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リスクとのつきあい方

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今日の昼間は暑さが復活。まだちょっと不安定ながらも、雨は降らず、とりあえず午後の外出は傘なし。

今日は、東陽町方面の某協会で、現在共同執筆中の「APT対策」本の大詰めの打ち合わせ。しかし、東陽町は遠い。東京駅から大手町で東西線へ。

ほぼ原稿は形になって、あとは微調整を残すのみ。ということで、打ち上げを兼ねた暑気払い。東陽町あたりでイタ飯屋。当然ながら、そういう話しで盛り上がった。

しかし、日本人はリスクとのつきあい方が下手だと思う。責任とかリスクとかは、下手に負わない方がいいのは確かだが、かといって逃げられない。しかし、それを逃げてしまうから、ボールが落ちて、そのうち最悪の結果になるというわけだ。なるべくこういったものは誰かに押しつけようとするのだが、押しつけるには、それなりのコストを払う必要があるという感覚がない。押しつけられる側もたまったものではないので、なんとか、うやむやにしようとする。その結果、とんでもないことが起きて、みんなが困るという寸法だ。リスクは、対策を打って低減し、受容できるものは受容し、できないものは転嫁するというのが教科書的なおつきあいの仕方だが、関係者が多数いる場合、共有して受容するという選択肢もあるはずだ。それを、だれかに押しつけてしまおうとすれば、どうしても無理が生じる。書類上は押しつけられても、最終的には問題が起きて、それからは逃げられない。何かをアウトソースする場合のリスクへの対応がその典型だろう。任せたのだから全責任を負えよ、というのはたやすいが、結局、それだけのコストを誰が負担するのか、ということが問題になる。そこを逃げて通っていては、十分な対応もできず、結果的に事故は発生してしまうだろう。目先のコスト削減にのみ目を奪われて、遙かに大きな問題を見落としていはしないか、世の経営者諸氏に問いたい。

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このページは、風見鶏が2012年9月 3日 21:21に書いた記事です。

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