昨夜は、夕食後、テレビを見ながらちょっとうとうとして・・・・というか熟睡してしまい、夜中に目が覚めて少し活動。なので、今朝はちょっと寝坊気味。ところで今朝はまたちょっと気温上昇。天気も下り坂予報で、ちょっと雲が多い空。
遅めの散歩は、ちょっとショートカット。裏山を越えて一旦下におり、また別ルートから越えて戻ってくるお手軽運動コース。
そういえば、地球の裏側で面白いことをやっている。昔、イギリスとアルゼンチンがどんぱちやったフォークランドで住民投票だそうで、結果、99%以上の住民がイギリスへの帰属を望む結果になったという。だが、これはまさに茶番劇。長年、実効支配を続け、住民を移住させてきたイギリスにすれば、単に、これは現状肯定の儀式に過ぎない。個人的にはどちらでもいいが、既成事実とか既得権とかいうものが、いかに壊しにくいかという典型だ。
そういう意味では、日本の北方領土などもまったく同じ状況だろうと思う。そういう茶番を演じないロシアの方が、いくぶんイギリスよりもマシかもしれない。人が住めない竹島や尖閣などはまだ、こうした入植政策がとれないからマシかもしれない。ともあれ、外交の綱引きが難しいのはいずれも同じだが。
そういう意味では、TPP論争なども同じ根を持っていそうだ。たしかに、かつての日本は農業国だった。しかし、日本経済を大きく成長させたのは工業化である。そして、その狭間で農業は政策により保護され、弱体化し、そして政治家の食い物となりはててしまった。日本の農業の生産効率が悪いのは明らかだ。そしてその原因は農家にあるのではなく、むしろ様々な規制で自由な発展を阻害してきた政策にある。個人的には、本気で日本の農業をなんとかしようと思うのだったら、もっと集約をはかって大規模化することが必須だ。それこそ、企業が農地を買い上げて集約し、大規模化して、その過程で農民を雇用すればいいのである。それを阻んでいるのは、いまや単なる集票マシン以外のなにものでもなくなったJAとそれに群がっている政治家である。彼らにとってTPPはまさにBlack Swanだろう。そして、今の日本の農業は fragile の極みである。規制はその対象を守るように見えて、大きな変化に対してはかえって弱体化させてしまう。今、流れを変えなければ、おそらく日本の農業はTPPに参加しなくても遠からず衰退してしまうに違いない。そもそも今の農業は若者にとって魅力がある産業ではない上に、既に食料のサプライチェーンは世界的にグローバル化してしまっているからだ。食糧安保を唱えるならば、今とまったく逆のことをしたほうがいい。そう私は思う。
さて、今日も少し書き物をしたり、Antifragileを読み進めたりしていた。Antifragileのプロローグで筆者は、Harvard-Soviet という表現をよく使う。アメリカの官僚を輩出するハーバード大学、日本で言えば東大だが、官僚主義・権威主義の代名詞でもある。一方、社会主義を標榜したソ連もまた、官僚主義の泥沼に陥って滅んだ。思想やポリシー、規制で縛ることが、国としての弱体化を生むのだと彼は言いたいようだ。しかし、ある意味、ソ連は滅んだが、国としてのロシアが残った。旧体制は弱体化したが、結果として新しい体制が生まれ機能している。これは、一種の Antifragileなのだろう。さて、そういう意味で、お隣の半島の北側にある国は逆の道を歩んでいる。世界の多くを敵に回して、どれだけ虚勢を張っても最後には破滅しかないというのは、海を隔てた近くの国が数十年前に図らずも証明してしまった。しかし、あの国は、その轍を踏もうとしているように見えてならない。この虚勢が、自己暗示化してしまい、なんらかの軍事的解決が出来るなどと思ってしまえば、結果は明らかだろう。核という危険なカードを持ってしまった彼らはそれをちらつかせはじめた。今のところ世界はそれに対して冷静に包囲を強めているが、もし、彼らが実際に行動を起こすことで、譲歩を引き出せるなどと考えてしまえば、かなりとんでもないことになる。それは国としての自殺行為だ。それも、既にどこかの国が証明している。国際社会は、彼らにどこか逃げ道を与えておくことを忘れてはいけないだろう。だが、与えられた逃げ道すら見えなくなってしまったら、と考えると日本も安穏とはしていられない。第一撃で彼らが狙う可能性のある国の候補でもあるからだ。既に、量産されている中距離ミサイルの射程にすっかり日本は収まっているのだから。そういう意味では、そろそろ政治的な土壇場にさしかかっているような気がする。情勢は注視しておきたい。
昼間は強風が吹いて、暖かかったが、午後遅くから雲が出始めた。今夜は雨になりそうだ。一雨降ってくれると花粉が流れて嬉しいのだが、まだまだ先は長そうだから、当分マスクと薬のお世話にならなきゃいけない。そういえば、福岡で桜の開花宣言。もう春はすぐそこまで来ているのだけど・・・
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