今朝(といっても時差込み)、ラスベガスを発ち、LA経由で先ほど成田に到着。ANAの国内線ラウンジで2時間ほど潰して、このまま実家へ帰省します。帰りのフライトはおおむね快適。少し寝て、原稿書きをして、それから「ジャンパー」をVODで見て・・・いるうちに成田につきました。
今回のメインはCSI-SXだったのですが、前身のNetSecからみるとだいぶ縮小された感じがします。そのぶん、Interopには厚みがました感じで、常連さんたちとも話していたのですが、こんな感じなら、来年は完全にInteropに統合した方がいいかもしれません。セッションに参加した感じでは、米国のユーザサイドはSOX騒ぎが一段落して落ち着きを取り戻した感じで、その分ベンダは、ネタぎれ状態といった感じです。Web2.0系やSaaS系のセキュリティはどちらかといえば、製品よりもインテグレーションが主体になりそうですから、業界的にもちょっと苦しい状態はいましばらく続きそうな感じですね。
セキュリティの一般化(IT全般への浸透)はどんどん進行していて、その分、セキュリティだけを切り出したソリューションを考えるのが難しくなっている状況はさらに進んで行きそうな感じ。セキュリティ業界でも製品のリセールで食っている人たちは、ユニークな製品を探すのが難しくなるぶん、だんだんしんどくなってきそうです。いっそ、大手ベンダの総合代理店をやるか、自分でインテグレーションを手がけるか、有力なインテグレータ数社とうまくアライアンスを結ぶか・・・・、生き残り策を真剣に考えた方がいいのかもしれませんね。
一方、インテグレータは、きちんとユーザに正攻法でセキュリティを語れないといけなくなってくると思います。とおりいっぺん、型どおりのセキュリティをユーザに押しつけるのではなく、ユーザニーズ(というより、そのユーザにとって何がリスクなのか)をきちんと押さえたソリューション提案が必要でしょう。ユーザ側も丸投げアウトソースではなく、自らもっと勉強していくことが必要です。こうしたユーザとベンダの良い循環ができなければ、日本のITのセキュリティは、質的に向上しないのではないかと思う次第です。
最近、日々の仕事に埋没してしまっていたので、今回の出張はある意味で頭のリフレッシュになったと思います。と同時に、日頃の仕事の中でやってみたいアイデアもあれこれ浮かんできて、なんだかまた仕事を増やしてしまいそうですが・・・。ま、ぼちぼち頭を現実に戻しながら考えていきましょうか。
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