恒例の若者育成キャンプが今日開幕。昨年までのセキュリティキャンプに、今年はプログラミングコースを加え、全国から二百数十名の応募のうち四十数名が選抜され参加している。年齢層も14歳の中学生から22歳の大学生まで様々。今日は開講式のあと、オリエンテーション、それから基礎講義。
セキュリティコースでは、情報セキュリティの基礎の講義に、グループディスカッションをまじえて進行。セキュリティの基礎、とはいえ、基本的にはレベルの高い参加者が多く、自分たちが指導するという視点から、その方法などをグループでディスカッション。初日から活発な討議となった。講師の質問に対して、出てくる答えもなかなかのもので、これから数日のキャンプでの成長が楽しみ。こういう若者たちが、どんどん育ってくれると、おじさんたちはうれしい限りだ。[E:happy01]
一方でちょっと気になることも。ディスカッションのテーマで、「ウイルス対策ソフトを使わない(というよりはウイルス対策ソフトがあてにできない場合の)ウイルスへの対策を考えろ」というのがあって、ある意味で、教科書通りの答えが出てきたものの、最近注目されている、いわゆる「標的型攻撃」やサイト改ざんとスクリプト埋め込みによる攻撃などについての話が生徒たちから出てこなかったこと。我々専門家の間では大きな課題になりつつある話だが、こうしたレベルの高い生徒たちでも、まだまだ知らないという事実は、啓発していく我々の側の課題なのだろう。
ともあれ、今週いっぱいの彼らの健闘を祈ろう。
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