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Interop 2009 @幕張メッセ

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正式社会(会社)復帰初日にもかかわらず、今日は朝から幕張直行。とりあえず、様子を見てきました。会場までの人の流れは結構多かったものの、レジストレーションはがらがらでちょっと心配に。メッセ入口の柱には、インフルエンザ注意の張り紙も・・、ま、この状況下ですからね。

実際、会場のトイレには消毒薬のほか、紙コップとうがい薬も用意されていました。

会場の様子はこんな感じ。ホール4つ分と、かなり縮小気味で、ブースもそれにあわせて全般的に小ぶりですが、予想外に人出は多く、盛況な様子でした。まぁ、これは、CMPが傘下のコンファレンスをいくつか同時開催にして、展示会を一か所にまとめてしまったから・・・ということもあるようですが、とりあえずもくろみは成功しているように見えます。少なくとも先月のラスベガスよりも盛況であることは間違いないでしょう。

今年のNOCは、ラスベガスと同じように会場内に置かれていました。気持ちコンパクトになったような気もしますが、ラスベガスに比べて、使われている機材はそれなりに高そうな(笑)感じです。

面白いなと思ったのは、NOCの横にネットワーク機器のラックが置かれているのですが、ラックごとにホワイトボードに落書きっぽく機器紹介が書かれていたことです。これは面白いですね。宣伝も多かったですけど、まぁ、スポンサー的には控えめなほうでしょう。

展示は全般的にやはり、これといった目玉が少ない感じです。仮想化、クラウドをキーワードにはしているものの、とりあえず有り物を並べている印象もあります。セキュリティ関連は、併催されているRSAコンファレンスの展示スペースをそのまま、この会場の一角に持ってきた感じです。もともとホテルの宴会場みたいなところでやっていたイメージそのものの屋台ブースをこの広い会場に持ってくると、いかにも貧相な感じがします。あと、結構幅をきかせていたのは、これも併催されているデジタル映像関連やデジタルサイネージ(広告)コンファレンス関連の展示ブース。これはなかなかおもしろかったです。通信関連で人を集めていたのはここ。

今回、UQは、ロビーにも体験コーナーを作っています。実際にさわってみた感じでは、HSDPAよりかなり早い感じがしましたが、計測サイトの実測値で、下りが8Mbps程度となっていました。上りはその10分の1程度とかなり遅い数字になっています。上りのほうが電波状況の影響を強く受けるという評価記事をどこかで見たことがあるのですが、実際、そのとおりのようです。外出先などから画像をアップすることが多い私にとっては、ちょっと寂しい感じがします。サービスエリアは、今年中に政令指定都市をカバーし、来年末までには、全国の主要都市をカバーするとのことですが、田舎に行くことが多い私には、使えるようになるのはまだ先かもしれませんね。

もう10年以上も騒がれながら、ISP以外はなかなか腰が上がらないIPv6。v4アドレス枯渇のカウントダウンがまた始まっているものの、この不景気で一般ユーザの投資は期待できず、どちらかといえば、移行期の代替手段(大規模NATなど)の検討が中心のようにも見えます。

お昼すぎに、基調講演会場へ。山口英さんが、不況下のセキュリティについて話をするというので聞いてきました。前のコマで総務省の役人が持ち時間を大幅にオーバーしながら涼しい顔をしてしゃべっていたのにはちょっとムカつきましたが・・、結局、予定の20分遅れくらいで開始。だいたい想像通りの前振りから始まって、不況だからこそ、逆にリスクは高くなるし、一旦事故がおきると、その痛手は長引くので・・・、というところまでは誰もが想像できるところ。プレゼンの中に、「人を見たら盗人と・・・」というくだりが出てきたのは、ちょっと「性悪説」を連想させるようで残念でしたが、それを強調したかったわけではないと思うので・・・。さて、そこから先をどうするか・・・というあたりが気になったのですが、日本的だなと思ったのは、ベンダにもっと努力を要求していたところです。これまでの「売りっぱなし」を改めて、きちんとプロフェッショナルサービスをほどよい価格で売って、運用まで面倒をみなさいよ・・・とのこと。実際、ユーザ側で自前の専門家を用意できないような会社を念頭に、ベンダとのパートナーシップをもっと深めるべきだとの意見です。ただ、ちょっと気になるのが、責任の問題。アウトソースしたときに、互いにどこまでの責任を負うのか、といったあたりはちょっと微妙な感じがします。この部分にも言及して、契約書の隅に4ポイントほどの文字で「ごめんなさい」を書くのはやめて・・・・と言われてましたが、この1行はベンダ側にとってはかなり重い1行なので、しかも、安い価格で・・・と言われると多くのベンダはしり込みしてしまうんだろうなと思ってしまいます。ただ、売りっぱなしがもう通用しなくなってきているというのは、どのベンダも感じていることだと思うので、ベンダ(SI)とユーザとの間で、いい落とし所を探るような動きを期待したいところです。私自身は、ある程度の規模の企業は、一人でもいいから専門家を雇うべきだと思うのですけどね。専門家がベンダ側に偏在している日本の状況はあまり好ましくないと思うので。もちろん、中小企業については別の解も必要かもしれませんが・・。

とりあえず、多少異論はあるものの、不況でうやむやになりつつあるセキュリティに熱く警鐘を鳴らしてくれた山口先生に拍手!。(ちなみに、今日のお話は大学人としての顔で・・・とのことでした。)

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このページは、風見鶏が2009年6月10日 20:46に書いた記事です。

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