このブログは「風見鶏」が、日々気づいたこと、思ったこと、したことを気ままに綴る日記です。2008年9月に旧ブログから引っ越しました。バックアップをご覧ください。

ゲストログインがうまくできないので、コメントを承認制にしました。スパムでないことを確認の上、公開します。判断はあくまで「風見鶏」の主観で行いますので、文句は受け付けません。(笑)承認が遅れることもままあると思いますが、あしからず・・・

システムトラブルのため、2015年以降のブログ画像と2018年5月以降の記事が消失しました。画像は鋭意、新しい物から順次復旧中ですが記事については残念ながら戻せません。残念ですが、あきらめます。

なお、ここに書いていることは、あくまで個人的な思いであり、いかなる組織をも代表、代弁するものではありませんし、無関係ですので念のため。

白浜二日目

| コメント(0) | トラックバック(0)

今朝もいいお天気の南紀白浜。海辺の朝は気持ちがいい。

シンポジウムは二日目。最初は警察庁の・・・・講演。スピーカーはマニータこと間仁田さん。いやぁ、これは想定外。しかし、なかなか見事なプレゼン。内容はオフレコも含め、色々と参考になる話も聞けた。

このあとの、L社伊東隊長の話も興味深い。今回のテーマ「抑止とダメージコントロール」の本来の意味を語ってくれた。懲罰的抑止と拒否的抑止の違いとか。前者は、攻撃を加えた場合、手痛い反撃を加えられるということを見せつけることで抑止を行うもの。後者は、守りが堅いということを見せて、不毛な攻撃になると思わせて抑止を行うものだ。サイバー攻撃に対しては、これまで後者が中心だが、たとえば、サイバー戦争になったら、もしかしたら前者が必要になるかもしれない。先手を取られてしまえば、リカバリーはかなり難しい。なので、防御もさることながら、反撃の可能性を見せつけて抑止することも必要になるかもしれない。日本は憲法上難しい部分もあるが、各国がサイバー部隊増強をアピールする背景には、そうした考え方もあるのではないかなと思った次第だ。ダメージコントロールについても、太平洋戦争当時の艦船や航空機についての日米の考え方の違いがわかりやすい。爆撃を受けた際のダメージを減らすように設計された空母や、パイロットや燃料タンクを敵の機銃から防御する設計の戦闘機など、米国の設計思想はこうした考え方を重視したものであった一方、日本の空母は、爆撃でのダメージが内部で大きくなるような構造だったり、性能を重視するために、防御機能を削ってしまったゼロ戦など、対照的。その違いが、結果に大きくかかわっている。世界最強の空母艦隊をあっさり失い、戦争中期までに多くの優秀なパイロットを失ってしまった日本を考えれば、避けられない攻撃に耐えることを想定しておくことが、いかに重要かがよくわかる。セキュリティの世界でもまったく同じ事が言える。

そんな感じで午前中はなかなか面白い話が聞けた。午後はNICTの話とか、マルウエア解析を通じた攻撃者のプロファイリングの話とか。途中、ちょっと眠気が差して、休憩時間に外の日陰で少し居眠り。のどかな雰囲気に浸る。

今日はナイトセッションまで時間があったので、宿に帰って一風呂浴びて、それから夕涼みがてら食事にでかける。こんな綺麗な夕陽。

ナイトセッションは今夜も盛り上がり、私も12時前くらいまで会場にいたのだけど、さすがに、そのあたりで引き上げてきた。明日は最終日。終わってそのまま空港へ移動して帰る予定である。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.kazamidori.jp/MT/mt-tb.cgi/2430

コメントする

月別 アーカイブ

この記事について

このページは、風見鶏が2014年5月24日 00:14に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「南紀白浜」です。

次の記事は「白浜最終日」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。