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越後湯沢2日目

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昨夜の飲み過ぎで、ちょっと辛かった今朝。とりあえず、ちょっと早めに会場へ。朝方の雨はこの時間には上がっていた。

今日の午前中、最初のセッションは大分のハイパーネットワーク社会研究所、ネット安心センターの対応事例の紹介。スタートメニューの出し方がわからない、再起動して、と言ったらPCの蓋を閉めた・・・等々、そういう人たちがITやネットを普通に使っている時代、セキュリティというよりはITリテラシの底上げが大きな課題のようだ。そういう人たちを狙った事件も後を絶たない。ネットの安全対策を一番必要としているのは、コンシューマかもしれない。しかし、企業はカネにならないことはしないから、対応は後手に回っている。これは、社会的な課題として取り組んでいく必要があるのだろう。

このあと、協賛ベンダ紹介セッションがあったのだが、ちょっとパスして外に出た。ついでに、もうひとつのセッションもパスして、アルプの里に上がってみたら、思った通りコスモスが満開になっていた。

少し風があって、肌寒かったけれど、天気は回復して気持ちのいい秋空。

ここで少し散歩して時間をつぶす。

ここから見ると湯沢の街が一望できる。ちょうど中央あたりに、ワークショップ会場の公民館が見える。ちょっとサボって高見の見物。(笑)

そろそろ昼飯時なので、ここのレストランで昼飯を食うことにした。急坂をえっちら上って、レストラン前。季節柄、こんな看板が出ている。

ふと見たら休止中のリフトにこんな乗客が・・・・。

飯を食って、また坂を下って、帰りのロープウエイを待つ間、柵の中で無心に草を食むヤギを見て過ごす。

ちょっと雲は多いけど、気持ちのいい青空。

それから、一旦宿に帰って、ちょっと昼寝。さすがに、飲み過ぎ翌日は、このまま午後のセッションに突入したら寝てしまいそうだったので・・・。

宿の前にこんなのがいる。なんでカメラ?と思うのだが、結構いかつい顔をしている。ガメラはもうちょっと愛嬌のある顔だったような気がするのだが・・・。

午後の最初のセッションは、日産の人の、車のITとセキュリティの話。しかし、考えていた以上に車のIT化は進んでいる。それと同時に、オープン化、ネットワーク化が進んでいるからリスクも大きくなっている。なにより、もうメーカー独自のクローズドな世界で無くなって、スマホやら、音楽プレーヤーやらが、どんどん車のシステムにつながってくるから、そこを切り口に攻撃を受ける可能性も増えている。もちろん、メーカーも対策を考え始めてはいるが、今日の話の印象では、まず、利便性ありきで開発が進んでいる感は否めない。ちょっとセキュリティが後付けになっている感じがする。自分の車のシステムがどうなっているのか、結構興味深いのと同時に、少々心配になった。

あとは、IPAの内部犯罪調査の話とか・・。内部犯罪を考える動機で最も多いのは、本人が不当だと感じる処遇(とりわけ解雇とか)を受けた場合だという。それは、いまさら・・・という感じが強い。昔からわかっていることだが・・・・。会社の中でこうしたことが起きるのは、だいたい会社がちょっとおかしくなって社員のモティベ-ションが下がりきった時だ。今の時期、いろんな会社で、何が起きても不思議ではないかもしれない。本当に喋ってほしかったのは、どうしたらいいか・・・だったのだけどね。ちょっと気分が暗くなったプレゼン。


後刻補足

IPAのプレゼンでも、対応がまったく述べられていなかったわけではない。たとえば、内部者によるインシデントを減らす効果のある方策についての調査もあるのだが、一位はやはりの「監視」である。また、社内の雰囲気、ソーシャルキャピタルが重要というコメントもあった。重要なのはむしろ、後者だと思う。雰囲気の悪い会社内で、監視を強めても、抑止効果よりも雰囲気を悪化させる効果の方が高い。今回の話で、短絡的に「監視してるぞ」と言えばいいと思う輩がでなければいいと思う。(湯沢参加者には少ないだろうが、一般向けにやるには注意が必要だろう。)本当はこうした社内の雰囲気作りについてもう少し突っ込んで欲しかったのだが、まぁ、そこは湯沢の範疇を超えるのかもしれない。

私見を述べれば、社内競争や評価のありかたにも問題がありそうだ。業績をのばすことは会社の使命だし、それは経営者と同時に全社員の使命でもある。ただ、経営が業績を重視するあまり、社内の過度な競争や、杓子定規な評価基準、とりわけ処遇に直結するような基準をもうけてしまうと、競争が「使命」ではなく「私欲」「保身」を動機とするものにかわってしまう。こうなると、社内は一気に殺伐とする。いたるところで、足の引っ張り合いや、セクショナリズムのようなネガティブな動きがはびこるようになる。本来ならば、会社の業績を伸ばして、全社員がハッピーになろう、というプラス思考のモティベ-ションをどんどん強めるべきなのだが、そうならないところが問題だ。まして経営陣自身が、そういう状態に陥ってしまえば、会社はもう伸びない。どころか、有能な人材がどんどん去って行くことになる。今、日本の経済にとって、中長期的に見れば、こうしたことがボディーブローのように効いてくるだろう。長引く不況や政治混迷の中で、会社だけではなく、国から人材が流出することにもつながりかねないからだ。聞いていて暗くなったのは、そういうことが頭の中でぐるぐるしたからである。


最後はCOBIT5の話。これは、すごくわかりやすかった。大きく変わった印象の強いCOBIT5だが、これを実際に使いこなすのはなかなか大変だと思う。まだ、事例的なものはないんだろうけど、海外の事例でもいいので、そのうち紹介してほしいものだ。

とりあえず、これで全セッションが終了。打ち上げ会はキャパの関係で人数が限られていたようで、参加できなかったので、宿に帰ってちょっと休んでから晩飯を食いに出た。今日は、こんな感じの夕食。

さて、今夜はゆっくりして、明日は早めに帰途につこう。とりあえず、一風呂浴びに行こうかな。

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このページは、風見鶏が2012年10月13日 19:28に書いた記事です。

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