高速料金値下げ(平日全車種3割引、休日普通、軽自動車千円乗り放題)のワーストケースシナリオを考えてみた。
前提条件
・現在、休日に車を利用して出かける人の傾向
・車の運転が好きな人
・家族づれ(トータルで割安)
・現在は休日の通行は大型車を除き営業車両の比率は小さい
発生すると思われる事象(短期)
・割安感から、他の交通機関を使っていた単独旅行者が休日に車で長距離を移動するようになる。その分は他の交通機関から人が流れるだけで、レジャー客自体の増加にはつながらない。
・これまで休日の混雑を避けて平日移動していた旅行者が休日に集中するようになる
・経費節減のため長距離移動を行う営業用乗用車が休日を使って移動するようになる
・より安く上げようと大都市近郊区間で一般道利用者が増える
・結果的に、休日の大都市圏近郊や幹線高速道路を中心に、バブル期なみの大渋滞が頻発する
中期的な事象
・渋滞を嫌気した旅行者の出控え(車好きを含む)
・休日業務のための出勤の増加によるレジャー外出全体の落ち込み
・平日でも、これまでよりは安上がりで渋滞は少ないと割り切る人も出るが、一方。平日利用や他の交通機関の利用に心理的な割高感が加わり、これらの利用は以前のように戻ることはない。
・有休取得率が下がり、稼働率が上がるため、不況下では失業率が増加する懸念がある
結局、トータルで見たレジャー客の増加は一時的な現象にとどまり、そのあと、反動で急激に落ち込むか、よくても元に戻ってしまうので経済効果は限定的か最悪はマイナス。一方高速道路の収支は大幅に悪化し、結果的に料金を元に戻すだけではなく値上げを余儀なくされてしまう。高速道路だけでなく、他の交通機関の利用も、引きずられるかたちで落ち込んでしまう。
・・・・麻生内閣一世一代の愚策・・なんてことにならなきゃいいのだけどね。世間の顰蹙を買う前に、さっさと解散しちゃったほうがいいかもよ、麻生さん。
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