ワシントンDC滞在中。
今朝のCSIコンファレンスキーノートのスピーカーは、あの Catch me if you can のモデルになった、Frank W. Abagnale 氏だった。16歳から21歳までの彼の経歴は、まさに映画の通り、両親の離婚をきっかけに、NYで最初に銀行を騙してから、パイロット、医者、法律家へのなりすまし・・・・実際の話を聞くのは本当に興味深かった。いわば、ソーシャルエンジニアリングの天才、その腕を買われて刑期半ばにしてFBIにスカウトされた彼の人生は、まさに数奇というほかはない。でも、スピーチの最後に、「もし、両親が離婚しなかったら、自分の人生は大きくかわっていただろう」「16歳はまだ子供。両親の愛情がまだ必要だった。自分はそういう意味で、同年代の子供たちが経験するようなことは逆になにも経験できなかった。」「自分には今は、最愛の妻と3人の子供がいて、さらに、今では孫の成長を見守る幸せがある。」「親の離婚というのは、子供にとって計り知れないインパクトがあるものだ」「自分は一生、自分の家族のために生きていきたい」と切々と語った彼の姿に、会場は静まりかえっていた。スピーチが終わると、全員総立ちのスタンディングオベーション。ちょっと感動したキーノートスピーチだった。
Catch me if you can
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