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CSA APAC Congress 2日目

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昨夜からの雨が残って、今朝はちょっと天気が悪かった。とりあえず、ホテルの前の交差点を渡ってしまえば、あとは会場まで屋根が続いているので、傘はなくてもなんとかなる。

今日も一日、Cloud Asia / CSA APAC Congressの会場詰め。朝のキーノートはスパコンねた。Exa Flopsクラスの開発競争が始まっているというお話とか。シンガポールの研究機関の人のプレゼン。そういえば、日本も「京」の後継開発の話が出ていた。クラウドやグリッドコンピューティングがスパコンを凌ぐ、という話もあるのだが、これは通信遅延などの問題で難しいから、用途によっての棲み分けが進むだろうという話には納得する。

その後、CSA の Dannieleが、OCFの話をした。これが、そのロードマップ。

ロンドンの時と同様に威勢はいい。アジアでは、一部、先行した取り組みも始まっているのだが、CSA側の意気込みに比べると、ヨーロッパ同様にちょっと様子見気分が強いようにも見える。ただ、どんどん枠組み作りが進んでいるのは確かなようで、これとISO27017などとの折り合いをどのようにつけていくのかといったあたりが、普及の肝になっていくのだろう。CSAはそうした標準化団体にも入り込んでいるので、そのような中で、CCMと国際標準の折り合いをつけていくことになるだろう。これは、各標準化団体などとCSAとの関係図。

CSA APACのディレクターでもあり、トレンドマイクロのKen Lowのプレゼン。このスライドは、いまさらの話だがインパクトがある。ウイルス対策をやっていても、90%の組織が内部に活動しているマルウエアを飼っている・・・という話。ありがちとは思うものの、アンチウイルスベンダからこの話が出てくるというのがちょっと怖い。たとえば、日本の重要インフラ企業の中にも感染PCがあっても不思議では無いということだから、たぶん、我々はもっと真剣にそれを見つけ出す努力をしないといけないのだろう。それが本格的に活動を始めた時点では、もう被害を止めようがないのだから。

一日の終わりに、Cloud AsiaとCSAのプレナリーセッションがあるのだけど、今日はクラウドの導入に向けた課題についてのパネル。

Jim Reavisは言わずもがな、どちらかと言えばイケイケ推進派のパネリストたちに対して、モデレータが鋭い突っ込みを入れて、なかなか面白いパネルになった。会場からの質問も含めて見ると、セキュリティもさることながら、ITガバナンスの面での危惧も多いような感じだ。このあたりは、使う側から見れば世界共通なのだろう。とりわけ、政府の関与が強いアジアやヨーロッパでは、どうしても、そちらの顔色をうかがいながら・・という雰囲気も見える。

そんな感じでイベントは終了。とりあえず、今夜日本に帰る人たちをまじえて晩飯を食って、しめくくる。

とりあえず、これで情報収集モードは終了。残る2日はシンガポールを少し歩いてみるつもりだ。

さて、CSA JCの課題も多いな・・・というのが実感。APACの動きが速い(日本から見ると少々暴走気味にも見える)ので、あまりのんびりしてはいられないだろう。さっさと方向性を決めないと、置いていかれそうな感じだ。このあたりは帰ってからの議論。

とりあえず、そのあたりは帰ってから考えよう。

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このページは、風見鶏が2013年5月16日 21:16に書いた記事です。

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