なんとなくしまらない感じで終わってしまいそうな今年。仕事の面ではあれこれ背負い込んだ仕事がだんだんまわらなくなり、最後には、ある意味行き詰ってしまうことになってしまった。
マルチで仕事を背負い込むこと自体は昔からやってきたし、自分の(裁量の)範囲で出来ることは、多少無理をしてでもこなしてきた。今回はある仕事では自分のレベルでこなしきれない問題が出てくるであろうことは最初から十分予想できていたし、そのために執行役員級の上司を常に巻き込んで進めてきたつもりだった。しかし、結果的には、自分のレベルを超えるところで話が迷走しはじめた上に、優先度の高い割込み仕事が入ったりで、マルチタスクが完全にまわらなくなってしまった。このあたりから精神的に耐えられなくなり、そのせいで体が言うことをきかなくなるという、典型的なメンタルダウンを起こしてしまった。限界を超えた原子炉がメルトダウンを起こす前に緊急停止したようなものだと思う。まだもう少し頑張れそうな気もしたが、もし、それをやっていたら本当にメルトダウンしていたかもしれないなと思う。幸いにも、中途半端な形ではあるが、仕事をなんとか引き継ぐことができたことが救いだ。(引き継がれたほうには申し訳ないのだが・・・・)
コンサルタントとしての立場の仕事はこれまで数多くこなしてきたし、単に教科書通りのことを述べるだけではなく、ある程度の臨機応変さや調整力も持っているつもりだったのだが、それはあくまでお客相手の仕事。自社の仕事となると事情は大きく違うらしい。調整力が必要とされることは間違いないが、自社の仕事では調整力=権限であるということを今回は実感した。特に、新たに何かをしようとするときには権限の裏打ちなしでは調整もままならない。いたずらに権限を振り回すことないが、「持っている」ことが重要だ。考えてみれば当然の話だが、他社の仕事に第三者的にかかわるような形の仕事をしていると、ついつい忘れがちになる。
来年はおそらく、路線の選択をしなければならないだろう。このまま自社の仕事に取り組んでいくのか(いけるのか)、それとも元の営業現場に戻って外向きの仕事をするのか・・・・。自分としては前者を選びたい気持はまだ強いのだが、今年は大きなトラウマを作ってしまったこともたしかだ。できれば、もう少し、精神面でバランスを取り戻してから改めて考えてみたい問題だと思う。この結論が出せたならば、その大部分は今年の経験の上に成り立った今年の成果と言えるのかもしれない。