極悪9連休をとった理由は、旅行でも、休養でもなく、部屋の片付けと掃除だったりする。戸口から奥の寝室までたかだか10mあまり、しかし、あまりにも長い道のり。
土日は、ちょっと休養して昨日から本格的にはじめたのだけど、最後に大掃除したのを記憶していないぐらい長い間、まともに片づけてない部屋。昨年末からの休業中も気にはしながらほったらかしていたから、いつかやらないと・・・と思っていた。しかし、土日2日では絶対に無理。中途半端に片づけても、次の一週間で元に戻ってしまう・・・。
そいう意味で、今回の連休は渡りに船。どうせ、どこかへ出かけても混雑でうんざりすることうけあいなので、掃除ウィークにしてみた。5日でも心もとないので、2日休みをくっつけて9連休に。首尾よく休みが余ったら、皆が帰ってきたころにどこかへ出かけてもいいし。
しかし、思った以上に手ごわい・・・・。とりあえず片づけて、ゴミや不要物を処分するだけでまだ2日はかかりそう。掃除だけで9連休は終わってしまうかもしれない・・・。まぁ、いいけどね。
話はまったく変わるのだけれど、さっき、昼飯を近所のそば屋で食べながら、ふと思ったことがある。故郷のこと。いったい自分の故郷はどこなんだろう、という思いが頭をよぎった。実家は、石川県にあるし、年に何回かは帰省する。でも、かつて住んでいた懐かしさはあっても、いまひとつ戻りたいという気がしない。実家をはなれてからもう35年、今では横浜暮らしが人生で一番ながい。
小学校に入る前の数年、親父の都合で東京に住んでいたことがある。その頃の記憶は今も鮮明に残っている。一方で、それ以前の実家の記憶もあるが、いまいち鮮やかさに欠ける。小学校1年の夏休みに転校して実家に戻ったのだけれど、いまだに柱にしがみついて泣いて抵抗したのを覚えている。
それ以来、ずっと郷里を出たい、東京に戻りたいと思い続けていた。そんなだから地元に溶け込めるはずもなく、小学校、中学校と、悪い思い出ばかりがのこっている。高校に入って多少マシにはなったものの、結局、大学進学時に地元を飛び出した。それ以来、ずっと地元を離れている。一方、かれこれ20年ほど前に仕事で東京に転勤になった時、「戻ってきた」という気持ちがめちゃくちゃ強かったのを覚えている。昔住んでいた大塚あたりを訪ねてみたのだけど、都電沿いの風景があまり変わっていないのに驚いた。同時に懐かしさが込み上げてきたのを覚えている。
もしかしたら・・・・、自分の故郷はここではなかったんだろうか、そう思った。ある意味、今の自分の土台ができた場所。それは実家の地元ではなく、東京だったのかもしれない。だから、東京が故郷、というのもあながち間違いではないのだろう。ストレスがたまる街ではある、でも刺激的でもある。
たぶん、もう実家(の地元)に住むことはないかもしれないな、と思った。その理由がないから。
なぜ、今頃こんなことを思うのかはわからないけれど・・・、心のどこかにわだかまっていた何かのせいかもしれない。
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