思えば遠くへ来たものだ・・

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昨日、けんたろうと話をしていて、90年代、FSKIであれこれしていた頃に、今の自分の生活は想像できなかっただろうという話をしたんだけれど、ふと当時自分がいた会社が気になって、そういえば以前、2chで社員が不平不満を書いていたのはどうなったんだろうと、覗きにいってみた。

なんと新しいスレが立って、まだ話が続いていたのだけど、見ていてちょっとドキドキ、しまいにはちょっと悲しくなってきた。たしかに、オーナー社長の超ワンマン会社で、当時から、2chに書かれてるようなことは社員みんなが思っていたし、その状況はあんまり変わっていないようだ。でも、自分はその会社に16年いて、今の自分の基礎は全部その会社で作ったといっても過言じゃない。もちろん、誰に教えられたわけでもなく、自分で全部やってきたのだけれど。そういう意味では、その会社で自分がやってきた仕事は全部、今でも自慢ができるものだ。もちろん、そういう会社で自分がやりたいことを続けるというのは簡単なことじゃない。ともすれば、会社の方針をあまり顧みない奴だと思われただろうし、周囲からあまりよく思われていたとも思わない。まぁ、変人だとあきらめられていたのかもしれない。ただ、これは私が自分がいる会社を、そこの社員であることを誇りたいという気持ちからだったし、社外に対しては常に先進的な会社だ、というイメージを与えるべく努力してきた。少なくとも、自分がいる会社を対外的に貶めるようなマネだけはしたくないと思っていた。なぜなら、自分を貶めることにほかならないからだ。そういう意味から言えば、自分の後輩たちの行動は、ちょっと悲しいものがある。どんな会社にいても、自分を伸ばす方法はあるし、自分の背丈がその会社に合わなくなれば、自然と居場所はなくなり、新しい場所に移っていける。私の場合はそれに16年という歳月を要したのだけれど。でも、そういう意味での後悔はない。そうしたスタンスは今の会社でも変わっていない。不満を吐くのはいいが、それを理由に自分を成長させることをやめてしまうようなマネだけはしないでほしいと思う。会社が障害になっていると思ったら、まずそれを乗り越える(うまく迂回する・・とも言えるが)ことを考えるべきだし、それが自分を伸ばすことだ。「最低最悪?の会社」で16年間頑張った先輩の言葉として後輩たちに言いたい。

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このページは、風見鶏が2005年11月18日 08:12に書いた記事です。

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