行動の是非を、もう一度国民に問うてみたら?
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一々「国民投票」をしてやらなければ、判断が出来ないようですね(苦笑) さあ、解散だ!<莫大な税金の無駄使いだけど
意外に若者には受けているようです。
閉塞感がナショナリズムに繋がるのは、いつの世も変わらないようで。
それと(ヤスクニ問題のことだよね)、神社参拝が「悪」と決めつけるのも不思議。マスコミが緊急生中継で、モーニング着てない、だの、ポケットから賽銭出しただの事細かに実況するのを聞いてて、俄然、馬鹿っぽく感じた。そんな些末なことをいちいち大きく報道するから、視聴者も、そこが大事だと勘違いするんだよ~。
肝心なのは、A級戦犯を合祀したヤスクニ神社の姿勢と責任、何かにつけて「内政干渉だ」と反発していた中国や韓国に内政干渉されて、それに踊らされるのはどうか、ということ、戦後の処理をきちんとやってこなかった自民党政治の責任はどうか、ということ。それに付随して、戦争責任を回避するような教育(教科書問題)を続けてきたこと。
こういったことをきちんと論議して、解決してこなかったことが一番の問題だと思うんですが。だから、国民的(っていうのもばからしい表現だけど)合意がなされてこなかったんじゃないかな。
靖国の存在とか参拝の是非とかいう問題はさておき、そもそもこの時期に、反発があることがわかっていて、しかも首相という国の舵取り役が、なかば意地(というように見える)になって行った、という点が大人げないというか、あまりに自分の置かれている立場を考えない行動だなと思うわけだ。郵政民営化は大義名分があっても、この行動に「首相としての」大義名分は一切ないと思うわけだよな。
靖国問題に関して言うならば、小泉氏個人としての発言は、ある種正論だろう。ただ、この問題は日本(政府)自身が歴史解釈を非常にあいまいな形のままにしていることもあり、周辺諸国との意識のずれは一朝一夕には解消できないと思う。まずは国としての信頼を醸成するしか解決の道はないと思うわけだ。今回の行動はまったくそれに逆行するし、逆に不信感を増大させて「靖国への理解」をさらに後退させる結果になってしまっている。首相としての小泉氏はこの点を誤ったのではないだろうか。この問題こそ、10年、20年の長い目で考えるべきだ。
まったく邪道な考えなのは承知の上で言うんだけど、こじらせるだけこじらせるってのも一つの手ではあるんだよね。戦後の長きに渡ってほったらかしにしてきて「今から心を入れ替えてアジアのために尽くします」から始めて、信頼感の醸成まで何年かかるかな。その間にどれだけの要求を、中韓のみならず、インドネシア等のアジア諸国からされるか。
つまり、人道的とか責任論とかいう立場とは別に、国対国の駆け引きという意味での方法論を考えたわけです。もちろん、コイズミがどう考えているかは、全く分かりませんけど。
こないだの国連負担金の減額要求でも「やっとこの手を使ったか」と思ったくらいだし。ただ、使い方がまだ今ひとつ。いかにも「常任にしてくれないなら、お金だ~さないっ」ってのはねぇ… もう一ひねり大層な理屈を付けたかった。
中国に対してだって、核を持ってて、巨大な軍隊を持ってて、有人ロケットまで飛ばせる国が「うちは途上国です」といってODAもらってるんだから、もっとつつくネタはあるはずだし、アメリカにだって、核の傘ただ乗り論とか言われながら、思いやり予算とか出してるんだから。いまだに地雷作り続けているし、これだってカードになる。
こういっちゃ元も子もないけど国際政治なんて、ヤンキーの口げんかに酷似しているんだから。結局は、駆け引きでどれだけ自国を有利にするかでしょ。
たとえばの話、4月の反日愛国運動の時だって、表向きは陳謝しつつ、裏でネット経由で煽るってこともできたはず。中国政府が収集付かないレベルを超えれば、国内の不満のはけ口として日本を使う危なさを少しは感じるはず。あわよくば、嫌日教育も変えられるかもしれない。あのとき中国政府があわてて火消しに走ったのは、やはり日本抜きで中国経済は成り立たないから。今の中国は儲かって見えるけど、多くは低所得者層で、すごく不満が多い。日本が理解を求める政策に舵を切り替えても、この層がなんとかならないと、構図は変わらないと思う。逆にこの層が解決する時は、日本の恐ろしいライバルになっているんじゃないかな。その日まで日本経済が持続していれば、だけど。逆にODAをもらう立場になっていたら嫌です。
もうひとつ。経済がらみなんで。
従軍慰安婦問題などにはもっと柔軟に応えても、経済、特にハイテク分野では譲歩しちゃだめ。いつぞやの「トロン」みたいな処理をしてたらほんとにこの国は未来がない。
そうそう。忘れてたけど、ライバル国の存在のことも忘れちゃ駄目。
だからインドね。
荒療治って考え方もあるかもしれない。ただ、注意しなくちゃいかんのは、突っ張っても見放されないだけのものが日本にあるのかどうかという点だ。資源はない、技術だってそろそろ怪しくなってる、生産性は高くても、低賃金な国にはもはや勝てない・・・・、政府の財政は破綻寸前、内需は伸び悩んで貿易(輸出)相手としての魅力も薄い・・となれば、突っ張っても相手にされないのがオチじゃないのかという点。そして最も重要な点が、それが「いつか来た道」だってことだよ。自分の弱さをわきまえずに突っ張った結果がどうなった?。欧米、アジアの周囲の国から完全に孤立したあげくに、あの戦争だ。まかり間違えば同じ道を歩みそうなきがしてならない。その点だけが気がかりだ。
もうひとつ。中国はみくびっちゃいけない。だてに5億もの人間をかかえてはいない。おそらく今現在でも人材の層の厚さは日本にひけを取らないと思う。華僑の伝統は今も生きているし、私が知ってる米国のIT企業で働く中国人の多くは、いずれは国に帰って自分の国のために働こうと思ってる。つまり、世界中から知識や経験、金を集めてくるすべを歴史的に知ってる国だということだ。 今の日本は、かつてに比べると新しいものを生み出す力も衰えていると思う。かつて日本が優位に立っていたものは、たとえば自動車のそれのように、いまや世界中がそれを学んで日本以上に実践してる。そして日本には「次の手」がないように思える。日本が今あるものをどれだけ守っても、少し長い目で見ると代替技術はいくらでもある。 今、日本に必要なのは屁の突っ張りではなくて、新しい技術をどんどん生み出せる力、つまりは夢と希望を持った人材だろうと思う。子供たちにあたえるべきは、なまはんかな愛国心やナショナリズムじゃなく、「夢」だ。それさえあれば、愛国心(それもお仕着せじゃなく本当の)なんてついてくると思うよ。そんな若者を、どんどん世界に送り出して、やがて戻ってきた連中が、さらに新しい物を生み出すという循環が必要なんだと思う。もう、日本が一国だけで物事をかかえこめる時代じゃなくなってるんだろうと思うよ。世界をうまく使う方法を考えるべきだ。
そのとおり。
だから、日本には平身低頭して食い物にされるだけの体力がないということだと思うんだけどね。向こうは直接金銭の要求よりも技術移転を望んでいるし。
中国だけど、なんぼ人口があっても「眠れる獅子」のままだった過去があるから、人がいればいいってことじゃない。それに、潜在力がある国ならなおさら、容易に技術を渡しちゃいけないんじゃない? 日本が米国から戦闘機を買っても、守秘義務でがちがちに固められるのを参考にしなくちゃ。
世界をうまく使う方法を考えるのなら、きちんと効果をふまえた戦略を立てないといけないでしょ。相手は中国だけじゃない。アフリカ諸国だって日本に期待している。なにも国連経由だけが南北問題の解決手段じゃないってこと。土下座外交や国連や米国に追随するコバンザメ外交は効果がないことを、いい加減認識しないと。
このページは、風見鶏が2005年10月17日 13:05に書いた記事です。
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一々「国民投票」をしてやらなければ、判断が出来ないようですね(苦笑)
さあ、解散だ!<莫大な税金の無駄使いだけど
意外に若者には受けているようです。
閉塞感がナショナリズムに繋がるのは、いつの世も変わらないようで。
それと(ヤスクニ問題のことだよね)、神社参拝が「悪」と決めつけるのも不思議。マスコミが緊急生中継で、モーニング着てない、だの、ポケットから賽銭出しただの事細かに実況するのを聞いてて、俄然、馬鹿っぽく感じた。そんな些末なことをいちいち大きく報道するから、視聴者も、そこが大事だと勘違いするんだよ~。
肝心なのは、A級戦犯を合祀したヤスクニ神社の姿勢と責任、何かにつけて「内政干渉だ」と反発していた中国や韓国に内政干渉されて、それに踊らされるのはどうか、ということ、戦後の処理をきちんとやってこなかった自民党政治の責任はどうか、ということ。それに付随して、戦争責任を回避するような教育(教科書問題)を続けてきたこと。
こういったことをきちんと論議して、解決してこなかったことが一番の問題だと思うんですが。だから、国民的(っていうのもばからしい表現だけど)合意がなされてこなかったんじゃないかな。
靖国の存在とか参拝の是非とかいう問題はさておき、そもそもこの時期に、反発があることがわかっていて、しかも首相という国の舵取り役が、なかば意地(というように見える)になって行った、という点が大人げないというか、あまりに自分の置かれている立場を考えない行動だなと思うわけだ。郵政民営化は大義名分があっても、この行動に「首相としての」大義名分は一切ないと思うわけだよな。
靖国問題に関して言うならば、小泉氏個人としての発言は、ある種正論だろう。ただ、この問題は日本(政府)自身が歴史解釈を非常にあいまいな形のままにしていることもあり、周辺諸国との意識のずれは一朝一夕には解消できないと思う。まずは国としての信頼を醸成するしか解決の道はないと思うわけだ。今回の行動はまったくそれに逆行するし、逆に不信感を増大させて「靖国への理解」をさらに後退させる結果になってしまっている。首相としての小泉氏はこの点を誤ったのではないだろうか。この問題こそ、10年、20年の長い目で考えるべきだ。
まったく邪道な考えなのは承知の上で言うんだけど、こじらせるだけこじらせるってのも一つの手ではあるんだよね。戦後の長きに渡ってほったらかしにしてきて「今から心を入れ替えてアジアのために尽くします」から始めて、信頼感の醸成まで何年かかるかな。その間にどれだけの要求を、中韓のみならず、インドネシア等のアジア諸国からされるか。
つまり、人道的とか責任論とかいう立場とは別に、国対国の駆け引きという意味での方法論を考えたわけです。もちろん、コイズミがどう考えているかは、全く分かりませんけど。
こないだの国連負担金の減額要求でも「やっとこの手を使ったか」と思ったくらいだし。ただ、使い方がまだ今ひとつ。いかにも「常任にしてくれないなら、お金だ~さないっ」ってのはねぇ… もう一ひねり大層な理屈を付けたかった。
中国に対してだって、核を持ってて、巨大な軍隊を持ってて、有人ロケットまで飛ばせる国が「うちは途上国です」といってODAもらってるんだから、もっとつつくネタはあるはずだし、アメリカにだって、核の傘ただ乗り論とか言われながら、思いやり予算とか出してるんだから。いまだに地雷作り続けているし、これだってカードになる。
こういっちゃ元も子もないけど国際政治なんて、ヤンキーの口げんかに酷似しているんだから。結局は、駆け引きでどれだけ自国を有利にするかでしょ。
たとえばの話、4月の反日愛国運動の時だって、表向きは陳謝しつつ、裏でネット経由で煽るってこともできたはず。中国政府が収集付かないレベルを超えれば、国内の不満のはけ口として日本を使う危なさを少しは感じるはず。あわよくば、嫌日教育も変えられるかもしれない。あのとき中国政府があわてて火消しに走ったのは、やはり日本抜きで中国経済は成り立たないから。今の中国は儲かって見えるけど、多くは低所得者層で、すごく不満が多い。日本が理解を求める政策に舵を切り替えても、この層がなんとかならないと、構図は変わらないと思う。逆にこの層が解決する時は、日本の恐ろしいライバルになっているんじゃないかな。その日まで日本経済が持続していれば、だけど。逆にODAをもらう立場になっていたら嫌です。
もうひとつ。経済がらみなんで。
従軍慰安婦問題などにはもっと柔軟に応えても、経済、特にハイテク分野では譲歩しちゃだめ。いつぞやの「トロン」みたいな処理をしてたらほんとにこの国は未来がない。
そうそう。忘れてたけど、ライバル国の存在のことも忘れちゃ駄目。
だからインドね。
荒療治って考え方もあるかもしれない。ただ、注意しなくちゃいかんのは、突っ張っても見放されないだけのものが日本にあるのかどうかという点だ。資源はない、技術だってそろそろ怪しくなってる、生産性は高くても、低賃金な国にはもはや勝てない・・・・、政府の財政は破綻寸前、内需は伸び悩んで貿易(輸出)相手としての魅力も薄い・・となれば、突っ張っても相手にされないのがオチじゃないのかという点。そして最も重要な点が、それが「いつか来た道」だってことだよ。自分の弱さをわきまえずに突っ張った結果がどうなった?。欧米、アジアの周囲の国から完全に孤立したあげくに、あの戦争だ。まかり間違えば同じ道を歩みそうなきがしてならない。その点だけが気がかりだ。
もうひとつ。中国はみくびっちゃいけない。だてに5億もの人間をかかえてはいない。おそらく今現在でも人材の層の厚さは日本にひけを取らないと思う。華僑の伝統は今も生きているし、私が知ってる米国のIT企業で働く中国人の多くは、いずれは国に帰って自分の国のために働こうと思ってる。つまり、世界中から知識や経験、金を集めてくるすべを歴史的に知ってる国だということだ。
今の日本は、かつてに比べると新しいものを生み出す力も衰えていると思う。かつて日本が優位に立っていたものは、たとえば自動車のそれのように、いまや世界中がそれを学んで日本以上に実践してる。そして日本には「次の手」がないように思える。日本が今あるものをどれだけ守っても、少し長い目で見ると代替技術はいくらでもある。
今、日本に必要なのは屁の突っ張りではなくて、新しい技術をどんどん生み出せる力、つまりは夢と希望を持った人材だろうと思う。子供たちにあたえるべきは、なまはんかな愛国心やナショナリズムじゃなく、「夢」だ。それさえあれば、愛国心(それもお仕着せじゃなく本当の)なんてついてくると思うよ。そんな若者を、どんどん世界に送り出して、やがて戻ってきた連中が、さらに新しい物を生み出すという循環が必要なんだと思う。もう、日本が一国だけで物事をかかえこめる時代じゃなくなってるんだろうと思うよ。世界をうまく使う方法を考えるべきだ。
そのとおり。
だから、日本には平身低頭して食い物にされるだけの体力がないということだと思うんだけどね。向こうは直接金銭の要求よりも技術移転を望んでいるし。
中国だけど、なんぼ人口があっても「眠れる獅子」のままだった過去があるから、人がいればいいってことじゃない。それに、潜在力がある国ならなおさら、容易に技術を渡しちゃいけないんじゃない? 日本が米国から戦闘機を買っても、守秘義務でがちがちに固められるのを参考にしなくちゃ。
世界をうまく使う方法を考えるのなら、きちんと効果をふまえた戦略を立てないといけないでしょ。相手は中国だけじゃない。アフリカ諸国だって日本に期待している。なにも国連経由だけが南北問題の解決手段じゃないってこと。土下座外交や国連や米国に追随するコバンザメ外交は効果がないことを、いい加減認識しないと。