今日はいよいよ最終日。なんとかと煙のたぐいとしては、一番高いところに行っていないのが心残り。そんなわけで、今日はとにかく行くことにした次第。とりあえず、ブランチはがっつり食って気合いを入れる。
とりあえずガソリンを4ガロンだけ追加して、昨日とは逆方向からサドルに上がる。雲を抜けたらこんな感じのサドルロード。
まずは、この高さで少し体を慣らす。マウナケアの麓にある州立公園で一休み。
ここで一時間ほど2000mの高度に体を慣らす。鳥のさえずりとか、のどかな雰囲気。
それから、またサドルロードを少し走って、マウナケアロードに折れる。ここから少しの間、また雲の中。
少し登るともう雲が切れて快晴。マウナケアビジターセンターのあたりでは、もう空が深くて日差しがきつい。高度は2800m。ここで、もう一度体をならしつつ、夕方を待つ。山頂ツアー客たちも続々。なんか、幕の内食ってる日本人観光客たちの集団はちょっと異様。
で、午後5時半くらいに、ぼちぼちと上り始める。ここから山頂近くまでは舗装されていない急坂が続く。今回4駆のSUVにしたのは、これがあったから。最初の1000mほどは一気に上がるので、結構きつい。途中、車を停められるスペースで、ちょっと休憩しつつ体をならしていく。もう雲はずっと下のほう。3900mあたりから、雲海に頭を出したマウナロアとか。
しかし、日が傾いて、正面から日差しを受けるとめちゃくちゃまぶしい。サングラスをしていても、バイザーを降ろさないと前が見えないくらい。空気が薄いので夕方近くでも日差しはかなりきつい。
適当に休憩しながら山頂に近づくとこんな景色。ここまでは、これまで何度か見ている。
ここから、車で上がれる一番高いあたりまで、急坂を上がっていく。いい感じの雲海を見下ろす。
で、こんなあたりに陣取って夕暮れを待つ。バスや車が続々と上がってきて、人がわんさか集まりだした。今回はだいぶ慎重に高度順応をやったので、4000m超のこの高さでも、くらくらすることはなかった。
で、ここからが、お目当ての夕景。なかなかいい感じだ。すばるとKECKの双子の後ろに夕陽が沈んでいく。
空には半月。実はこの月がちょっと厄介者。
ともあれ、しばらく夕陽を堪能する。すばる望遠鏡と夕陽とか。
この高さならではのこんな夕陽も。
一旦雲に沈んだ夕陽が、また雲の下に顔を出した。なかなか珍しい景色。
夕陽が二度見られるのはなかなか美味しい。
とりあえず、お目当ての夕陽は見たので長居は無用。早めにビジターセンターまで戻る。下りは暗い上にでこぼこ道と崖・・・ゆっくりと下る。ビジターセンターに戻った頃にはもうかなり暗くなって星が光り出していた。
この時間、ビジターセンターでは毎夜の天体観測会。望遠鏡を何台も出して、様々な惑星や星雲などを見せてくれる。今は木星、火星、土星といったあたりが見られる。西に沈みかけたオリオン大星雲もターゲットだが、大口径の望遠鏡で見ても、人の目ではぼんやりとしか見えない。このあたりはやはりカメラで撮影するに限る。強力なレーザーポインターを使って星や星座の解説をしてくれるのも面白い。聴いていたら、あれが南十字だという。そういえば、ハワイだと南十字が見えるのである。持って行ったカメラで撮影を試みる。
降るような星空を期待したのだが、半月とはいえ、やたらと明るい月に邪魔されて、長時間露光の画像は白っぽくなってしまう。空気が澄んでいるせいか、太陽だけではなく、月もやたらと明るい。南の天の川も撮ってみたかったのだが、今回は残念ながらお預け。次回は新月前を狙ってこよう。
さて、そんな感じで今回の日程も終了。あとは、明日の朝の飛行機でコナを発つのみとなった。さて、もう一晩、南の島の夢を見よう。
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