3年ぶりくらいに来たRSAコンファレンス。今回の大きな動機は、昨日のCSAサミットなのだけど、とりあえず1日だけ、本体のRSAコンファレンスも参加してみたり。とりあえず、朝飯目当てにキーノート会場に行ったら、はやこの混雑。
通りの地下を越えて、展示会場方面まで列が出来ている。でもまぁ、とりあえず朝飯だけは食って、それから列に並ぶ。入ってみたらそれほど満席状態でもなく、どうやら入口渋滞だけだったようだ。
オープニングは、いきなりバンドがQUEENのメドレーを演奏。なかなかいい感じだったけど、会場のノリはいまいち・・。もうちょっと乗ってあげてもいいのにな・・・。
そんな感じでオープニングキーノートが始まった。やはり、先日のExecutive Order(大統領令)の後だけに、そういう感じの話が多い。Adversaryという言葉が飛び交うのは、なんとなく生々しい感じがする。Highly sophisticated adversary つまりは、いわゆるAPTの話。
Symantecは、今日発表したレポートの中で、Stuxnetの前身が、2006年頃から出回っていたという内容を出している。Stuxnet 0.5は、1.0同様に、イランの遠心分離器をターゲットにしていたが、より直接的に、ガス流量のバランスを崩して機械を壊すことを目標にしていたようだ。ちなみに、1.0では、回転数を狂わせて、濃縮率を低下させようという、より発覚しにくい戦術に変わっていたようだ。
さて、RSAおなじみの、暗号学者のパネル。こういうメンツが勢揃いするのは、このコンファレンスならでは。なかなか、楽しいパネル。モデレーターから、「量子暗号」のことを聞かれて、「そんなのは、俺たちの仕事じゃない。物理学者にでも聞いてくれ。」なんて受け答えも面白い。そういう意味では、量子暗号は数学(代数学)じゃなくて物理現象(法則)を使ったものなので、おっしゃるとおり。ただ、量子コンピュータは、計算速度が圧倒的に速いから暗号解読という意味では、脅威になるだろうという突っ込みも入ったり、いや、そんなもの実用化されるまでにまだ何十年もかかるよ・・・とか、いやいや、でもそういう可能性は今から考えておかなくちゃね・・・とか。なかなか面白い議論というか雑談・・・。
そんな感じで午前中は終わって、ちょっと展示会をのぞいてから、昼飯を食いに出た。
昼は近くのハンバーガー屋さんですませたのだけど、なにやらオーダーを忘れられたらしく、えらい待たされた。その間に相席になったRSA参加者とあれこれ話し込んで、というか、よく喋るやつで、一方的に話を聞かされたというほうが正解だが、それはそれで面白かった。
で、午後も、こういう関係のお話を中心に聞いてみた。
やっぱり、こちらの連中が一番気にしているのは「赤い國」なのだけど、その赤い國からの参加者がやたら多いコンファレンスだったりもするところが面白い。展示会には、HとかZのつく某国の会社も出展している。
合間に展示会を回っていたら、某社ご一行様に遭遇。あいかわらず、展示会巡りは欠かさないようである。でも、今はもう、ベンチャーの製品を単独で日本に持って行っても、手間がかかるだけで売るのは大変。展示会まわりよりも、セッションを聞いて動向を掴んだ方がいいような気がするのだけどね。ま、関係ないか・・・(笑)。セキュリティもプロダクトベースでは、垂直統合が進みつつある。
そうそう、DELLとセキュリティって、これまでまったく結びつかなかったのだけど、なにやらセキュリティ系のサービスをアピールしている。HPのマネっこかな?(笑)
さて、5時から6時くらいまで、展示会場で酒が飲めるので、ちょっとビール片手にあちこち回ってみる。それから会場をあとにした。
中途半端に飲み食いしたので、今日はホテルに戻って、バーでちょっと飲み直しながら軽く食べておしまい。さて、これでお仕事モード(なのか?という疑問はあるが・・・)はおしまい。明日からバケーションモードで、南の島へ移動する。ちょっとのんびりすることにしよう。
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