さて、今日から(ISC)2 World Congressに参加。昨夜はいまいち眠れずに、4時半頃に起きて、あれこれ。6時過ぎに朝飯を食って、それからシャトルバスでダウンタウンのコンファレンスセンターまで移動。ちなみに、ISCのCongressは、ASIS2012というイベントに相乗りしているのだけど、こちらは、トラディショナルなセキュリティのイベント。つまりは、「情報」ではないセキュリティが主体で、結構大きなイベントだったりする。
オープニングセレモニーがまた立派。ちょっとしたアトラクションというか、フィラデルフィアの歴史紹介。独立戦争当時の衣装で各国の国旗入場から始まり、こんな感じのショー。
バンドやらコーラスやらも加わって、なかなか賑やかな感じだ。
開会のメッセージで、フィラデルフィアの治安改善の取り組みが紹介されていたのだが、落書きだらけの街をきれいにするために、落書きではなく、市民参加のアートとして、ビルや壁に絵を描くことで、雰囲気を変えていったことや、青少年の健全な育成のための活動、たとえば上のステージで歌っている少年合唱団などの取り組みなども紹介された。こうした取り組み紹介にこめられた開会のメッセージは、「何かを達成するためには、かならず、なんらかのリスク(チャレンジ)を負わなくてはならない」というもの。それを前提に、リスクとどう向き合っていくかを考えることが、リスクマネジメントの本質であるということだ。
オープニングセレモニーの後、展示会がオープン。これが、なかなか巨大な展示会だったのだが、大半がASISがらみの、物理セキュリティ関連で、監視カメラとか、金属探知機、爆発物探知機、セキュリティゲート、鍵・・・・といった感じで、ISC関連の情報セキュリティ系の展示は、ごく僅かだった。なんとなく、違う世界に紛れ込んだような感じ。
それから、午前中に1セッションあって、ランチ。午前中に聞いたセッションが長引いて、ランチ会場で空いた椅子を探すのに一苦労。
ランチョンキーノートは、ホームランドセキュリティのナポリターノさん。話の中身は、サイバーセキュリティがらみでの、米国政府の取り組みの話が中心。最近、米国でも政府関連だけではなく、重要インフラや民間企業をターゲットにしたサイバー攻撃が頻発していることを受けて、様々な官民連携や、政府による民間支援の取り組みなどを紹介。教育についても、幼稚園から大学院に至るまで、サイバーセキュリティに関する教育を推進すると言い切った。いや、日本政府に聞かせたい講演。あまり自虐的なことも言いたくはないが、なんとなく、形だけを真似しようとしている、どこかの国とはレベルが違うと感じてしまう。ため息が出てしまうのが悲しい。なんとかしなきゃいかんのだけど。
午後は、2セッション。展示会が大きいので、展示を見る時間を長く取っているため、セッションの間が開いている。ちょっと眠気覚ましに表に出てみると、こんな雰囲気。やはり東海岸の街・・・という感じだ。
午後はやっぱり辛い。マルウエア系のセッションをふたつ聞いたが、いずれも途中で何度か落ちてしまった。昨日来たばかりだし、まだまだ時差ぼけ。今夜はなんとか寝なくては・・・・。
夜のレセプションはパスしてホテルに戻ってきた。フィラデルフィアは港町。そういえば、SFでフィラデルフィアエクスペリメントというのがあったな。第二次大戦中、米海軍が極秘裏にやった軍艦を見えなくする実験のせいで、時空がゆがんで、現代とワームホールでつながってしまう、というような設定だったのだが。港には軍艦も浮かんでいる。
そろそろ日没で、きれいな夕焼け空。さて、そろそろ晩飯にしよう。
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