薄曇りの一日

そういえば、このまえ打ち上げに失敗したロシアの火星探査機が明日の未明に落下するらしい。宇宙開発に失敗はつきものだが、残念な感じがする。某担当大臣の口から日本も有人火星飛行をといった話が出ているのだが、是非目指してほしいなと思う。昨今の世の中、あまりに目先の利益ばかりを追っているような気がしてならない。むしろ、それが経済をおかしくしているのではないのか。本来投資には利潤追求以上の意味があるのだが、投資家が目先の利潤追求に走ることが企業や経済をおかしくし、それを補うために借金だらけになり、さらのその借金に伴うリスクまでもが取引され、世界中の富は強欲な連中のもとに・・・・というのが大きな流れのような気がする。米国のITベンチャーも最近は精彩を欠く。かつて１０年単位でIPOを狙っていたベンチャーは、いまやはるかに短い期間で利益を上げる（投資家にとってだが）ことを求められ、M&A市場での売り物に成り下がった。なにか世の中が根本からおかしくなっているような気がしてならない。

そんな中で、宇宙開発や先端の科学技術開発、研究は、より長いスパンで世界を考えるよい材料となるだろうと思う。一番であることが必要なのではない、むしろ一番を狙い続けることが、新しいものを作ろうというモティベーションにつながり、人類の進歩につながるのだろうと思う。そういう意味で是非、日本も有人宇宙開発を目指してほしいと思うのだ。世の中にはミクロとマクロ両面での視点が必要だ。往々にしてその両者は境目で矛盾する。物理学がいい例だが、経済とて例外ではあるまい。ミリ秒の動きから薄皮一枚の利益をはぎ取るような経済ばかりではいずれ破綻する。そこにみんなが気づくべきなのだ。

・・・と、なにやら話が大事になってしまったのだが。とりあえず、暇だとこんなことをついつい考えてしまうものだ。さて、風呂に入って晩飯にしよう。