東芝がHD-DVD撤退の検討に入ったという報道が一部のメディアでされている。まぁ、このところの風向きから考えれば、BDの優位は揺るがないから、土壇場まで引っ張ってユーザに迷惑をかけることも考えれば傷が浅いうちに決断するのも勇気だろうと思う。ビデオ戦争、次世代DVD戦争で両方に唯一勝ち残ったのが「明るいナショナル」だった松下だというのも皮肉な話のように思うが、かつて20年ほど前にこの会社の研究所に開発の外注として首をつっこんでいた経験から言えば、彼らの技術力は当時からかなりのものだ。ただ、当時は「明るいナショナル」社風全盛の時代。なかなか「あか抜けた」イメージのソニーとの対比ではマーケティング面で遅れをとっていたものの、家電の販売網を駆使した営業戦略がVHSの勝利に貢献したことは間違いない。その松下が社名を「パナソニック」に変える。故幸之助翁はあの世でどのようにこれを見ているのだろうか。若い世代の活躍に拍手を送っていることを望みたいものだ。
個人的に話を戻せば、これでBDの量産体制が強化され、今年の夏モデルあたりでBDレコーダーの値段がぐっと下がってくれれば・・・・と期待するのだが・・・。
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