電車は空いていて、かなり余裕。遅れもまったくない。昨日よりも遅い電車に乗ったのだけど、新橋では昨日より2分早い。気温も1℃高い。
福島原発の状況はさらに悪化しているよう。周辺の放射線量が大きいために、作業も進めにくいのだろうと思われる。原発周辺では放射性物質の飛散が考えられるので、慎重にならざるを得ないのだが、数十キロ以上離れた地域での放射線量上昇は桁が5桁から6桁も小さい話なので、神経質になる必要はない。今日の情報でも周辺20km圏内を離れると放射線量は急激に下がるようだから、危険はまだ本当に原発周辺に封じ込められていると言っていいだろうと思う。被災地自治体のサイトの放射線計測情報へのアクセスが集中して弊害も出ているというので、被災地以外からのアクセスはIIJなどがボランティアでたてているミラーサイトに行ってほしいと思う。また、周辺で避難している人たちへの支援が、風評などで阻害されているという話もあるので、行政、特に政府には迅速な対応を望みたい。
遠くまで運ばれる放射性物質は濃度が低い上に拡散も早いので、体内に取り込まれてしまうこともほとんどないだろうと思う。
ただ、原発のごく周辺では、時折高い濃度になることもあるようなので、高い測定値が出る。昨日も書いたが、これらの放射性物質にはヨウ素の他にセシウム、ストロンチウムなどがあるが、これらは土壌などを汚染したり、衣服に付着したりする。周辺地域では、こちらのほうにも注意が必要だ。さっきNHKの解説でも専門家が言っていたのだが、どのような核種が飛散しているかで対応も変わるので、速やかにこれを明らかにしてほしいと思う。また、放射性ヨウ素は通常のヨウ素のかわりに体に取り込まれて甲状腺に蓄積することが知られている。これを防ぐための予防的措置として、体内に十分な通常のヨウ素を供給して甲状腺がこれ以上ヨウ素を必要としないようにすることがある。このために使われるのがヨウ素剤なのだが、ネット上ではヨードを含む薬品類を飲むといいなどという、まことしやかなデマが流されているので絶対に信用しないようにしてほしい。本来飲用する用途に作られていないものは、飲むとかえって深刻な健康被害をもたらすので絶対にやめてほしい。情報を得る場合は信頼できる医療機関、たとえば放射線医学総合研究所などのホームページから得るようにしてほしいと思う。(NHKの受け売り)(笑)
なんとなく気分が暗くなってしまうので、昼は散歩に出たのだけど、天気はかなり不安定な感じ。風も出てきて、なんとなく風雲急・・・な雰囲気。今の日本人の心理を暗示しているかのようだ。
スカイツリーが無事なのは、ほっとするのだが・・・。地震にもめげずにまた背が伸びたようだ。不屈の日本のシンボルとなってほしい。
春の息吹も次第に大きくなっている。桜の木の芽もそろそろ活動開始したようだ。
とはいえ、まだまだ不安な日々は続く。今日もまた、かなり強い地震があった。原発もまだ予断を許さない。この天気と同じような状態がまだしばらくは続きそうだ。
原発にばかり気を取られているわけにもいかない。多くの被災者が助けを待っている状況に変わりはない。世界から援助の手がさしのべられているのだが、なかなか被災地に届かないという状況も続いているようだ。BBCでは、英国の救助チームが書類上の手続きミスが原因で帰国を余儀なくされたと報じている。在日大使館の手続きミスということだが、このあたりももっとうまく連携してせっかく来てくれた彼らが悔しい思いで帰ることがないように出来なかったのかと悔やまれる。こうしたコーディネーションも政府の大きな仕事だと言うことを忘れないでほしい。
スーパーやコンビニからは日に日に食料品や非常用品がなくなっていく。これが被災地にまわっているのだったらいいのだけれど、物流も混乱している。課題は山積みだ。でも、政府、国民が一体となって乗り切っていくしかないだろうと思う。それぞれが今出来ることをしようではないか。
今日はとりあえず定時まで仕事ができた。交通も、幸いに私の通勤経路では安定してきている。まずは、自分の身の回りの混乱を沈めて、被災していない地域全体が被災地のバックアップを十分にできるようにしたいと思う。がんばれ、ニッポン!
P.S
一部のメディアで、行き過ぎとも思える取材が散見される。悲しみに暮れる被災者の心をえぐるような無神経なインタビューはすぐにやめろと言いたい。何様のつもりだ!!。
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