Windowsケータイを使ってみたかったので、FOMA HT-01Aを手に入れた。どのみちドコモのガラパゴス的 i-mode サービスはまったく使えないことがわかっていたので、それはさておき、その他の機能はどうかと使ってみたのだが、いくつか不満な点もある。
まず、最大の難点は、BlueTooth や無線LAN、USBでの外部接続などをオンにしたとたんに定額料金Bizホーダイのアクセスポイントに接続できなくなること。おそらくその理由は単純で、ドコモのいびつな料金体系とWindowsモバイルのネットワーク機能に起因していると思われる。ドコモでは、現在パケット定額制(というよりは上限設定なのだが)について、一般のPC接続はデータカードの定額プランのみしかサポートしていない。それ以外の定額制はすべて電話機固有の機能を使った場合のみ有効となる。4月からパケホーダイは上限1万なんぼで上限が切られるようになるのだが、Bizホーダイについては対象外。なおかつ、この機種ではi-modeではないのでパケホーダイは契約不可ときた。しかし、Windowsモバイルが持っているネット接続共有機能を使った場合、外部からの接続共有が可能になり、ドコモ側ではいずれのアクセスかを区別できない。そこでもっとも安直な手段として、外部接続が使える状態になった時にBizホーダイへの接続をブロックするような仕掛けをいれたものと推測される。なぜこれが安直かというと、ネットワーク接続共有のみをブロックするのではなく、ネットワーク機能を全部ブロックしてしまっているからだ。たしかに無線LANは、それ自体でネット接続ができるのでパケット通信は使えなくてもいい。しかし、USB接続やBlueToothにはそれ以外の用途もある。特にBlueToothはヘッドセットにも使えるのだが、ヘッドセットで接続した状態では、Bizホーダイが使えない。つまり、音楽を聴きながらネットを使えないわけだ。これは大きな欠陥だと思う。早くドコモがいびつな料金体系を変えて、制限をはずしたファームを配ってくれることを祈る次第だ。
もうひとつの不満点は、これはむしろマイクロソフトの問題かもしれないが、Windows Media Playerを使ってPCで取り込んだCDアルバムを転送する際に、どうやっても曲順がバラバラになってしまうこと。ディレクトリ順の問題かと思ってMicro SDカードをフォーマットしてみたが、ダメ。PC側からみるとアルバム順に送っているのだが、デバイス側でその順序にならないみたいだ。これは、PC側で再生リストを作って、デバイス側のプレイリストに送り込むことで、アルバム順の再生が可能になるが、なんともめんどくさい。
あと、デフォルトで、×ボタンクリックはそのタスクを殺さずに裏で残してしまうこと。クリックしてしばらくホールドすれば殺せるのだが、これはちょっと違和感あり。異常に操作が重くなったと思ったら裏でいっぱいアプリが動いていたりする。設定をいじれば変更できるのだが、どうしてこっちをデフォルトにしてしまったのだろう。
最後に、やっぱりちょっと重いかも。無線LANを使ってもネットのアクセス速度がHSDPAの場合と体感的にほとんど変わらないのは悲しい。アプリの動きも、タッチパッドやキーボードの反応もいまいち。まぁ、ハイスペックのPCを普段使っている感覚では語れないのだが、まだ動きは某毒りんご系電話のほうがさくさくしているようだ。ここはMSさんに頑張ってほしいところなのだが、ソフトに期待するよりは、ハードで・・・というのが彼らのポリシーみたいだし、望み薄かな。
文句ばかり書いてしまったけど、まぁ、しばらく使ってみようかと。
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