昨日、某所でそのスジな人たちの会合があって、Winny (P2P)ソフトを狙った Anitnny ワームの現状について話を聞きました。このワームはWinnyユーザを狙って感染するものですが、先日の新聞発表もあったように、マイクロソフトの「悪意あるソフトウエア駆除ツール」に組み込まれたことで、感染者は40%(約11万台のPC)減ったものの、まだ十数万台の感染PCが残っているといいます。また、新種の登場はいまだにとまっておらず、複数の種類に感染しているユーザもかなりの数いるようで、外部からの対策の限界も見えています。先日の発表は、そういう意味で残る60%のユーザへの警鐘でもあるわけですが、ここから先は地道な活動にならざるを得ない状況です。Antinnyは分散サービス妨害攻撃(DDoS攻撃)を発生させますが、このトラフィックは攻撃対象のサイトで700Mbpsから2Gbpsもの巨大なもので、さらに、DNSへの悪影響なども含めると中小クラスのISPには死活問題となり、深刻なインフラへの影響が懸念されています。Winnyを使っている人たちは、知らず知らずに自分のパソコンを外部から操作されて、インターネット破壊に手を貸してしまっている可能性があるので、今一度、最新版のウイルス対策ソフト導入など対策を取ってから使う必要があるでしょう。
Antinnyワーム
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