今朝のシアトルは快晴。しかぁし!、体調は最悪・・・・・。昨日、もらった薬(抗生物質と咳止め)を飲んで寝たにもかかわらず、咳がとまらず、ほとんど熟睡できなかったので、ちょっとつらい朝になってしまいました。たしかに、いわゆる風邪薬ではなく、抗生物質は効き目が出てくるまでに時間がかかりそう。咳止めは・・・おそらく痰が切れないので、咳だけ止めようとしてもダメ・・・。ということなんだろうなと。特に横になっていると咳がひどくなるので、キングサイズベッドにいっぱいの枕を積み上げて、少し上体を起こした感じで寝ようとしてみたのですが、しばらく寝てもまた目が覚めるといった状態でした。結局、ずるずると9時ごろまでベッドにいて、このままじゃきっと寝過ごすと思ったので、なんとか起きて荷造りを始めました。
とりあえず、空港まで行けばあとはなんとでもなるので、まずはホテルをチェックアウトして空港へ向かいます。幸い、土曜日の今朝は道は比較的空いていて、渋滞もなく11時ごろには空港に着いてました。車を返して、帰国便のチェックイン。カウンターもそれほど混雑していませんでしたが、セキュリティはそれなりに混雑(通過に15分ほど)。でも、一昨年来た時は、こんなもんじゃなかったので、これも空いているほうかと。
出発ゲートは南側のSゲートなので、地下のトラムでターミナルを移動。このトラムは4分おき自動運行ですが、実際は5分以上待たされるので、ホームにはかなり人がたまります。おそらく遅れる原因は駆け込み乗車。混雑のため1本見送ったのですが、この時も2組ほどが無理やり駆け込んで発車を遅らせていました。自動運行のため、安全策としてドアの開閉が遅くなっているのでしょう、一回駆け込まれると一度開いて、それからゆっくり閉まるので、さらに駆け込みの余裕を与えてしまいます。たぶん、それでずるずると遅れていくのでしょう。(ちなみに、SFOのエアトレインはこれをやると、 You're delaying the train! といって怒ります。)
とりあえずゲートを確認して、ゲート脇のNWラウンジへ。朝飯を食ってなかったし、薬も飲みたかったので、ちょっと食べ物をつまみました。
ちょうど、折り返しの成田行きになる機体が到着したところで、荷物の積み下ろしや燃料給油が始まっています。帰りの機体はすでにデルタカラーに塗り替えられていて、ちょっとこれまでとは雰囲気が違います。ちなみに、機体の塗り替えと同時に、社内のVOD画面のロゴなどもデルタに変えたようです。でも中身はほとんど変わっていません。ちょっとPCをいじっていたら、ここにきてまた少し咳が出始めました。幸いにも搭乗までには一旦おさまりましたが、とりあえず機内ではマスクをしておいたほうがよさそうです。1時15分ごろに搭乗開始。とっている座席はエコノミー最前列の非常口座席。非常時には体を張って脱出を援助するという条件付きの座席ですが、足を延ばせるゆったりさとPC電源着きということもあって、空きがあればだいたい押さえます。今回、この座席1列はビジネスクラスと同時に搭乗可能になっていたので、とりあえず乗ろうとしたら、呼び出しがかかりました。行ってみると「座席を変えますがいいですか?」とのこと。ラッキー、アップグレードされちゃいました。行きも同じだったので、出張の時よりも安い(つまり融通のきかない)チケットを買ったにもかかわらず・・・。やはり飛行機は同じ会社に乗り続けるものだな・・・と。
さて、搭乗していよいよ離陸。北向きの離陸なので、ちょうどシアトルのダウンタウンあたりの上で西向きに旋回して海岸線に向かうルートです。これまで感覚的にはシアトルは太平洋に近いイメージがあったのですが、入り組んだ湾の奥にあって、外海まではかなり距離があり、海に抜けるまでの間にはまだ雪をいただいた山も飛び越します。
今日の飛行ルートはかなり北寄り。海岸沿いに出てから進路を少し北寄りに変え、アラスカの直下を飛ぶような感じでした。帰りはだいたい寝ずに映画を見ているか、PCをいじっているのですが、今回は映画を3本ほど見ました。「地球が静止する日」主役のキアヌ・リーブスが持つイメージ=マトリックスでのイメージをそのまま生かしたような作品ですが、ちょっと尻切れ感もあるかなと。2本目はディズニーファンタジーの名作、ピーターパン、懐かしく大笑いしながら見ました。笑いすぎて咳が止まらなくなってちょっと往生しました。3本目はマダガスカル2、これが一番おもしろかったかな。ペンギンのキャラは最高です。
さて、そうこうしている間に、もう成田は目前。軽食を食べて着陸態勢に。揺れるかも・・・という情報の割には揺れもせず、そのかわり風の変化のため、進入方向が変更になり、順番待ちの渋滞が発生。しばらく空中待機してから、ようやく着陸できたのは4時40分ちょっと前くらいでした。
先週中に終わるかも・・・と言われていた機内検疫は、かなり簡素化されたものの、まだ継続されていました。とりあえず、滞在中の状況をありのまま申告しておいたほうがよかろうと、質問票にあれこれ記入したら、チェックリストのほとんどにチェックが入ってしまい・・・。で、回収されるかと思いきや、なにか異常があった人のみ教えてください・・・とのこと(そういう意味では機内検疫はほとんどないに等しいのですが・・・)。質問票にいっぱい書いてしまったので、名乗らないわけにはいかず、手を挙げると検温されました。やはり微熱があり、ここでインフルエンザ確認検査が確定。私の席から3行3列のシートに赤いシールが貼られ、それ以外の人たちには降機許可が出ます。ビジネスクラスの乗客の2/3はかわいそうにも居残りになってしまいました。よりによって、申告したのは私だけ・・・。周囲の視線がちょっと痛かったです。とりあえず、私はその場で「御用」となり、検疫所のオフィスで検査を受けることに。私が連行されたあと、居残りの乗客は解放されたようです。
私はといえば、検体をとって15分ほどの検査の結果、インフルエンザではないと確認され、釈放されました。まぁ、いい経験をしたといえばしたのですが、申告せず、熱も(たとえば解熱剤などで)下げてしまっていれば、しらばっくれて抜けることも出来てしまいそうなだけに、ちょっと不安です。実際、帰りの飛行中はあちこちで咳き込む声が聞こえていましたので・・・。
ま、めったにない経験といえばそうですが、あまりしたくない経験でもありますね。成田の到着ロビーは出迎えもまばらで閑散として静まり返ってました。
とりあえず、そんなこんなで帰ってきました。まずはこの長引きそうな風邪を早く治さないとね。
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