ライブドア

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心情的には、「ほりえもん」を応援したいけど、もし、現実に経営権を取れたらどうなるんだろうなぁ、と。

個人的には、それこそフジの株なんか売ってしまって、「ラジオ」というメディアを再生するような面白いことを、インターネットとの連携で考えてほしいなと思うのだけどね。日本の(に限らずかもしれないけど)メディアってどこか高慢ちきで、押しつけがましさがあるように感じるのは私だけじゃないと思うけど。いわゆる報道だけじゃなくて、娯楽にしてもそう。番組で紹介された内容で世の中が踊ることを生き甲斐にして作っているような、似非人気番組が多いのも、そのあらわれ。何か君たち勘違いしてないかいと、プロデューサなる人種に対しては言いたい気持ちが強いね。もちろん、そこには視聴率やクライアントの意向を気にする経営サイドの圧力が背景にあるだろうことは容易に想像できるし、すばらしい番組を頑張って作ってる人も多いだろうから、一概に責めるわけにはいかないのだろうけど。

そういう意味で、その対極にあるインターネットとメディアの融合は魅力的。部分的な「メディアミックス」はこれまでは、既存メディアを主として、インターネットを従とするような形で行われてきたけど、その逆をやってほしいなと思う。

ただ、現実として、「ほりえもん」が、既存メディアの「伏魔殿」にどう立ち向かえるのかは謎・・・。日本放送の従業員が全員一致で反対を決めた・・・と聞いた時に寒気がしたのは私だけじゃないだろうなと。世間が完全に二分している中、「全員一致」はありえないだろう・・・と。社内で何がおきているか、だれか内部告発してほしい。

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コメント(8)

遅いコメントですが...マスコミ寄りのコメントとして...
現状のインフラでインターネットが主となるのは無理だと感じています。放送と通信は違います。ストリーミングなんかやっていない有料のFFのサーバーが2,000台で運用されているのを考えると、一般視聴者が普通にストレス無くアクセスするには一体何台のサーバーと帯域が必要なんだか...おそらく天文学的な規模で無いと無理です。ローカル番組のアンケート媒体として携帯メールを使ったときも、キャリアからクレームがきました。そのアドレス向けの配信に制限がかかったりしたこともあります。将来的にはありえるかもしれませんが、今は無理です。
あと、ニッポン放送は「全員一致」ではないですよ。決起集会に参加or委任状提出したのは、正確な数は忘れましたが、分母に対して9割ぐらいだったと思います。

世の中は完全に2分されていても、当事者もそうであるとは限らない。
ライブドアの社員の人で、ニッポン放送吸収に反対している人はほとんどいないだろうし、ニッポン放送の人でライブドアを歓迎している人もほとんどいないだろう。
ニッポン放送社員にとってみれば、先行き不透明だし、給料は下がるかもしれないし。狭き門をくぐってやっとニッポン放送というステータスのある社員になれたのに、訳のわからないライブドアの社員になるのは、自尊心も許さないんじゃないですかねぇ。
はたで見ているのと、自分の生活に係わってくるのとでは違いますから。

うーん、ちょっと違うかもね。僕はインターネット上のストリーミングは否定派なんだわ。既存の放送と同じ事をインターネットでやったって何の意味もない。僕が言ってるのは、どちらがイニシアティブを取るかという点ね。今は、既存メディアが「おまけ」としてインターネットを使ってるけど、逆にインターネットを住処とする人たちが、既存メディアを補助として使う(つまり、インターネットが不得手な部分を補う)のも面白いかなと思ってるわけ。そういう意味で、ライブドアがどのように放送メディアを使うかを見てみたいと思うのね。

たしかに、傍目と当事者は違うだろうね。ただ、もしかしたら、決起集会に参加して賛成票を投じた人たちは、「限られた/偏った・・情報」しか持っていなかったんじゃないかな・・・と思った次第。まぁ、外からは見えないから、できれば中にいる人たちの率直な気持ちを聞きたいもんだな・・・と。付け加えれば、たしかにニッポン放送は歴史もある立派な会社だろうけど、そんな会社やそれ以上に強いフジに対して、あれだけの資金を用意して立ち向かえる会社もたいしたもんだなと思うのは正直なところですね。

ちなみに、私が見聞きした限りでは、「全会一致」との報道でしたが。たとえば、毎日新聞・・

http://www.mainichi-msn.co.jp/geinou/tv/horiemon/archive/news/2005/03/20050304ddm003020067000c.html

たしかに、自分の生活に不安を感じれば、そうなるかもしれんけど、いたずらに不安を煽った奴がいる可能性もあるし、本当に自由な思考で「全会一致」になったのかなぁ、というのが僕の素直な感想でした。

http://www.asahi.com/special/050215/TKY200503030219.html

>>ニッポン放送の役員を除く238人の社員のうち217人
だそうです。はそもそもライブドアに対する反対集会なので全会一致でしょう。
私としては、21人参加しなかったほうが不思議。

>>逆にインターネットを住処とする人たちが、既存メディアを補助として使う(つまり、インターネットが不得手な部分を補う)のも面白いかなと思ってるわけ。
かなりニッチなものになりそうですねぇ。

インターネットなんてものは、所詮はCloseされた世界ですから。お年寄りや子供はいじれない。
(少なくとも今のインターフェースじゃ。)
そしてプロバイダなりと契約しなければ参加できない。
ADSLだと、局舎からの距離で決まるから、田舎だと開通しなかったりする。放送はすべからく受信できるようにする義務があるから、どんな僻地でも(ゴーストは出るかもしれないが)一応見れる。
テレビは受動的でいいけど、インターネットは能動的じゃないと駄目なんです。

「限られた/偏った・・情報」ですか。では、部外者だったら、公明正大な情報を得られるのでしょうか?新聞、テレビ、雑誌ぐらいしか一般国民は情報入手の方法は無いし、それは、ニッポン放送の社員でも一緒でしょう。まぁ、業種が業種だけに放送できないような裏情報を持っている事は否めませんが。でも、少なくとも、一般にOPENになっている情報は入手できるはずで、それをコントロールは出来ないでしょう?彼らも自分の身に降りかかってくることだから、私たち以上に情報入手には必死だと思いますよ。

決起集会やるぐらいですから、発起人とかはいるでしょうね。でもそれが「煽る」ということになるのか...

うーん、結局、私も風見鶏も当事者じゃないから、想像でしか書けないんで不毛ですわ。

当事者ではないけど、グループ会社の一員として見た限り、グループ会社の中でLivedoorに肩入れしている人は見受けられませんね。言い方は大げさかもしれませんが、戦争をしていて、敵国を応援する人はいないと思うのですが。(こっちは侵略されている、防御している側ですし。反対ならまた別かもしれませんが。)

当事者以外がこういう議論をしてても不毛だってのは同意。もともと、日記で議論しようなんて気もあまりなかったのですけどね。こういう意見を持ってる奴もいるんだ、と見てもらえればいいんじゃないかと思ってたので。特に内部の人たちには。立場が違えば見方考え方は180度違うというのが今回の話でしょう。内部の人たちの多くがそこまでの危機感を持っていたということがわかったのも私にとっては収穫です。そういう意味で、この一連のスレッドは読んでる人にも意味があったかもしれません。

M&Aについていえば、友好的、敵対的のいずれも今後の日本では避けて通れないと思います。経済はグローバル化してるし、どんなに嫌っても外資は入ってきますから。当然、その中で社員だって大きな影響を受けます。外資じゃなくても銀行なんか合併の後は大変だって話をよく聞きますしね。誰しも自分の現状を守りたい気持ちはあるものの、どんな大会社にいても(一般論として)万一の時に自分がどう行動するかは考えておいたほうがいいと思います。実際に自分の経験上でも、合併とか買収が起きると多くの場合カルチャーも大きく変わってしまいますから。ある人にとってはチャンスでもあるわけですが、多くの人にとってはこれまで作ったものを失うことにもなる。今回、結果どうなるかはわかりませんが、万一ライブドアが経営権をとる事態になったとしても、それが自分にとって「おしまい」だとは考えないでほしいですね。大きな変化ですが、その波に乗れれば自分にとってはチャンスでもあるわけですから。

議論しないと言っておいて、また火種を作ってしまうかもしれませんが、ひとつだけ。インターネットはたしかに能動的です。また、現在のインフラにまだまだ格差があるのはそのとおりです。(どんどんなくなっていってはいますけどね)でも、年寄り子供が・・・というのはちょっと違うような気がします。「能動的」であるから年寄り子供じゃダメっていうのは、あまりに彼らに失礼だと思います。今はたしかに難しいかもしれませんが、それは彼らの資質や能力の問題ではなく、きわめて技術的なものです。敷居の高さは技術的に解決できる問題ですから、お年寄り、子供でも自分の身の丈で参加できるようなインターネットにしていきたいと考えるのが、私のようなインターネットを住処とする人間の考え方です。私は堀江さんの発言として伝えられている(本当に言ったのかどうかは別として)インターネットが既存メディアを駆逐するとは決して思いません。それぞれ得手不得手があるから互いに補完的なものだと思います。そういう意味で、インターネットの住人側から既存メディアを利用するようなスキームもあっていいなと考えた次第。これも、全部がそうなったらいいなんて思ってはいません。両方のパターンがあっていいと思うしそれは対立的ではないと思う。このあたりは、今回の「敵対的」買収という「経済活動」とは分けて議論したい部分です。当然、当事者にとっては戦争=対立の図式でしょうから。

自分の身に降りかかってくるのは、Livedoorが成功したら、その次の次ぐらいのステップなのですが、それでも、今回の仮処分次第では大変なことになるなぁ、という感想です。また、同期とかはニッポン放送相手に仕事をしているので、今回のことは、現状では他人事でも、でも、他人事ではないんです。(微妙な言い回しですが。)

老人、子供云々の話は、あくまで現状の話。これは私自身の経験からそう思っています。老人で言うと、キーボードを使えない方が多い。年のいった会社の方にパソコンの使い方をレクチャーする機会があったのだが、まずダブルクリックとは何ぞやから始まります。そして、やはり使い方を覚えていただけない。
子供でいうとまさしくうちの3歳の子供なんかそう。NHKの教育テレビを見るには、テレビの電源を入れて教育のチャンネル(うちは3チャンネル)を押せば、あとは、おかあさんといっしょとか見れるし、番組もこの年代向けの番組はかたまって放送されるので、一人でもテレビ見ながら踊ったり、歌ったりして楽しんでます。でも、パソコンでは、マウスカーソルを動かしたり、キーボードをバンバンたたいて遊ぶのが関の山。NHKのコンテンツとかには独力ではたどり着けません。(当たり前ですよね、英語も分からないし、ひらがなも読めないし。URLなんか打ち込めないし、検索のキーワードも打ち込めません。)
今後、技術の発達により、これらの問題(インターフェース)は解消されるかもしれませんが、少なくとも、今現在では、老人、子供など、今テレビで享受している楽しみと同等のことをインターネットで享受出来るとは思えないのです。

放っておいてもインターネットの状況が技術の進歩とともに発展すれば、自ずと放送はそれを取り込んで行くでしょう。マスコミの人間は新し物好きですから。

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このページは、風見鶏が2005年3月 5日 10:37に書いた記事です。

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