今回のアスペン遠征も、いよいよ最終日。昨日はそこそこ雪が降ってくれたので、天気が持ち直して気温が下がった今朝はちょっと期待。少し早めにスノーマス行きのバス停に並ぶ。スノーマスは、アスペンエリアで一番大きなスキー場。リフト数、コース、標高、どれも一番で、パウダーゾーンも多い。その分人も多いのだけど、それを吸収してあまりある感じだ。
バス停の脇、見たら警察の車がずっと止まっている。どうやら、取締中みたい。おそらく、歩行者優先しないドライバーを見ているんだろうかと。この街は、信号が無い交差点でも、横断しようとすると車が止まってくれる。なるほどな、という感じである。
昨夜はそれほど降ってはいないようだが、昨日の午後に降った分と気温の低下で、ところどころいい雪は期待できる。こんな景色を見ながらバスが来るのが待ち遠しいわけで。
スノーマス行きのバスは今朝も満員。結局30分ほど立ちっぱなし。でもまぁ、ブーツもだいぶなじんできたのでOK。とりあえず、長いリフトを一本上がって、足慣らし。結構、いい雪が残っている。
昨日とはうってかわって、いいお天気。でも、気温はめちゃくちゃ低くてグローブの指先やブーツのつま先の感覚が無くなる。顔は切れるように痛い。でも、こんな景色の中を滑っていると、思わず顔が緩んでしまう。
リフト下のコースとかには、こんな感じで、浅い新雪が残っている。コブもいい感じで埋まっていて、昨日みたいな、「ガリッ」というのがないので、気持ちよく滑れる。
あまりに気持ちがいいので、ついついペースを考えず調子に乗って滑って、息が上がってしまうのだけど、こんな日は滑らなければもったいないわけで・・・。リフト下の新雪が残っているあたりをこれみよがしに滑ってみる。リフト上から声がかかるのが嬉しい。(笑)
で、元気がまだあるうちに、昨日行った最高地点まで上がってみる。昨日と同じロープトウに、オープン待ちで並んで乗る。
とりあえず、最高地点。標高3813mの日本には無い高さまで。
残念ながら、ここからのエキスパート向けコース(下の標識の右側)はまだクローズされている。しかたがないので、ロープトウ中間にあるゲートまで下ることにした。
これが、そのゲート前。この先はダブルブラックダイヤモンドのコース(というよりもコース外)。
少し先から急斜面を一気に落ちて谷間の林間を下るコースなのだが、脇のほうは結構深い雪が残っていて、いい感じだった。壁を降りたあたりがこんな感じになっている。
少し開けたあたりを過ぎると林の中へ。ちょっと止まっていたら、ここで止まるなと注意された。
たしかに、このあたりはみんな林の中を縫って滑ってくるので木の陰に止まっていると危ないわけで・・・。とりあえず、谷間の林を抜けて、向かいの尾根から下ってくる中級コースと合流。
さすがに、この一本でかなり疲れて、その後は麓まで下って昼食休憩。
昼食の後は、もういいかな・・・という雰囲気だったのだけど、とりあえずは一本だけ、上まで上がってみることにした。こんな感じでいい天気。雲が面白い感じで、見ていて飽きない。標高が高いので空が深くてきれいだ。
リフトに乗っていたら、こんな彩雲。かなり長い間見えていた。ちょっと得した気分。これは、また来いよという天のお告げだろう。
とりあえず、一本滑って、ちょっと体力の限界を感じたので、今日は潔くゲレンデを後にする。宿に帰って一休みしたあと、少しアスペンの街を散策。こんなものを見つけた。「見ざる、聞かざる、言わざる」である。そういえば、どこかの会社には、こういう人たちが多かったな・・・などと回想してみる。
バス停のあたりに、イベントの案内とかが貼られている。
そう言えば、地元ケーブルTVのローカルチャンネルがあって、毎日ゲレンデ情報とか街の情報を流しているのだが、昨日は町長がインタビューされていた。意外に若い町長だったのだが、町おこしを進めるにはそれがいいのかもしれない。街を歩いてみて、なんとかアスペンらしさを出そうという努力を感じだ。そういう意味では日本のスキー場はどうだろう。外人客誘致に走るあまりに、自分たちらしさを忘れつつはあるまいか。こうした海外のメジャーなスキー場のマネをするのはたやすいが、それでは、わざわざ日本のスキー場に来る意味がない。いずれ外人客たちもそれに気づくはずだ。一方で、ますますアウェー感を感じつつある日本のスキーヤーは離れていくだろうから、最終的にはスキー場自体が没落してしまうのちがいない。この街に来てそういう感を強くした。
さておき、この街は普段あまり見ない鳥が結構多い。先に書いたカササギもそうだが、今日はこんな鳥を見つけた。これはなんという鳥だろうか。
そんな感じで少し散歩して名残を惜しむ。
さて、明日は朝の便でアスペンを発つ。デンバーで、いつものデルタに乗り換えて、ミネアポリス。乗り継ぎの関係で一泊して翌日の便で帰国する予定。さておき、今夜はもうしばらく銀世界の夢を見ておこう。
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