理解度チェック

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コンピュータフォレンジックの基本の理解度、はたして警察はいかに・・・。

おもしろい(興味深い)事件の例が朝日新聞のサイトにあった。

山梨県警の巡査長が捜査情報が入った同僚のUSBメモリをPCから抜いて盗んだカドで逮捕されたニュース。メモリは新聞社に送りつけられていたようで、これは推測だが、嫌がらせ目的かなにかでやったんじゃないだろうか・・・という事件。記事を読んでいて2点ほど気になった。

ひとつは、そもそも、そんな捜査情報をいまだにUSBメモリにコピーしていた同僚は、それをどうするつもりだったのだろう・・・という点。もしかして自宅に持って帰って・・・・なんて想像すると、昨今、これだけ騒がれているのに・・・警察の情報管理は大丈夫なのだろうか、と思ってしまう。どうやら紛失(実は盗難)の事実も当初、報告されていなかったみたいだから、かなり不安だ。

もうひとつは、犯人の巡査長がつかまったきっかけ。巡査長のPCに紛失日以降にUSBメモリを接続した記録が残っていたということらしいのだが、そのUSBを自分の(業務用)PCにつないでしまうのも迂闊な話だ。つまりは、警察内部では、たとえば犯罪に関係したPCなどに対する処置(証拠保全に必要な事項)やその理由などの教育は、まだ一般には行われていないのだろうなと推測できる。そういう知識があれば、盗んだメモリを自分の、しかも業務用のPCに接続することのリスクは理解できるはずだ。それとも、最初はちょっとした冗談のつもりだったのだろうか。警察内部でなくなったのだから、もし盗難ならば内部犯行の可能性が高いわけだから、当然、関係者への調査が行われるはずだ。

最近、警察もコンピュータフォレンジックの技法を駆使するようになってきたのはいいのだが、身内の教育はしっかりやってほしいものである。もちろん、モラル、規律の面も含めてだが。

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このページは、風見鶏が2007年3月21日 22:30に書いた記事です。

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