT(地下鉄)の最寄り駅まで遠いので、MRTを使うのも効率が悪い。行きは試しに一駅だけ乗ってみたのだが、結局時間的にはむしろ長くかかったような感じ。もう日が高くなった外を歩くのはかなり辛くて、汗だくになる。

帰りは歩いて会場に戻ったのだが、こちらは、半分は地下のショッピングモールを通れるので、むしろ、こちらのほうがマシである。しかし、汗だくになった体で冷房が効いた場所に入ると凍えてしまう。とりわけ、展示会場のホールはやたらと冷房が効いている。地元の人たちは知っているのだろう。みんな長袖+上着で歩いている。これはちょっと意外。こちらは、半袖シャツで、講演を座って聴いていると体が冷え切ってしまう。

CSA Summitの最初は、CEOのJimの話。クラウドを企業導入する際のポイントのような内容。IT部門は、シャドウITを単に切るだけではなく、そこから(その背景や内容を含めて)学ばなければならない、というのはそのとおり。現場の必要をIT部門が満たせない現実から目を背けてはいけない。もちろん、これはIT部門だけの責任ではなく、IT部門に十分なリソースを与えてこなかった経営陣の責任でもある。どれだけ優秀な会社にアウトソースしても、こうした部分は十分にカバーはできないので。自社の目線で考えられる人材をきちんと確保すべきだ。

以降の講演内容は、どちらかといえばベンダ系のプレゼンで、ちょっと退屈。昼休みを挟んで、午後の一幕。CSAが始めたクラウドセキュリティの認証制度STARの、シンガポールでの新しい認証事業者となったドイツ系の TUV RheinlandとCSAとの調印式など。

その後、クラウドセキュリティ認証についてのパネル。これはなかなか面白かった。(パネリストのキャラのコントラストが・・・)

一番左のシンガポール支部のおっさん(たぶん中国系)が一番賑やか。右端のTUVのコンサルタント氏はインテリ風、中央、EMCのSaidは、CSAのメンバーでもあり、ISOなどの標準化団体とのリエゾンで動いている人物。典型的なアメリカ人。そもそもクラウドのセキュリティに、いわゆるベストプラクティス的なレベルで特別扱いすべきものはあるのか・・・・という根本的なところから話が始まった。ISO27017の立ち上げ当初、同様の議論があって、結局、なんとなく多少は違うところもあるだろう・・・というところに落ち着いたわけだが、思うに、クラウド固有の問題は実装にかかわる部分が多いので、ベストプラクティスそのものよりも、その実装についての議論が多くなるだろうと思っている。CCMやSTARは、その部分にフォーカスしているわけだ。そういう意味では、27017の認証といったものが、どこまでうまく回るのか、また、実質的に事業者のセキュリティをどこまで保証できるのかといったあたりがこれから注目しておくべき部分だろう。まぁ、お墨付きを喜ぶ日本のユーザ向きであることは間違いないのだが・・・・・

最後は、パネリストでもあったEMCのSaidが、クラウドサービスのセキュリティ保証における、ソフトウエア開発セキュリティの重要性について講演した。セキュアな開発手法、設計レビューやコードレビューによって、脆弱性や設計上の問題をあらかじめ可能な限り排除する仕組みがあるかどうかは、たとえば、セキュリティ認証においても重要な監査ポイントだ。外部からの検査だけでは、すべて対症療法になってしまい、十分ではない。開発プロセスがセキュリティをきちんと考慮しているかどうかはきわめて重要である。いわゆる「お墨付き」が、どこまでこうした部分に踏み込めるかも見物なのだが・・・。

そんな感じで、終了する頃には、体の芯まで冷え切っていた次第。幸いにも風邪をひくようなことはなかったのだが・・・。で、CSAな人たちと、ロビーのVIPレセプションでちょっと飲みながら歓談したあと、一緒に食事に行った。

例によって、シンガポールな人たちの会話を聞き取るのには難儀する。とりあえず、熱心に話をしている二人に張り付いて、一生懸命話を聞いて耳を慣らしていた次第。まぁ、訛りはどこの言葉にでもある。シンガポール支部のチェアはイングランド出身だが、スコットランドやウェールズといった地方の訛りは彼も聞くのに難儀することがあるらしい。彼に言わせれば、アメリカ人の英語も訛っているというのだが、私にとっては、どちらかといえばアメリカ英語が最も聞き取りやすいのである。一番辛いのが強い中国訛りとインド訛り、何れも時々英語には聞こえなくなる。そういう意味でシンガポールという土地柄はちょっと辛いのである。

そんな感じで交流タイムのあと、また歩いてホテルに戻ってきた。なんとなく疲れて、ベッドに横になって、そのままうとうと・・・。結局、日記も書かずに寝てしまった次第。

今日は、Cloud ASIAのコンファレンスセッションをいくつか聞く予定である。

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このページは、風見鶏が2014年10月30日 08:33に書いた記事です。

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