思ったほどの殺人的な渋滞もなく、交通機関の混雑もほどほど、新型インフルエンザにひやひやしながらも無事終わった感がある大型連休。今日からまた会社・・・・と、いきなり出足をくじかれた。駅に行ったら京浜東北線が止まっている。また人身事故か、と思ってアナウンスを聞いていると、人身事故があった後で、今度は鶴見付近で横須賀線が故障し、身動きが取れなくなった電車から乗客を鶴見に向かわせているとのこと。たしかに、横須賀線は鶴見から先は並行する鉄道がない(南武線はあるが・・・)から、鶴見に降ろすのはしかたないかもしれないが、これじゃ京浜東北線は当分動かせない。8時前に駅に着いて、とりあえず電車に乗ったものの、アナウンスを聞いた乗客はどんどん降りて、隣の京急新子安へ流れていく。しかし、経験上、こうなってしまうと京急は横浜あたりから大混雑になってしまい、まず乗るまでに相当な時間がかかるうえ、川崎あたりで特急などに乗り換えることも難しいだろう。この区間はそれでなくても限界に近い人数を運んでいるのだから。・・・というわけで、様子見を決め込んで、空いてきた京浜東北線の車内で座って待っていた。まぁ、会社に行くといっても、リハビリ目的だし、こういうストレスもリハビリのうちだろうから、ゆっくり構えていようと思った次第。
結局、10時過ぎに動き出したが、鶴見、川崎とホームは超満員で電車はすし詰めになった。座っていてラッキー。京浜東北のいいところは沿線で乗り降りがかなりあること。大森あたりでかなり降りてくれたので、混雑は普通の状態に戻った。11時に2時間遅れで出社。今日は3時までの予定だったが、結局2時間短くなってしまった。5時ごろまで居ようかと思ったのだけど、考えてみれば、通勤時間を含めてのリハビリと考えれば3時までで十分。で、3時に会社を出て帰ってきた。
晴海界隈はしばらくご無沙汰していた間に、少しずつ変わっている。トリトンスクエアの向かいには新しい高層マンションが完成間近だ。このところ、マンション建設ラッシュ。勝どき交差点周辺の再開発でも、超高層ビルを建てようとしていて、そろそろ下層部分が姿を見せつつある。
トリトンスクエアの周囲は花盛りだ。このところのぐずついた天気で沈みがちな気持ちを暖めてくれる。
新型インフルエンザは世界的に見れば、あいかわらず拡大している。各国で検査体制が拡充したことで、感染を確定するペースが上がったことも影響しているが、一方であらたな感染も少なからず発生しているようだ。WHOはとくにイギリス、スペインで持続的な拡大が発生している可能性が高いとみて注視しているとの報道がある。もし、これが確実になれば、フェーズ6格上げの条件を満たすことになる。ただ、WHOが繰り返し述べているように、フェーズ6の条件は地域的な広がりのみであり、症状の重さによるものではないため、たとえば毒性の強い鳥インフルエンザなどに比べれば、必要となる対応は比較的緩やかなものになるとのこと。おそらく、渡航制限などはWHOとしては推奨しないことになりそうだ。日本政府もフェーズ6宣言後も現在の水際対策を継続して経過を見守ると表明している。
感染疑い者は16人、今のところ新型感染は見つかっていないが、一方で、まだ季節性インフルエンザの流行が続いており、こちらのほうは全国を見るとかなりの自治体で警戒すべきレベルを保っているようだ。今日のニュースによれば現在、17万人ほどが季節性のインフルエンザにかかっているという。流行の期間は例年よりも長くなっているらしい。そういえば、3月にいったん収まったインフルエンザが再流行して学級閉鎖などがあいついだな・・・と。新型ではなくても、場合によっては命を落とすこともある病気なので、この際、予防策はきちんと講じておこうと思う。
そう思って今日はマスクを持って出て、電車の中ではマスクをしていた。意外やマスクをしている人はごくわずか。周囲からはおそらくパラノイアに見えたかもしれないが、普通の風邪でも今はひきたくない。今月中旬~下旬にかけてコンファレンスで渡米する際に、余計な騒ぎを避けるために体調を万全に保っておきたいからだ。特に、今は医療機関のほうが殺気立っているようで、発熱者の診療拒否なども発生しているとのことだから、慎重を期したいところだ。この件について、某所管大臣が医師法違反だと述べたとか言われているが、それを言う前に、医師など専門家(といっても皆が感染症の専門家ではないと思う)向けに、きちんとまとまった専門的な情報を開示して、まず彼らの不安感を払しょくすることが必要なのではないかと思う。批判すればそれですむ問題ではないと思うのだが。国民も断片的な情報に右往左往しているうちに、だんだん「狼少年」モードに入ってしまい、本当にまずい事態になったときに正しい動きができなくなってしまうのではないかと不安である。この状態でフェーズ6宣言が出ると、まず医者からしてパニックを起こしかねないし、結果として新型ではなく、季節性インフルエンザの感染者の治療がおろそかになってしまいはしないかという危惧もある。専門家向けにも素人向けにも正確で包括的な情報をきちんと開示するのが政府/厚労省の仕事だと思う。ぜひ、霞が関は本来の仕事をきちんとやってほしいものだと。
ちなみに、正確な情報を知りたい人にはWHOのサイト(英語)がお勧め。毎日の定例記者会見の音声ファイルなども掲載されているので、英語のリスニング練習にもなる。(記者や担当者が適度に訛ってくれるので、TOEICのリスニング練習にいいかも。)
マスクについて重要な情報がWHOのサイトにありました。マスクはあくまで補助的な対策で、基本は手洗いやうがい、感染疑い者と距離を置くことなのだそうです。なお、マスクの取扱を誤ると、リスクを減らすどころか増やしかねないので注意するようにとあります。たとえば、マスクは使うたびに新しい者に変えるかきちんと洗浄すること・・・といったガイダンスが書かれています。
http://www.who.int/csr/resources/publications/Adviceusemaskscommunityrevised.pdf
マスクをすれば・・・・という考え方はちょっと安易でしたね。もちろん正しく使えばリスクは減りますが。