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まったり生活復帰と経済問題

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久々にアドレナリンの出る1週間の北国ツアーより帰宅して2日目。連日の悪天候でも、気分的には落ち着いている。今は、まだ残っている筋肉痛や疲れをとるべく、のんびりとテレビなどを見ながら過ごしている。

そのテレビで連日報じられているのが不景気な話と迷走する政治の話ばかり。こちらのほうは、聞くたびに不安が募る。

昨日、CSのニュース系チャンネルの解説で面白いことを言っていた。現在、政府紙幣発行の議論があるが、それにからんでの話。貨幣の価値は、もともとは金などとの交換を前提に保障されていたのだが、現在の不換貨幣にあっては、その発行元である国家、中央銀行の信用力のみに頼っている。つまり、この信用力がなくなれば、貨幣は現物との交換において価値を失い、貨幣価値の下落=物価の上昇つまりインフレをまねく。解説の先生いわく、貨幣そのものがそもそもバブル(的な構造)であるのだそうだ。このバブルを崩壊させないように微妙なバランスをとりながら、貨幣の流通量を調整しているのが、中央銀行つまり日本では日銀である。不況は一般にデフレを伴うから、金融緩和策などで貨幣の流通量を増やして、相対的に貨幣の価値が下がる方向に微調整するのだが、やりすぎると今度はインフレを誘ってしまう。ほぼゼロ金利状態の現在、いまだデフレがやまないため、これ以上対応しようとすれば貨幣を追加発行するしかない。しかし、これをうっかりやると、貨幣価値の暴落を引き起こしてインフレを招いてしまう。不況化のインフレは最悪である。まして、それを中央銀行ではなく政府が(というよりは政治家が)やってしまうことはあまりにもリスクが高い。大恐慌当時の米国を引き合いに出す政治家も多いが、思うに、あれは米国だからできたことなのではないだろうか。海外依存が極端に大きい日本にあって、単独でそうした政策をとることにどこまで意味があるのか疑問が生じる。円安誘導の意味もあるのかもしれないが、現在の輸出産業の不振は円高よりも、相手国の需要減少が大きいはずだ。多少円安に振れても輸出は大きくは増えないだろうし、逆に貿易摩擦など厄介な問題に発展する可能性もある。間違って円が暴落すれば、資源を輸入に頼っている日本はただちに苦境に陥るはずだ。

少なくとも、現在の政府が国民から信頼されていないことは世論調査などを見ても明らかだ。そんな政府が勝手に紙幣を発行したら・・・・と思うとちょっと寒い。口先だけならまだしも、実際に実行すれば大きなリスクが伴う。政治家が軽はずみな動きをしないよう祈りたい。

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このページは、風見鶏が2009年2月25日 09:52に書いた記事です。

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