最初の連休終盤から天気が悪化。今週前半はぐずぐずした天気が続いたのだが、水曜日は久しぶりに青空が戻ってきた。
このところ、ずっと雲がかかっていて見えなかった「お山」(浅間山)も、こんな感じで久しぶりに姿を見せた。
それでも、夕方から夜にかけては雷雲が発達して、雷や雨になるという不安定な天気は続いていて、夕方に温泉へ行って浸かっている最中に雨になり、しばらく雨宿りを強いられるということも何度か・・・。この日はかろうじて降る前に帰ってきた。いつもの温泉があるホテルは、ちょっと気の早いハロウィーンモードになっている。別荘地界隈では、そろそろ秋の気配も漂い始めている。
さて、そんな感じの今週、中東方面から、仕事柄気になるニュースが舞い込んできた。レバノンでヒズボラの戦闘員が持っていた通信機器がいきなり爆発したという事件である。報道では、イスラエルの情報機関であるモサドの工作との見方が伝えられている。最初の爆発はポケベル、その後、日本製とみられる無線機が爆発したのだが、どうやらヒズボラに渡る前に、爆発物が仕掛けられていて、遠隔操作で爆破できるようになっていたらしい。まるで、スパイ映画さながらの事件だが、実際、こうした工作を情報機関がやること自体は、それほど特別な話ではないらしい。実は、先日参加したコンファレンスでNSA(米国の情報機関)のサイバー担当者が話していたのだが、米国の情報機関でも、対象となる組織に納入される機器を流通過程で改ざんして、特殊なソフトウエアやハードウエアを埋め込むオペレーションは時々行われているらしい。主に監視や情報収集が目的で、今回のような爆発物ではないのだが、これも、その気になればできてしまうのだろう。
気になるのは、こうしたことが現実に発生したニュースが与える影響だ。情報機関や捜査機関のレベルでは、そろほど驚く話ではないのだろうが、これまでスパイ映画や小説の世界の話だと思っていた人たちが、現実を突きつけられ、疑心暗鬼になってしまうのが怖いなと思う。おそらく政治的にも、もう一度点検しろという号令が(少なくとも内々に)かかりそうだ。某国製の機器を排除する動きも以前からあるのだが、この問題はそれとは本質的に異なる。製造国を問わず、流通の過程でこうした工作が行われる可能性があるのだから、問題はかなり深刻である。改ざんされるのは完成品だけとは限らない。部品やコンポーネントのサプライチェーンが狙われる可能性もあるから、流通も含めたサプライチェーン全体の安全確保が必要になる。たとえば、流通経路にある倉庫や運送途中のトラックなどにも介入の余地があるわけで、さて、どこまで考えればいいのか、とりわけ民間企業にとっては悩ましい事態になる可能性もある。
ただ、一つ言えるのは、いわゆる重要インフラに関わる機器などについては、こうした観点が必要になるだろう。いわゆるAPTの標的になるような対象については、この際、あれこれ見直してみる必要があるのかもしれない。
よく、「想像できることは実現できる」と言うが、攻める側も守る側も、「想像力」が勝負になりそうだ。今回の事案も対岸の火事とはせず、もう一度想像力を働かせて見る必要があるのかもしれない。
さて、話を戻そう。そんな今週、昨日の夕方、軽井沢から新幹線で金沢に向かう。先に申請した相続登記の結果を確認して書類を受け取るためである。
今回も、金沢で新幹線を降りて車を借り、小松へ向かう。今回の車はカローラツーリング。いわゆるツーリングワゴンタイプなので、今の車と同じ系統である。これも買い換え候補の一つなので、試乗をかねて借りて見た。ハイブリッドタイプだが、加速感やあれこれ使い勝手も悪くない感じである。さて、このクラスで考えるのであれば、あれこれオプションをつけてもなんとか予算内に収まりそうだが、前にも書いたように頑張ってPHEVを買うかどうかが悩みどころである。
午後7時半頃に小松到着。空には中秋の名月を2日、そして満月を1日過ぎた月が出ている。予報では、天気が悪い感じだったが、一夜明けた今朝は快晴になった。
朝食のあと、ホテルの近くにある法務局(出張所)へ行き、登記完了の確認と書類を受け取ってくる。これで今回の目的は完了。その後、ホテルへ戻って、オンライン会議をひとつこなす。この会議をホテルの部屋でやりたいために、小松で連泊することにしたわけだが、昼過ぎに、ざっとシャワーを浴びてから散髪に行き、それからお彼岸の墓参りをする。午後からはちょっと暇になってしまったので、また、いつもの海辺に来て、まったりしながら、これを書いている次第である。
今夜は小松に泊まり、明日はどこかで少し時間を潰して、午後に金沢から新幹線で軽井沢に戻る予定だ。一連の実家整理も大詰め。あとは、月末に引き渡しと登記の手続きに立ち会えば終了である。あと一回来れば、その後は墓参りを除いて、来る用事がなくなってしまうのは、ちょっと寂しい感じもしないではないが、これも時の流れ・・・なのだろうな。
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