昨日から強風のせいか、いろんな雲が見られる。
・・・と、そんな雲をみながら考えたのは、今朝のNHK-BSの英語ニュースでやっていた、バイオ・エタノールの特集。日本の企業は画期的な技術を生み出しつつあるようで、米国で穀物相場を混乱させているコーンや砂糖のような食料をつかわずにバイオ・エタノールを効率よく作る技術は、将来のエネルギー戦略で日本を優位に立たせる重要なものだ。しかし、米国でトウモロコシ相場を急騰させているのが米国のエネルギー政策の急転換である、ということを考えると、振り返って我が国の行政の立ち後れは否めない。京都議定書に反対し、温暖化対策では最大の抵抗勢力と思われている米国が、中東がらみで石油政策の見直しを迫られた結果、皮肉にもエコ大国に変貌しようとしている事実を我々はどう見るべきなのだろう。良くも悪くもスピード感があるのが彼の国の政治だ。ある意味、こうした政策の急転換が、経済的に新たなニーズを生み出し、そこに、動きの早いベンチャー企業が育つ。そして技術が成熟すれば、それは新たな業界として定着するか、もしくは既存の業界にM&Aを通じて統合されていく。一方、そうしたスピード感とは無縁の日本。昨日書いたクラスター爆弾の話じゃないが、対米追従路線はいいとして、彼らの政策急転換に日本はついていけるいのか。国がもたもたしていると、せっかく優位に立った技術も、お金にできないから、あっという間に他国に抜かれてしまいかねない。ネットワークの世界でもIPv6はこの岐路に立たされている。今日のニュースを見て危機感をつのらせた。
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