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首都圏混乱

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とりあえず日常に戻って、仕事を進めるのが、被災地をバックアップすることだと思っていたのだけど、今朝は、電車が全部止まって身動きが取れなかった。東電の計画停電予定のため、鉄道各社が停電予定区間の安全確保を図ったためなのだが、結局、停電は夜まで発生しない中で一日自宅待機となった。
ベストエフォートで電力確保したい電力会社の言い分もわかるが、いつ止まるかわからない状態では、交通機関の安全は確保できないから、この状況が続く限り、交通の混乱は続きそうだ。

そもそも、首都圏の鉄道は冗長性があるようで、実はない。それは、それぞれの路線が、いっぱいいっぱいの輸送をしているからだ。特に通勤時間帯はもはや余裕はない。そこにきて、並行路線のいくつかが止まってしまえば、残った路線に人が集中し、結果的にそこも潰してしまうことになる。ここ数日発生している事象はまさにそれだ。


さまざまな意味で首都圏集中の弊害がもろに出た形だろう。直接の地震被害ではなく、こうした間接的な混乱が、首都圏にとっては重大な影響をもたらすわけで、これは真剣に方策を考えるべきであろうと思う。今日は交通混乱で、鉄道自身の電力消費だけではなく、首都圏の経済活動による電力消費もかなり抑えられたのだろうと思う。もし、交通手段が確保できていたら、もしかしたら、予定通りの停電が発生していたかもしれない。これから数週間は、この両方のリスクのはざまで揺さぶられることになるのだろうと思う。行政も民間も、自宅勤務や勤務時間短縮と時間シフトといった対応を行う必要があるかもしれない。それが、経済活動へのダメージを減らすための最善の策ではないだろうか。


原発事故は、またしても水素爆発で一基のの建屋が吹き飛ぶという事態になっている。頑丈な格納容器は損傷していないようだし、この3号機は温度制御も出来ているようなので、今の心配は2号機である。こちらも、注水機能が失われて一時、大幅に水位が低下したようで、メルトダウンの危険もあったようだ。ただ、注水が再開されたので、最悪の事態は避けられそうだが、状況は中止したいと思う。あと、少なからず放射性物質の飛散が発生しているようなので、周辺の汚染調査とどのような核種が飛散したのかについてはきちんと評価して判断してほしいと思う。一時的な被爆線量よりも放射性物質による汚染で長期間、低線量の被爆を続けるリスクはまだ十分に解明されていないのだから、汚染の除去も慎重にやってほしいと思う。

これだけの震災でいまだ、なんとか一線を越えずにいられるのは、ひとえに我が国の技術と関係者の努力のたまものだと思う。もう一踏ん張り、頑張ってほしいと願っている。

このサーバは今夜中は運転。明日、日中は停止して夜にまた再開する予定。

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このページは、風見鶏が2011年3月14日 20:51に書いた記事です。

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