今朝は、久々にいい天気。空気はちょっとひんやりとしていて、気持ちがいい。
今週も、もう木曜か・・・なんて思いながら出勤。電車に乗りながら、ふと思ったこと。
最近、家電量販店で、この夏発売予定の3Dテレビのデモをやってる。3D映画はこれまで万博とか遊園地などで何度か見たことがあるのだけど、テレビのデモを見て思ったこと。ちょっとしか見ていないのに結構目が疲れる。たしかに立体感はあるのだけど、飛び出し具合が、大スクリーンの映画なんかに比べて物足りない。立体感の少なさは致し方ないのだろうけど、問題は目の疲れ。これで何時間も見続けたらちょっと目に悪そう。
そもそも、これは視差を使った錯覚なのだけど、人間の距離感は視差だけではない。目の焦点も遠近感には重要な要素だ。昔はやった立体視が難しかったのは、意識的に目が感じる遠近感と眼球の動きをずらせる必要があるから。特に、普通に見ても立体に見えない平面的なパターンである立体視画像は実際の距離感のほうがどうしても勝ってしまうのだけど、テレビ番組のようなものだと、むしろ勝手に遠近感を感じてしまうから、視差をつけてやるだけで、立体に見えるのだろう。しかし、目の焦点は一定の距離に合っていないといけない。今度は、目の焦点が勝手に動いてしまって、ピントが合いにくくなる。慣れればだんだん合ってくるのだけど、これは本当に目にとって(というより、人間の感覚全体にとってのバランスという意味で)いいことなんだろうか。長時間の試聴や番組の(立体感を無理に強調するような)視覚効果の影響で思わぬ副作用が出たりしないかちょっと心配になる。
アニメの画面の色使いやコマの変化の関係で体調を崩す子供がいたことから、ガイドラインができあがったように、もしかしたら3D番組にも一定のガイドラインが必要になるんじゃないだろうかと思う。映画館などに比べて近距離で見るテレビだけに、このあたりはちょっと心配だ。ただでさえ、狭い部屋で大画面テレビを長時間見ていると目が疲れるのに。テレビから3mの距離をとって見られる家が、ウサギ小屋主流の日本ではたしてどれだけあるのか・・・。そこまでして3D(もどき)にする理由があるんだろうか、ちょっと疑問だ。静止画と違って、動画であるだけに、もう少し慎重さが必要な気もする。
まぁ、個人的には、たぶん今年は買わないだろうと思うのだけどね。何がおきるかちょっと様子をみたいな。
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