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アジアとの付き合い方

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今日は、ちょっと縁があって知り合った、とある会社のアジアビジネスセミナーというのに顔を出してみた。アジアが面白い、そう感じたのはもう10年前になる。仕事でマレーシアに行った時だ。それまで、頭の中では「新興国」(といえば聞こえはいいが、正直なところ、後進国)という偏ったイメージを持っていたのが、すっかり打ち砕かれた瞬間だった。面白いと感じたのは、進んだ部分と遅れた部分、新しい部分と古い部分が、まだら模様に混在しているところ。ある意味、成熟してしまった日本に比べても、先端の部分ではひけをとらない。一方で、まだまだ未成熟な、つまりはパワーを秘めているところに魅力を感じたわけだ。ごみごみした旧市街のはずれに突然出現する超高層ビル群とか、牛や馬を引きながらスマホを見ている人とか・・・・。新しい物を貪欲に取り込んでいけるのは、中途半端なしがらみがないからかもしれない。先端部分では、もしかしたら、(地球的時間では)あっいう間に先進国を追い抜いてしまうかもしれないパワーを感じている。一方で、我々は、その本当のパワーに気がついていないのかもしれない。そういう意味で、現状に安住しつつある頭にきつい一発をくれるのがアジアの国々だ。こうした国々とどう付き合っていくのか、改めて考えさせられた。

上から目線ではなく、自ら同じ目線で足を踏み入れていくことが、彼らと付き合う方法なのかもしれない。彼らから見ると、日本人は4Lだという話を聞いた。 Listen, Look, Learn, Leave の4Lなんだそうだ。つまり、見に来て知ろうとはするけど、そこから先には進めない日本人・・・なのだそうだ。以前、NATO (No Action Talking Only)という言葉を日経新聞のコラムで読んだのだが、それと同じような比喩である。外から見て、我々がどう見えているのか・・・、これは今日、得意満面で記者会見していたどこかの首相にもよく考えてほしいところである。

そんな感じの一日。今日も体調はいまひとつよくない。風邪でもひいたのか・・・、とっとと直したいところである。

そう言えば、AppleのiCloudからセレブの恥ずかしい写真が流出した問題。どうやら、Find your iPhoneのAPI経由でアカウントが乗っ取られたようだ。先日、DEFCONで脆弱性の話があったので、併せて取りざたされているのだが、Appleは、単なるアカウントクラッキングで、システム上の問題が攻撃されたのではないという立場なのだそうだ。この会社の、いつもの傲慢さはおいておいても、単純なブルートフォースを食らったのであれば、なおさら、少なくともアカウントロックアウトの仕組みくらいは入れておけ、と言いたい。APIというのがポイントなのだが、ある意味、クラウドの事件っぽい、数少ない例なのかもしれない。クラウドのAPIは、Webアプリと何も変わらない。Webアプリに行われる攻撃はAPIに対しても行われるのだから、それを想定するのは事業者の仕事だ。アカウント管理は利用者の責任だと言い切るのではなく、利用者がより安全に使える仕組みを先回りして提供していく事業者が、クラウド時代に勝者になっていくにちがいないと私は考えている。他の事業者は、ぜひ今回の例を他山の石としてほしいところだ。

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このページは、風見鶏が2014年9月 3日 20:36に書いた記事です。

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