ここまで放っておいてはいけない・・・の典型かも知れない。先手を取られっぱなし。いや、先手を取って喧嘩しろといってるんじゃない。中国がガス田開発を始めた時点で(いや、それ以前に)何をすべきだったか・・・・と思案してみよう。まず、あの位置取りは非常に巧妙である。開発した位置は間違いなく中国のEEZ内だ。これは日本も異論をはさむ余地はない。一方、日本が対抗しようとすれば、互いに主張して折り合いがついていない領域に踏み込むしかない。だから「地下で繋がっている・・・・」といった苦しい抗議しかできないわけだが、そもそもの問題はEEZの解釈である。それさえはっきりできれば、日本は大手を振って、境界線の間近で掘削ができるわけだ。ある意味、EEZ問題(尖閣諸島問題もそうだが)を放置してきたツケともいえる。当然、こうした本質的な問題に話を持って行けば、中国(台湾も)感情的な反発が限界に達するかもしれない。もちろん、中国政府はそれを最大限に利用するだろう。日本製製品の不買運動や、日本企業、日本人の排斥運動に繋がるかもしれない。そこまでこじらせてしまうようなやりかたは、おそらく経済界や理性的な国民の支持は得られないだろう。(理性的なと書いたのは、こちらでも感情論が出てくる可能性があるからだ)このあたりが政府が二の足を踏む理由じゃないかと思う。しかし、考えてみよう。中国や台湾、そして韓国などいわば隣国と日本はもはや切っても切れない関係にあるはずだ。経済的、人的な交流だってかなり深いものがあるはず。相手方から見たってそれは無視できないし、失いたくないもののはず。感情論を排除できさえすれば、もう少し道は開けてきそうな気もする。そうなれば、もっと国際的な枠組みの中でEEZや領土問題をテーブルの上にのせることも可能なはず。そのためには、感情論の根源にある戦後問題をとにかくなんとかしなくちゃいけない。これをずっとほったらかしてきたから、ある意味で日本は悪い立場に立たされてしまっているんじゃないのか。おまけに、やめときゃいいのに、感情を逆撫でするような行動を取る政治家は、トップを含めて一人じゃない。結局、相手にタチの悪い外交カードを渡してしまうようなものだ。なんというアタマの悪さだろう・・・と思ってしまう。政治家にとって国民感情がどれくらい怖いものか、よく知っているハズの先生方が・・・・、いや、我々国民は思い切りナメられてしまってるんじゃないか・・・、だから、国民感情の怖さが実感できないんじゃないだろうか・・・。隣国の政府の最大の武器であり、足かせにもなっている「国民感情」をうまく緩和することこそが、近隣諸国との膠着した関係を改善する唯一の手段じゃないかと思うのだが・・・・
ガス田問題についての妄想
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