中越沖地震にからんだ原発被害での東電の対応は、あらためて日本の原発関係者の隠蔽体質がまだまだ残っていることを露呈してしまったようだ。今日も、水があふれ出た使用済み核燃料保存プールが1号機では燃料交換のため、炉心とつながった状態だったことが発覚している。(毎日新聞)
稼働中の炉心ではなく、メンテナンスのために停止している炉心であり、燃料はすべてプールに移された状態のため、他と違いがなかったので公表しなかったとのいいわけは、デフォルトは「公表しない」という隠蔽体質のあらわれに他ならないと思う。
そんなことだから、海外メディアに「チェルノブイリと同じ」などと報道されてしまうのだ。このような事態にあっては、些細なことであってもすべて明らかにして第三者の評価を受けることが重要であり、それが信頼感にもつながるはずだ。まったくもって情けない話である。もちろん原発には保安上の理由から公表できないこともあるだろう。しかし、それはそれで、保安上の理由から公表できないことがいくつかあるが、その事実は、たとえば原子力保安院には伝えてある・・・というような説明が必要だろう。公開の可否は東電が自分で判断するのではなく、しかるべき機関と協議して決められるべきだ。
マスコミの騒ぎすぎを嫌う傾向もあるが、そもそも隠蔽してそれが発覚してしまえば逆効果だろう。かえって、まだ何かあるのではないか、という憶測を呼ぶことになる。そもそも誰も信用していないタブロイド系は無視するとしても、一般紙やテレビなどのメディアも「隠蔽」には過剰反応しがちだ。それがメディアの体質なのだとすれば、逆にすべて公開して論理的に説明する技術が重要になるだろう。そういう意味で、日本の企業はまだまだ未成熟なのかもしれないなと思った。これは民間に限らず、行政も、政治家も政党もすべてに言えることかもしれないが・・・。
さて、政治家といえば、明日が投票日。開票速報はかなりエキサイティングかもしれないな・・・と。(笑)
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